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急成長SNSマーケスタートアップでの2年間での圧倒的成長を振り返り

私は株式会社FinTといういわゆる急成長スタートアップで、まさに今マーケティング手法の中でも重要度が高くなってきたSNSマーケティングの領域を学びました。新卒ではプライム上場の大手アパレルで販売や本社で営業などを経験しました。しかし裁量の小ささや、そこからくる将来への漠然とした不安から転職をしたのですが、本当にFinTに転職をして良かったと思っています。そしてFinTでの2年の経験を経て、また自分の興味領域であるアパレルでマーケティングをすることになりました。

ちょうどこの転職の間の期間で、自分がスタートアップ企業・SNSマーケティング企業・FinTに入って、圧倒的に成長できたと思うポイントを言語化しておきたいと思い、このnoteを書くことを決めました。

スタンス面とスキル面に分けつつ、よかったなと思うものを10個上げてみました。

圧倒的成長ポイント:スタンス面

①謙虚であるということ

私の性格はMBTIで見ても主人公対応であり、もともと自分中心というか、全てを自責思考で捉えられるような人間ではありませんでした。しかし、FinTに変わってここが性格が変わったと言ってもいいほど変わったポイントだったと思います。何事も自分のここが悪かったという前提(自責思考)や、常に誰であってもリスペクトしてその人の強みを盗もうというスタンスでいない限り、流れていく時間の中で成長するタイミングが少なくなります。謙虚でいることを代表の大槻に言われ続けて意識をし始めてから、本当に成長幅が大きくなったと思いますし、吸収する内容が同じ時間軸の中でも増えたと感じました。それはいかに自分がまだまだで、いろんなコトや人から吸収しようというスタンスを持っているか(=謙虚である)というところに起因するのだと体感しました。

②会社・事業を自分ごと化すること

これは本当にスタートアプという整いきっていない環境で働いたからこそ身についた感覚だと思ってます。大手にいたときは正直その会社がどうあったら〜とか、会社のカルチャーとか、そう言ったものに興味がないというか、そもそも周りも意識していないから考えることもありませんでした。しかし、FinTに入ってからは、売上やビジネスモデルなどの事業面もちろんのこと、会社のパーパス・ミッションのような会社がなぜ存在しているのか?という根本の部分や、その会社を体現するヒトが集まってできた組織がどういう文化を形成しているのか?という組織面など、よりリアルに会社を動かしていくことの自分ごと化をすることができました。これも本当に大きな経験です。正直会社外の同級生と話していて、ここの見え方の部分(=視座だと自分は捉えてます)で差を感じることが多いです。この視点を持てているとより個人目線より上のチーム目線・会社目線で仕事を捉えられるので、結果的にインパクトが大きい働き方をできるようになると考えています。

③目的を意識すること(特に上位の目的意識)

これも今振り返るとビジネスで成功する上で本当に必要な要素だと思います。目的が大事なのは当たり前のことなのですが、意外と目先の仕事をしているうちに忘れてしまうものです。任されているプロジェクトも何のためにやっているのか?(=目的)を意識しないと、気づいたら目先のタスクを捌くことが目的化しまって、本来成し遂げたかったことがが達成できないなんてことはよくある話です。上長から入社してすぐ目的意識についての大事さを口酸っぱく言われたことで、高い目的意識を身につけられたと感じています。

この目的手段の主従関係の話は社会人にとって当たり前の話ではありますが、その中でも会社として掲げる目的(パーパス)がその会社に所属する上で最上位の目的としないといけないということも学びました。そもそも会社がパーパスを掲げる理由は、それを会社全体の共通の目的として会社の全員が同じ目線を持つことにあると思います。その同じ目線で進めるからこそ、一枚岩となって大きな力を発揮できるということも経営に近いスタートアップで働けたからこそ感じられました。だからこそ会社のカルチャーが物凄く大事だったりとか、パーパスや経営理念が大きい組織になるほど形骸化して、大企業病のようなものが起こりやすくなるなど、よく聞く会社あるあるも何故それが起こりえるのかも理解することができました。

④ゴールから逆算して選択と集中すること

これも聞けば当たり前のことで、頭ではわかってるけど、なかなか根本的に事業にいかす感覚を体系的に感じることができない部分だと思ってます。実際に本にもよく『選択と集中』が大事と書いてあり、分かった気になってたのですが、実際にチームチーダーを務めて売上の責任を負ったときに、全くこれを体現することができませんでした。ゴールから逆算をして、何をすべきなのかの取捨選択をしないと、最短でゴールの達成なんてできるはずがないのですが、目先の自分がやりやすいことを行なって仕事をした気になっているような働き方しかでいませんでした。今思うと本当に反省です。

その後、当時のマネージャーにもっと逆算思考を持って何をすべきなのか、行動KPIをおいて実行しようとFBをもらって、やることをクリアにしました。マネージャーからは『人間本当に集中できることなんてせいぜい2個くらいしかないから、何を注力するかをゴールから逆算して決めて』と言われたことが転機だったと思います。そのおかげもあって、目標達成に向けて自分やメンバーが何に注力するのかをクリアにし、それが具体的にどれくらいいつまでに必要なのかを定め、当時のチーム目標だった半年後にチーム売上を3倍にするという目標を達成しました。

