マガジンのカバー画像

月金帳

194
小説家石田千さんと画家牧野伊三夫さんの往復書簡
運営しているクリエイター

記事一覧

第230回往復書簡 はちみつ、11時

 石田千 →  牧野伊三夫さんへ   ことしも、東北の養蜂園より、1年ぶんの蜂蜜が届いた…

港の人
9日前
22

第229回

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  寝ころんで、ネナ・ベネッサノウを聴いている。もうずっと…

港の人
3週間前
10

第228回往復書簡 昼顔、9時20分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  遠出の仕事は、週に3日。2か月すぎて、車窓にながれる木々…

港の人
1か月前
18

第227回往復書簡

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  十一月に盛岡の公会堂で、はるか君と即興制作をやることに…

港の人
1か月前
13

第226回往復書簡 音読、19時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  夕食は、パン。冷凍してあるので、焼きあがりまで、16分…

港の人
1か月前
29

第225回往復書簡 初夏の風

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  博多の「メゾンはこしま」での個展のはじまりの会を終えて…

港の人
1か月前
23

第224回往復書簡 いちご、19時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  連休のあいだの平日、帰省をしてきました。 羽田空港では、いつもバスターミナルから、飛行機へと移動しますが、今回は、バスに乗って、あたらしいバスターミナルに移動して、またバスに乗って飛行機へ。なんだか空港のバスツアーのようで、おもしろかった。  日本一のバスターミナルは、なんといっても、日田の駅前。毎回、おみやげ、おむすび、菓子パンを買ったりできる。なにより、寶屋のおかみさんが、わざわざ見送りにきてくださる。毎回、かならず、きてくださる。日本

第223回往復書簡 クモの糸、葉っぱのくるくる劇場

牧野伊三夫 →   石田千さんへ  玉川上水の雑木の春、桜にの花びらに混ざって、クヌギや…

港の人
2か月前
21

第222回往復書簡 さくら、8時14分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  あたらしい時間割での生活。週に3日、2時半に起きます。  …

港の人
2か月前
20

第221回往復書簡 「牛窓のうた」、お祝いの会

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  ハルカ君とつくった歌を牛窓中学校の生徒たちが卒業式に歌…

港の人
2か月前
25

第220回往復書簡 くるみ、10時と3時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  牧野さん、よい歌をきかせてくださって、ありがとうござい…

港の人
2か月前
23

第219回往復書簡 自画像

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  絵描き仲間たちと年に二回、四月と十月に発行している美術…

港の人
3か月前
18

第218回往復書簡 帰省、2時半

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  牧野さん、上野さん、みなさま、おはようございます。  今…

港の人
3か月前
19

第217回往復書簡 「牛窓のうた」

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  昨年の春、音楽家のハルカナカムラ君に牛窓中学校の卒業式でうたう歌の作詞を依頼されて同校の校長室を訪ねたとき、校長先生から、なぜ画家がここにいるのか、と質問された。それはそうだろう。歌を作るのに、画家はいらない。同席していたディレクターの鈴木孝尚君が作詞をしてもらうのだと説明したが、それでも校長先生は首をかしげていた。僕は作詞などしたことがない。それどころか、依頼されたのは前日、宿で一緒に酒を飲んでいたときだった。そもそも僕は絵を描くつもりで