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今後の活動について🐤

 noteを始めて2年と数か月。
 その間、短編小説の制作をメインに活動し、そのほかにも写真や色鉛筆画などの投稿をしてきました。

 活動をする中で、いくつかのコンテストで賞をいただいたり、
Kindleでふたつの小説を出版したり、
マスク文庫を作っていただいたり(ミムコさん、ありがとうございます)、
時には小説を書く人として記事を載せていただいたり(ALOさん(木下務さん)、ありがとうございます!)、
たくさんの方とコラボさせていただいたり(みなさん、本当に感謝しています!)。

 小説をもっとうまく書きたい、もっと多くの人に届けて喜んでもらいたい、楽しみたい。
 そんな思いで活動を続けてきました。


 しかし、そんな私が先月、【創作×感情を受け入れる×自分を好きになる】をテーマとしたメンバーシップ『Uraraka』を突然始め、

「いきなり一体どうしたの?」
「小説を書く人じゃなかったの?」

と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。

 今日は、そこにたどり着くまでの過程と、「今後の活動」についてお話したいと思います。
 もしお時間ありましたら、お付き合いいただけましたら幸いです🍀
(ちょっと長いです。)

 結論は、「noteはやめません。創作はのんびりになりますが、続けていきます🌸」ということですので、詳細はいいよ、という方は「4.」に飛んでくださいね☺



1. 小説を書き始めた私

 二年と少し前、noteを始めた頃の私は「自分が何をしたいのか」「何をして生きていたいのか」ということを自力でみつけられずにいました。

 たまたま友人にnoteを教えてもらい、そこに詩?というには未熟な、単なる自分の思いや考えをフィクションに混ぜ込んだものを投稿し始めたことが、創作を始めたきっかけです。
 幸いにも、読んでくれた方がスキをくれたり、ここでは優しい方々と繋がることができて、創作というものが楽しいものになっていきました。

 全く書いたことのなかった小説も、温かい反応をいただいたり、時には感じたことを言葉にして届けてくださる方々がたくさんいてくれて、私にとって「勇気」「自信」を得られる大切なものとなりました。

 実は、私(みなとせはるの中の人)はとにかく自分に自信がなくて、人(特に親)の意見や顔色に左右され、誰かが不機嫌になったり怒ったりすれば自分の中に悪い原因を探す癖を発動するという、そんな性格の持ち主でした。
 そのくせ、自分が悪くないとわかると相手に悪いところがあるはずだと内心で探し始める面倒くさい奴です。
(今はかなり改善していますのでご安心を。)

 そんな自分が昔から嫌いで、苦しくて、常にストレスフルな状態が続いて、若い頃からパニック障害、適応障害、うつ病などを繰り返してきました。
 法学を専攻していたのも、もしかしたら法律に「正しさ」を求めていたのかもしれません(単に調べて書くのが好きなオタクとも言えますが)。

 でも今は、物事の「正しい・間違っている」ということが簡単に白黒つけられるものではないこと、ましてや多くの物事がそんな性質ではないことをわかっています。

 これは、小説などの創作を通して、自分の「心にある何か」を目に見える形でアウトプットし、それを傍観することで「その時の『私』が何を感じ、何を思っていたのか」を感じ取れたことが影響を与えたのではないかな、と振り返るとそう思います。

 つまり、私にとっての創作、「小説を書く」ということは、誰かに喜んでほしい、物語を届けたい、そういう思いと同時に、「自分自身と向き合うこと」でもあったのです。

 積み重ねてきた嫌いな自分と、生きづらさ。

 それを克服する過程で避けては通れない「自分自身と向き合うこと」。

 小説を書くこと、創作をすること、そして、優しい方々との交流ができたことで、私はやっと「私」に目を向け始めることができました。



2.心のアプローチとコンパッション


 ここ一年半ほどの間、創作とともに続けていたのが、「心」というものへの学びです。

 元々は、どの職場に行ってもなぜか五十代くらいの特定の女性(たまに男性)に無視されたり、昭和的な嫌味を受け続けるという人間観関係上の悩みがあったのですが、
私の記事に何度も登場している津留彩子さんのセッションを受けたり、主治医と話したり、独学で心理について勉強しているうちに、
「それは自分が引き寄せているものだ」ということがわかってきました。

 これは、スピリチュアル的な意味ではなく、要は、私が「自分の価値を自分で生み出せない状態、他者からの評価や感謝で自分の価値を埋めている状態」であり、
無視や嫌味を受けることであっても「役に立っている」というメリット(利得)を無意識で受け取っていたということです。

(※ここで述べていることは、あくまでも私の場合であり、いじめやハラスメントを肯定する意見ではありません(むしろ、ふざけんなと思っている)。攻撃をする、相手を傷つける行為については、攻撃されている方の性格や特性に関わらず、攻撃する側に別の原因や疾患が関わることがあるため、ここでは触れません。)

