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そばにあるもの

物心ついた時から音楽とともにいた。
貧乏家庭でピアノは習わせて貰えなかったけれど、歌やピアニカやリコーダーなどと触れ合っていた。
最初はただただ楽しくて触れ合っていた。

いつからか。
感情を表に出せなくなった。
泣くことも怒ることも笑うこともなくなってしまった。

母親と父親の喧嘩
母親の暴言
クラスメイトからのいじめ

いろんなことが重なり、感情を封印してしまった。
そんな時に出会ったのが合唱だった。

最初は数少ない友達が入部する、と言っていたから一緒にくっついて行った。
(後にその子とは疎遠となる)

大きく息を吸って
口を開けて
声を出す
表現をする

心地よかった。
楽しかった。

やっぱり、自分は感情の共有がしたいのだと
感情の表出がしたいのだと思った。
平たく言えば、「わかってほしかった」のだ。

それから15年
今でも、私の傍には合唱がいる。

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