哲学の博士課程の学生が、24時間365日頭痛と向き合う話①

このノートを書こうと思った動機は2つある。まず、このノートが自分と同じような症状で苦しんでいる人の目に留まることで、その人が適切な治療を受けられるように期待する。もう一つは、このノートを読んでくれた人に、これから書くような病気(?)が存在することを知ってもらうためだ。先に、症状やこれまで試した治療法等をまとめておこうと思う。以下の内容が全てかほとんど当てはまる人は、私と同じ病の可能性があるかもしれない。

・CTとMRI検査の結果、異常はなかった。
・症状とネットの情報を照らし合わせる限り、緊張型頭痛っぽい。
・通常、緊張型頭痛は最大で2週間程度と書いてあるが、それ以上頭痛が続いている。
・緊張型頭痛は夕方にかけて強くなるとあるが、実際にそうである。
・緊張型頭痛は肩こりや姿勢の悪さが原因であるとよくインターネット上の記事で出てくるため、整体やマッサージに通っているが(通ったが)、症状の大きな改善が見られない。
・ロキソニンやセレニカ、漢方など、一通り頭痛薬は試したが症状の大きな改善が見られない。
・神経ブロック注射も20回以上試したが、症状の大きな改善が見られない。
・神経内科やペインクリニックに行っても核心的な診断結果が得られない。
・食後に特に頭痛がひどくなる。
・頭というか、むしろ上顎や舌が痛くなる。
・噛み締め癖がある。

当てはまるだろうか。

後半が特にポイントである。頭痛の人がまず行くのはおそらく神経内科/外科だろう。googleで「頭痛 医者」と検索して出てくるのは、神経内科がほとんどである。そして、そこでCTをとって異常がなければ、ロキソンニンなどの頭痛薬を処方されると思う。

しかし、私は現在、大学病院の歯科・口腔外科で治療を受けているのである。今診てもらっているお医者さんからはっきりとした病名を言われているわけではないのだが、私の病名は頭痛というより、顔面口腔通、筋筋膜痛、あるいはそれに伴う異所性疼痛といったものが当てはまるのだと思う。これらの病気についても、いずれ詳しく書こうと思う。神経内科で診てもらって症状の改善がみられない人は、私と同じ病かもしれない。

さて、タイトルにある通り、私は哲学を専攻にする博士課程の学生である。それだけで結構珍しいわけだが、本題は、私が2年以上前から24時間365日頭痛を患っているということである。厳密に言うと、寝ているときは頭痛を感じないので24時間ではない。それでも、寝ている時間を除けば常に頭痛がある。低気圧が近づいているとか、お酒を飲みすぎたとかで、「あーなんか今日頭痛いなー。ぼーっとするなー。」とかそういう話ではない。朝目が覚めた瞬間から、夜眠りに落ちるまで、文字通り「常に」である。

私がこうしてnoteを書く元気が出てきたのも、私自身がようやく正しい(と思われる)治療法に与ることができたからに他ならない。1ヶ月くらい前までは、頭痛によるさまざまな弊害とこれが一生続くのだろうという絶望感で、ひどく落ち込むことが何度もあった。頭痛と聞くと何となく軽く聞こえるかもしれないが、これが24時間毎日続くと相当堪える。その上、いずれ詳述するが、哲学の博士課程の学生という身分にとって、致命的な病だと思う。

今現在も特に頭痛が完治したわけではなく、常に頭痛があることには変わりはない。いつ治るのか、果たしてこれが治るのかもよくわからない(この前はお医者さんに「2週間後には治るからねー大丈夫だよー」と言われたが)。いずれにせよ、治るかどうかは別にして、約2年間悩まされてきた頭痛の原因がわかるというのは大変爽快な気分である。1ヶ月前とは比べられないくらい前向きに?、少なくとも頭痛があるがために気分がひどく落ち込むことはなく生活できている。

そして、こんなnote書いていないで研究をしろというのはもっともな話なのだが、私と同じような状況にあるかもしれない人に早く正しい治療法にたどり着いてほしいのである。私自身この頭痛によって研究が結構滞っているという自覚があるし、なおかつ、この2年間何度も頭痛についてインターネットで調べ、いくつかの医者にも通ったが、先ほど言及した「顔面口腔痛」や「筋筋膜痛」、「異所性疼痛」といったキーワードにたどり着けなかったのである。どれくらい長いシリーズになるかはわからないが、この2年間の症状や治療のあれこれや、頭痛を患いその治療をしていく中でいろいろ考えたことなどをまとめていきたい。

次回は、症状の出始めの頃のあれこれを覚えている範囲で書くつもりである。

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