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メンタリストとメンタル・マジシャンの違い

いろんなところでいろんな人が議論しているテーマです。
それぞれその人なりのご意見があるでしょうし、ここに書いていることが絶った位に正しいというわけでもありません。
ただこういうことを念頭に置いて演技をすると、パフォーマンスの質が深まるとは思います。

なんとなく皆さんが使っている雰囲気からすると、メンタリストは「俺はマジックを使ってないよ」というスタンスのことが多いようですね。
そのくせメンタリストを名乗りながら、普通のカードマジックなんかやっちゃってる人もいるのですが(笑)

一方でマジシャンを名乗っていても、お客さんから本物の超能力と思われたりすることもあります。

さて、私なりのメンタリストとメンタルマジシャンの定義です。

メンタリストは、お客様から見てパフォーマーが主張している能力(超能力や霊能力や心理学)を使っていると思われている。
メンタルマジシャンは、お客様から見てマジック(トリック)を使っていると思われている。

つまりパフォーマー本人がどんなに頑張ってメンタリストを名乗って心理学の応用だなんて言っていても、お客さんが「トリックでしょ?」とか「そういうメカを使ってるんでしょ?」と思ってしまった瞬間、メンタルマジシャンになってしまう。

逆にマジシャンを名乗っていても、チープなトリックを本物の超能力に見せることができれば、お客さんからすれば「メンタリスト」になるでしょう。

「マジシャンとは、魔法使いを演じる俳優である」というロベール・ウーダンの言葉からすると、本当はマジシャンだったとしてもトリックを使っていると思われることは避けなければいけないと思います。
「なんかわからないけど、不思議な力でやったんだ。トリックとかギミックではありえない」と思わせてこそ、本当のマジックだと思うのです。

まあこれは個人的な好みですが。

そう言う意味では現代において、一番信頼されやすい「魔法」の文脈がメンタリズムではないかと思います。

電波で飛ぶメカを説明書のままやって得意になっている人がメンタリストでないということは確かです。


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