 別の言い方をすると、自分と他者の間の「境界線」が曖昧で、本来、自分の責任ではないところまで責任を感じ、本来、相手に浸食されない部分にまで相手が入ってきやすい状態ということ。

 ここにたどり着いたとき、「それじゃあ、他人と線引きをすることが境界線をつくることなのか」と頭に浮かびましたが、それではコミュニケーション上でやりとりする愛情や温かさまで感じられなくなってしまう気がしました。

 そんな時に出会ったのが、「セルフ・コンパッション」というものです。

「セルフ・コンパッション」は、簡単に言うと、自分自身を批判する声に気づき、「感情をそのまま受け入れる」というもの。

 言うは易しなのですが、意外と自分自身に批判の声をかけていることが癖になっていたりします。
「~しなきゃいけない」「なんてだめな自分なんだ」「こちらを選ばなきゃ、普通じゃないから間違っている」とか。
 これまでの記憶、経験、誰かに言われた言葉、常識、世間体……。
 様々なものが「それが正しい」という「思い込み」を作って、苦しめているようにも見えます。

「セルフ・コンパッション」は、あえてそこで抵抗しないで、感情を受け入れるというもの。
「その感情、そこにあっていいんだよ」と自分自身に優しさを向け、肯定的な言葉で寄り添う声をかけていくと、不思議なことに「それでいいんだ」と安心できるのです。

 練習を続けていくと、「こうせねば」「こうあらねば」「こうじゃなきゃ」といったもので固まった心が、「こうあっていい」「こう思うのも全然あり」「こういうのもOK」といった柔らかいものに変わっていきます。

 例えるならば、「セルフ・コンパッション」とは、「私の心を耕すひとつの工程」

「自分に寄り添う愛ある言葉をかけ、心の状態を柔らかいものにする」ということが、本来のナチュラルな自分を取り戻し、「自分を大切にする」ひとつの方法なのではないかな、と私は感じています。

「自分を大切にする」という感覚が少しわかった時、私は初めて相手との間の「境界線」が見えた気がしました。
 私にとっての「境界線」というものは、線引きをすることではありませんでした。

「私は私が大切」、そして、「あなたもあなたが大切」
その両者の触れるところをきっと「境界線」と呼んでいるに過ぎないと、今はそう考えています。

※コンパッションは、マインド・フルネスや瞑想の要素が取り入れられており、「気づき」と「受容」が重視されています。アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)というセラピストがクライアントに対して行う心理療法(第三世代認知行動療法のひとつとされている。)として、米国を中心に行われています。
 今回少しお話ししたものは、その要素を取り入れながら自分で行うことができる「セルフ・コンパッション」ですので、手軽に行うことができます(治療行為ではありません)。



3.「自分で決める」という意思


 小説を書き、創作を楽しみ、心と向き合い。

 自分の「生きづらさ」みたいなものが少しずつ減っていき、次に現れたのが「私はどうしたい?」「どうしていきたい?」という未来へ向けた「道しるべ」についての思いでした。

 自分自身の中に批判の声が現れても、それを受け入れることに慣れていくと、不思議なことに未来を考え始めるんですね。

 未来について「どうしよう」「私なんかにできるはずがない」ではなくて、生まれてくるのは「どうしたい?」「何をしようか?」の声なのです。

 以前は、朝が来ることさえ絶望的……みたいな心境だったので、この変化に本当に驚きました。

「生きづらさ」を越えて、「私らしく生きる」を考え始めるという大進化です。

 ここで、私の力になったのが、「コーチング」、そして、NLPの勉強を通して知った「脳の働き」(主には、脳の反応や描くものの話。)や「言葉の力」

 人の機嫌や言葉に左右されがちだった以前の私は、「自分のやりたいこと」に向き合うことが怖くて。
「こんな目標、叶うはずもないから恥ずかしくて言えない」
「身の程わきまえてなくて、いたい」
「私なんかにできるはずない」と思っていました。

 けれど、実際に目標を立てる時、いわゆる「ゴール設定」をする時には、そんな気持ちは関係ありません。

 ゴール設定をする時に大事なことは、①そのゴールにポジティブなフィーリングを持ち②「~する」「~している」と肯定的な言葉で述べること(その他も要素はあるのですが、ここでは割愛。)です。

 要は、初めに考えることは、「現在から一歩目をどこに踏み出すか。それは危険ではないか」ではなく、「ゴール地点で私はいったい何をなしているか」なのです。

 私が「怖い」とか「身の程しらず」「恥ずかしい」とか思っていたのは、目の前にある道が本当に正しいのか、ひびは入っていないのか、誰かから文句を言われないか、と石橋を叩きまくって進めずにいたようなことだったのかもしれません。
 目的地(ゴール)に行くにはこの道もあるよね、この道順でもいいよね、多少石ころ落ちてるけど問題ないよね、というものではなかったんです。

