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月金帳

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小説家石田千さんと画家牧野伊三夫さんの往復書簡
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記事一覧

第147回往復書簡

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  これまで何度も延期になっていた京都のnowakiでの個展がは…

港の人
6日前

第146回往復書簡 ずぶ六さん、22時50分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  小沢信男さんのご本を読み終え、ことし2冊めの読書は、大竹…

港の人
12日前

第145回往復書簡 植物標本

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  小倉のアトリエの片づけをしていて、小学生の頃に作った植…

港の人
3週間前

第144回往復書簡 私信、4時。

石田千 →  牧野伊三夫さんへ    ワクチン初回接種の明けがた、友人たちの夢を見た。カウ…

港の人
3週間前

第143回往復書簡 坂とレゲエ

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  小倉の実家のそばを散歩していて、坂の名前というものがま…

港の人
1か月前

第142回往復書簡 種、9時35分

 石田千 →    牧野伊三夫さんへ   毎朝、目玉焼きをつくる。フライパンには、ピーマ…

港の人
1か月前

第141回往復書簡 メモ

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  岡本太郎、熊谷守一、イサムノグチのインタビュー映像をたて続けにみる。  抽象表現に形だけを追わない。抽象的な表現と具象的な表現の間で、どうやって折り合いをつけたらよいのか……。そもそも抽象表現とは、何のために行うのだろうか。  また、わからなくなった。  この夏すごした秋田県南の風景を、記憶で描いてみる。  千さん、あの絵は僕の仕事場から見える景色。大きな木は、榎です。この木にはオオムラサキがやってくるのだと植木屋さんが言っていたよ。  

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第140回往復書簡 蝉とすずめと、9時半

石田千 →    牧野伊三夫さんへ    目が覚める直前に、父の夢を見た。  母と三人で、…

港の人
1か月前

第139回往復書簡 西馬音内のひやがけ蕎麦

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  今月の初め、北海道からの帰りに、妻の秋田の実家で二三日…

港の人
2か月前

第138回往復書簡 紙とパン、18時半

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  期日前投票をして、すこしとおくのスーパーマーケットで買…

港の人
2か月前

第137回 室蘭

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  一昨年亡くなった中原蒼二さんのお姉さまに会いに室蘭へ行…

港の人
2か月前

第136回往復書簡 月桃、10時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  6月は、節目の月。  4日の誕生日、友人、父の命日。23日…

港の人
3か月前

第135回往復書簡 あわび

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  暑くなったからか、朝目覚めて祖父母と行った若松の海へ続…

港の人
3か月前

第134回往復書簡 おまじない、9時30分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  おかげさまで、54歳の誕生日を迎えた。落ち着くどころか、日々ますます、せわしなく動いている。  運転免許の更新、脳のMRI、上野に用事。毎週、びくびくしながら地下鉄に乗った。遠出するわけでもないのに、帽子を深くかぶって、ビニール手袋をはめて、ひょろひょろ乗り込む。車内のひとたちは、なにもなかったように、以前のまんまで、手袋がはずかしくなるけど、はずせない。  上野に出た日は、夏日だった。駅に着いたら、早足で用事をすませて、あたらしい手袋をは

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