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月金帳

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小説家石田千さんと画家牧野伊三夫さんの往復書簡
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記事一覧

第197回往復書簡 日田

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  九月十六日、日田で第一回ヤブクグリの日。万貴ちゃんバス…

港の人
6日前
7

第196回往復書簡 Message in a bottle,6時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  夜のうちに、メールが届いていた。  いそがしい仕事を終え…

港の人
12日前
17

第195回往復書簡

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  これまで、どんなに暑かろうと、アトリエに冷房を備えるこ…

港の人
3週間前
21

第194回往復書簡 やさしいけんか、8時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  東京にもどりました。羽田空港は、帰省の大混雑でしたが、…

港の人
1か月前
18

第193回往復書簡

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  美術同人誌『四月と十月』の表紙の絵を内藤君に渡す。郷里…

港の人
1か月前
15

第192回往復書簡 イタリア、沖縄、東北、8時48分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ    けさから、イタリアの塩になった。  いつも、いろいろ…

港の人
1か月前
28

第191回往復書簡 にわか雨

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  仕事が一段落したので、昼酒でも飲もうと家族を連れて家を出たが、行先は決まっていない。こういうとき、上野か御徒町あたりの、もつ焼き屋かそばやへ行きたいと思うが、ちょっと遠い。ひとまず中央線に乗って都心に向かっていたが、電車が向かっている練馬から新宿方面の空に黒い雨雲がたち込めていて、そのうち稲妻の閃光がはしった。にわか雨の予報は知っていたが、これはなかなかひどい雨になりそうだ。引き返すか、、、。しかしもう、ずぶぬれになってもかまわない、どこか

第190回往復書簡 あおいスカート、14時

 石田千 → 牧野伊三夫さんへ   うれしいことがありました。  ギャザースカートをはい…

港の人
2か月前
17

第189回往復書簡 土井が浜

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  もう七、八年年前になるだろうか、山陰の土井が浜の海岸に…

港の人
2か月前
11

第188回往復書簡 遠出、9時

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  牧野さん、お誕生日をむかえられましたね。おめでとうござ…

港の人
2か月前
15

第187回往復書簡 雑穀

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  小さい小鍋で、粟、もちきび、そばの実、アマランサスなど…

港の人
3か月前
18

第186回往復書簡 バナナ、9時6分

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  暑くなったので、バナナを食べている。  いまだに、むきだ…

港の人
3か月前
20

第185回往復書簡 アスパラガス

牧野伊三夫 →  石田千さんへ  アスパラガスを穂と茎とに分けて考えたことがこれまでなか…

港の人
3か月前
15

第184回往復書簡 告白、13時半

石田千 →  牧野伊三夫さんへ  読んでくださっているみなさん、牧野さん、上野さん、アスパラガスの穂と根もと、どちらがお好きですか。  きのう、親せきから、お米が届いた。電話でお願いしたとき、アスパラガスをすこしいれるから、届いたその日に食べてといわれていた。  ご存知のとおり、段ボールと格闘し、無事に室内におさめた。お米は5キロ、アスパラガスは、いま書いている万年筆の倍くらい太くてりっぱで、10本以上あった。 ……なんぼなんでも、その日のうちは、食べきれねよう。  へたな