アドラー心理学の5つの理論：自己決定性

人は、自ら運命を創造する力があります。置かれた環境をどう捉え、どのように対応するのか、それを決めるのは自分自身です。アドラー心理学では、これを「自己決定性」と呼びます。

自己決定性の理解
　「あなたをつくったのはあなた、あなたを変えるのもあなた」という言葉が示すように、私たちの判断基準は「悪い」「間違っている」「正しい」ではなく「建設的か非建設的か」が重要です。自分自身が持っている資質をどう生かすかが、人生を豊かにする鍵となります。

環境と自己
　会社に勤めていると、自分の能力を発揮できる環境に居られず、結果的に会社に居づらくなることがあります。そのような状況を引き起こしたのも「あなた」です。しかし、環境を変えることで解決できる場合、次に何をすべきでしょうか？
　例えば、新しい職場を探す、社内で異動を申し出る、自分のスキルをさらに磨くなどの具体的な行動が考えられます。変化を受け入れるか、このままでいるか、それを決めるのも自分自身です。他人と過去は変えられないが、自分と解釈は変えられます。

　実践的なアドバイス
現実的に何かを変えたい場合は、置かれた環境の中で自分ができることを発揮しつつ、なりたい姿に近づく努力をすることが大切です。これが、人生を豊かにするための選択肢の一つです。感情的な困難に直面したときは、その感情を認識し、どう乗り越えるかを考えることも重要です。