圧倒的成長ポイント:スキル面

⑤プロジェクト進行能力

代理店だからこそクライアントと進行する仕事は遅れることができないですし、そこのプロジェクトマネジメント力は必須事項になります。危機管理をしながら、関係各所にリマインドをしたりとか、物事が期限までに滞りなく進行できるように管理する能力が本当に上がりました。ガンチャなんてものはアパレル時代全く使ったことがなかったのですが、そういったツール的なものを駆使することもすごく勉強になったと感じています。(代理店にいると当たり前のことなのですが笑)

⑥解像度を上げる能力

スタートアップということもあり、社内に知見がないことなど色々と分からないことが多い中で、勝ち筋を見つけるために解像度を上げる能力も高く養えたと考えています。もちろん社内に知見があったり、知っている人がいることも社内アセット強化的には必要な要素なのですが、自分でわからない事象を調べて仮説を立てる能力だったり、知らない人にDM送ってみるみたいな行動力はこのスタートアップという環境だからこそ得られたのかなと思っています。

また、そもそも解像度が低いこと自体に抵抗がなくなったことも1つの能力だと思っています。どうしても解像度が低いものって手が出しづらくて、人間そこに飛び込みづらいと思うんですよね。FinTではそういうわからないものを自分から解像度を上げに行って、事業にどう活かすかを考えるという文化があったので、クリアじゃないものに対して逃げないというスタンス面も成長だったかなと捉えています。『だって会社にないからわかんないんだもん』がただの言い訳であるという考え方ですね。

⑦マネジメント能力

ありがたいことにリーダーを務めさせていただいた経験も含め、人をマネジメントする能力も飛躍的に上がったと感じています。メンバーを多い時で12人くらいマネジメントさせてもらって、1on1などを通じて様々な人と上長として一緒に仕事をさせてもらいました。全く同じ人なんて存在しないので人それぞれタイプがあったのですが、うまくモチベートできたり、想像以上に任せた仕事をこなしてくれて成長した人もいました。反対にうまく信頼関係が築けなかったり、期待を寄せすぎてしまったために過剰に無理をさせてしまったりとうまくマネジメントできなかった経験も多くあります。ただ、いろんなケースを経験させてもらって、こういう時はこういう話をしようとか、どんどん自分の中でケースが溜まっていって、自分のマネジメントの型のようなものもできていきました。こういった人を率いる経験というものも20代のうちにできるのもスタートアップやFinTの良いポイントだなと思います。

ちなみに自分の場合、マネジメントにおいて大事にしていたのは、①フィードバックと褒めをどちらも本気で行うこと、②相手のことをプライベートも含めてよく知ろうとすること。この辺の理由や具体例は長くなるので割愛しますが、関係の質を大事にすること(ダニエルキムの成功循環モデル)を特に重要視していました。

⑧マーケティングスキル

もともとマーケティングに興味があったため、スタートアップの中でもSNSマーケティングの代理店のFinTに入社しました。FinTではSNSを顧客の課題を解決するマーケティング手法の1つとして捉えていて、本質的なマーケティングを提供して、クライアントとマーケティングパートナーになるという意思が強い会社でした。だからこそSNSという枠に捉われずにデジタルマーケ周りやOOHなどの広告の知識なども得ることができました。

結局SNSマーケティングの会社といえど、マーケティングのフレームワークなどをもとにSNSの位置付けなどをクライアントに説明する必要があり、根本的なマーケティング知識が求められるため、マーケティング関連のインプットは必要不可欠でした。SNSという軸はありつつ、常に次の事業として新しいマーケティング手法はないか?とアンテナを張っていました。こう言った1つの事業に固執せず、最新のインプットを継続しながらビジネスチャンスを探っていくというスタンスもスタートアップであり、企業としてメガベンチャーを目指すFinTに入ったからこそ成長したポイントであると感じています。

⑨SNS関連の知見

ここはまさに専門分野として代理店をしていたため、プロと言っていいレベルの知識は得たと思ってます。Instagram、TikTok、X、YouTubeの各媒体別の特性やアルゴリズムなどの知識もそうですし、KPI設計・戦略設計もできます。基本的に各SNSの広告もできるため、SNSで何かものを売りたいとなったらアカウント立ち上げて広告回すことも可能です。また、インフルエンサーを扱うチームでも責任者をしていたため、インフルエンサーの選定からアサイン・マネジメントも可能です。この辺もインフルエンサー活用する上でのお作法というかルール的なものや相場的な物があるので、専門知識だと思っています。

⑩営業スキル

私はクライアントに営業をして案件をとってくる営業サイドではなく、実行側(戦略設計をして運用する側)だったのですが、スタートアップというガチガチに決まった役割がない企業だったからこそ営業サイドも多分に経験させてもらいました。どうやて決済者を抑えるか〜などのテクニカルな営業的な考え方や、パワーポイント(Googleスライド)を活用した提案書の作成も学ばせてもらいました。また、売上1,000億以上のプライム上場企業の執行役員クラスの人への営業プレゼンも複数経験させてもらい、度胸やロジック構築力も身につけることができたと感じています。


以上のようなスタンス・スキルを20代という若いうちに習得できたことは本当に大きな経験だったと感じています。今後はより自分の強みを活かして、興味関心分野であるアパレル領域で、日本をより前向きにできるマーケターとしてキャリアを形成していければと思っています。もしかしたらマーケターとして違う業界に行く可能性もありますし、アパレル領域でマーケからさら広げて商品作りやブランド立ち上げなどに行く可能性もあると思いますが、このかけがえないのない経験を活かして社会にバリューを出していけるよう頑張っていきたいと思います。


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