「いきたいところがどこで、何で、私はどうなっていたいか」。
 それをイメージすることができれば、あとは言葉の力を借りるだけです。

「~しないようになる」でもなく、「~したいなあ」でもなく、「~する」「~している」と言葉にするだけで、脳や身体は自然と反応してくれます。

 もちろん、ゴールから逆算して、近い将来、そして、現在何をしているかを考えることは必要ですが、言葉のエコロジカルなイメージは、「怖い」「恥ずかしい」という思い、さらには「それを叶えたい」という願望を越えて、「それを叶える」という決心へと進化させてくれます。

「私は~する」、「(ゴール地点で)私は~している」。

 この言葉は、「私が決めている」と「私」に宣言する言葉
 他の誰のためでも、誰の機嫌をとるためでもなく、ただ「私が私自身のために決めたことだよ」と知らせる言葉。

「私は『私らしく生きるために』、未来にこんな花を咲かせ、実を収穫しているんだ! だから、今、私はその種を『私』という畑にまこう」

 そんな風に、歩んでいくことを決心させてくれる言葉です。

 私は、「言葉が『道しるべ』を作る」と考えています。
 私にとって「私らしく生きる」とは、「イメージするゴールの姿」を言葉にした後、その姿を叶えるための夢の種をまき、そして育てていくこと。
 そして、たとえ失敗したとしても、それをいくらでも繰り返していくことだと思っています。

 そんな意思を持ち続けていれば、心の内に現れる批判の声もやがて聞こえなくなっていくのかもしれない。そう思うのです。



(※一応付け加えておくと、「ゴール設定」をして取り組んだことで、魔法のように怖くなくなり、目標に向かって進めた、ということではありません。やはり、怖さなどは出てきてしまうので、その都度セルフ・コンパッションをして気持ちと向き合っています。)


4.これからの活動

 ここまで話しが長くなりましたが、読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます。

 まとめると、私が小説を書く、創作をするということは、「自己表現をして誰かに届けて楽しんでもらいたい」という思いと並んで、「自分の心と向き合うこと」でもありました。

「自分と向き合う」中で、心理のことに興味を持ち、勉強を始め、様々な素敵な方々との出会いや奇跡的なタイミングで知ったのが、「セルフ・コンパッション」、そして、「コーチング(ゴール設定)」でした。

「セルフ・コンパッション」は、「感情をそのまま受け入れる」練習をして、誰か・何かの評価・価値観で凝り固まった心の畑を柔らかく耕していくひとつの工程。

「コーチング(ゴール設定)」は、「自分で決める」という宣言をすることで、「私らしさ」をつくる種を植え、そして育てていくひとつの工程。

 そんな風に考えています。

 私は心の問題が病気や体調不良というかたちで出る質だったけれど、そういう反応がでなくても、自分を否定してしまったり、自分を批判する声が無意識に現れる、というような、同じように苦しんだり、辛い感情を持ったことのある方はきっと少なくないと思うのです。

 だからこそ、私は自分で試し、経験したことをシェアし、少しでも誰かの心に届けたいと思っています。
 
 そのために、メンバーシップ【Uraraka】を始めました。

 シェアしたいなら無料で公開すれば? という方もいるかもしれませんが、私は「自分で決める」ということを重視しています。
「自分でお金を払ってやると決める」ことは、「自分が向き合うと決めること」そして「その払った価値の分を自分で取りに行く」ということです。
 そして、その分、私も安心な場所をつくり、向き合うためのサポートをしていくと決めています。

 

 ということで、これからの投稿はメンバーシップ向けの記事が多くなりますが(もう既に少し前からそうなのですが;)、創作が嫌いになったわけでも、創作をやめたいと思っているわけでもありませんので、今後もどうか見守っていただけましたら幸いです。

 小説や創作も、時間をみつけながら、そして表現したいものと向き合いながら、ゆっくり楽しんでいきます。その際は、またお話しできたらとっても嬉しいです。

 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします✨

 みなとせ はる

《追伸》
 私生活がばたばたしており、みなさんのところに中々うかがえずにいますが、みなさんの作品を拝見する時間を楽しみにしていますので、
ひょこっと顔を出しましたら、どうか温かく迎えていただけましたら幸いです🐤



いつも応援ありがとうございます🌸 いただいたサポートは、今後の活動に役立てていきます。 現在の目標は、「小説を冊子にしてネット上で小説を読む機会の少ない方々に知ってもらう機会を作る!」ということです。 ☆アイコンイラストは、秋月林檎さんの作品です。