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【コラム&レシピ】自分にとって「特別なお店」ありますか?

どなたでも「特別なお店」ってあると思うんです。特に飲食店でそういうお店があると、知り合ったばかりの人を案内して、もうちょっと親しくなりたいな、って時に便利ですよね。

僕にとっての「特別なお店」は、姫路の砥堀(とほり)にある『まるよし本店』。辛い物が特別好きって人はご存知かもしれません。この店の名物料理は「焼肉」と「唐々鍋」。

1993年、弟が住んでいる姫路に一週間くらい遊びに行った時に毎晩連れてってもらったのがきっかけです。だから、情報としてはちょっと古いかもしれませんがご勘弁くださいね。

まず「焼肉」をいただきます。「焼肉」も厚切りのタンを粗挽き胡椒だけ、ホルモン、セセリを甘ダレでとか、ものすごくこだわりがあるんです。日によっては、カンガルー、ワニなども食べさせてくれたりするんです。

「焼肉」を食べてから「唐々鍋」をいただきます。「唐々鍋」は辛いモツ鍋のことなんですが、一般的なモツ鍋に入っているニラ、キャベツの代わりに、白菜、ワカメや、豆もやし、油揚げが入っています。

「唐々鍋」を頼む時に、辛さを聞かれます。辛さは1番から30番くらいまであり、最後は「自殺レベル」「作ったことありません」とか書いてあるんです。店主は、初心者なら3番、4番あたり、でも本当の辛さ、旨さが味わえるのは、5番くらいからと教えてくれました。

辛い鍋を食べた後は、雑炊にします。これが、今まで食べてた辛いスープが化学反応を起こしたかのように、甘みを感じるのが不思議で、もうはまってしまうんです。

毎日通っていたからか、食事のあと、店主が話しかけてくれるようになりました。いわゆるガンコおやじの店として知られた店なので、あまりないことだと弟が言っていました。

店主は、サラリーマン時代、毎週末、口コミだけで全国のありとあらゆる「うまいもの」を食べつくし、これならいけると、姫路に店を出したんだそうです。オリジナルなんですね。

数年後に仕事で大阪に行った時、この店の話を後輩にしていたら「行きましょう」って言ってくれたので二人で行ったことがあります。後輩は喜んでくれましたが、なかなか仕事でもないと姫路にはいけませんよね。

「唐々鍋」と聞いて、知ってるよ、食べたことあるって方も多いのではないでしょうか。今ではチェーン店、通販、スープの素などすごく幅広く展開されてますから。

でも、「直系の唐々鍋を食べられるのは姫路市砥堀『まるよし本店』と姫路市三左ヱ門『唐々鍋の店三左ヱ門店』と姫路市広畑『焼肉カルビ屋』の3カ所である」と、「唐々鍋」のwikiに書いてあります。

悪口のようなことは言いたくないのですが、たった一店の店から始まった料理がいろんなお店、会社に真似されてるってことなんです。姫路市砥堀『まるよし本店』の店主のこだわりを知っている僕としては、類似店に行く気はないし、スーパーで売ってるスープの素も買う気がおきないんです。

『まるよし本店』に行くことができればいいのですが、なかなか姫路には行けません。だから類似店に行くよりはと思い、自分でレシピを考えてみました。再現度には自信があります。締めの雑炊で出る甘みも確認済です。意外と簡単にできた割には、かなりいけてると思います。

※僕の替え歌ジャズのCDでてます。「JAPANESE PARODY JAZZ SONG」(イラスト:花くまゆうさく) http://t.co/87k8jmA5

※この記事の「おまけ(有料)」は、鍋の再現レシピです。短いですが、この記事を気に入っていただけたら「おまけ」も読んでくださるとうれしいです。

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