ママ友とリアル「君の名は」
2016年の暮れごろだった。
その日私はママ友と約束をしていた。
友人だけど、めっちゃ仲いいというわけでもなく敬語交じりの関係。知人に毛が生えた程度の仲だった。
その日はとある用事があって彼女と会う約束をしていた。
でもその日の朝からどうしても彼女をある場所へ連れて行かなければならない衝動に駆られた。
そこは私のお気に入りの森で、大きな滝があるけどほとんど誰にも知られていない特別な場所。
なぜそこに彼女を連れていきたいのかも、行って何を話すのか何をしたいのかもわからなかった。
でも逆らえない雰囲気を感じて彼女に予定変更をお願いして一緒にその場所へ行った。彼女はなんだかすんなりと「いいよ」と言ってくれた。
森までは1時間半ほどのドライブ。
道中私は彼女にこのnoteの一記事目に書いた古代の巫女のビジョンを話した。あの記事では書かなかった詳細なことまですべて。
彼女は聞き終わった後「私多分その話知ってる」と言った。「初めて聞いた気がしない」と
たいして親しくもない二人は不思議と話し込み、あっという間に森についた。
少しのトレッキングで大滝の前にたどり着いた。
私はその時とても彼女と手をつなぎたいと思った。
でもそんなに仲良くないし、いきなりそんなことを言うのは勇気がいりすぎた。
でもこれはもう言うしかない。
「ちょっとごめんだけど、手をつないでみてくれない?」
彼女は黙って私の手を握った。なんだか頼もしい感じで黙ってぎゅっと。
私「いつか結ばれへん時があった?」
友「うん。私は男やな」
彼女があの時の男性神官の一人だと二人ともわかった。
時代が二人を許さなかった。
そこから彼女と私の距離は急激に縮まった。
もう、大恋愛が始まってしまったのだ。
お互い家庭もあるしオバハンである(笑)
でももう好きで好きで、四六時中お互いのことが頭から離れず、お花畑の世界だった。
中年女二人がそんなことあり得ないというような常識や「自分の意思」みたいなものをまるっと越えてお互いに夢中になった。
私たちは何もかもがあらゆる面で正反対で、二人でいるとピタッと来る感じがあった。
好きすぎて彼女とはよくハグをした。
するととても不思議な現象が起きた。
深い瞑想で入るような変性意識状態にハグした一瞬でなるのだ。
何か分厚くて、とても分厚い何かエネルギーのようなものが流れる。
何の感情かわからないけど泣けて泣けて、感動とも感激ともつかない、大きな安心感のようなものだった。
今思うとあれがタオなのかなと思う。
何か我々の背景に図りしれないスケールで流れているもの。
それは性的な恍惚感を伴うものでもあった。
宇宙根源のエネルギーは性エネルギーだと聞いたことがあるけど、これがそれじゃないか?と。
オバハンが二人で抱き合って恍惚として泣いているという、とんでもない情景の出来上がり(笑)
私たちは同性なので男女の余計なもつれがなく、また抱き合っても肉の快に邪魔されないため、純粋なそのエネルギーを感じやすかったのかなと思う。
痴情のもつれがないからお互いにお互いをとても素直に明け渡すことができたからあのような体験があったのかなと今では思う。
しかし正気に返ると本当に大爆笑で、それも楽しかった。
自分たちのとても不思議な状況を楽しんだ。
途中でコープの配達のピンポンとかが来て、主婦の現実に引き戻される(笑)笑えてしょうがなかった。
そんな恋愛モードはわりとすぐに終わりを迎え、数年経った今はお互いよき理解者としている。
時には反発し合いながら笑
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