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Kindle出版と確定申告

前回の記事でも触れましたが、ズブの素人がコツコツとkindleで作品を発表して、今年はkindle出版で確定申告が必要になる見込みが立ってきました

なぜKindleなのか、については上記の記事で触れています

予想外の展開

昨年12月、Xでつぶやいてきたことを小説にまとめて、Kindle出版することを決意しました。正直なところ、大きな期待は抱いていませんでした。「誰かに読んでもらえれば」という程度の気持ちで、ひっそりと出版ボタンを押したのを覚えています。

それから9ヶ月。気がつけば、確定申告を要する見込みが近づいてきました。僕の本を手に取ってくださった方々に深い感謝を捧げつつ、「なぜ、こんなにも多くの方に手に取っていただけたのか?」その理由を考え、分析してみました。

考えられる要因

1. ニッチな市場へのアプローチ

僕の小説は、男性同性愛者向けの官能小説というカテゴリーに属します。一見、非常に限定的な市場に思えるかもしれません。ですが、むしろその「ニッチさ」が功を奏したのではないかと考えています。

腐女子(私は腐男子)に向けたものではなく、僕の読者層は主に30代〜60代の男性同性愛者の方々です(もちろん女性読者の方からのご感想も大変に嬉しかったです!)。
既婚者である割合が高く、仕事も精力的に取り組む年代の彼らに刺さるもの、そこに僕の作品が入り込む余地があったのではないかと思います。

2. 差別化戦略

上記の対象となる読者層に刺さるように、単なる官能小説ではなく、以下の要素を意識的に取り入れました:

・緻密な言語化と心理描写

・医療ソーシャルワーカーの仕事内容と職業的矜持の詳細な描写

・医療機関や新大阪駅など、特定の場所を舞台としたこだわり


これらの要因が複合的に作用し、予想外の結果につながったのではないかと考えています。
後日改めて、個別の記事で詳しく掘り下げてみます。

ですが、これはあくまで推測に過ぎません。タイミングや温かい方々など、様々な恵みを受けてのこととも思っています。

3. SNSを活用した地道な活動

X(旧Twitter)での日々の投稿が、大きな役割を果たしたと考えています。単に作品の宣伝をするだけでなく、日常の出来事や、一緒に暮らす猫の話など、多岐にわたる内容を投稿してきました。

そこでの日常的な交流で「まあ、こいつの本なら買ってやろうか」というお気持ちを持ってくださったのではないかと思います。

保護猫団体への寄付

収益は全額、保護猫団体に寄付しています。もとは屋外で暮らす野良猫たちの過酷さを知り、何かできないかという思いから始めた活動です。

当初は一つの団体に寄付する予定でしたが、金額的に他の団体にも分割しての寄付を勧められ、最終的に三つの団体に寄付することになりました。

僕が一緒に暮らしている猫も、もとはお外の子でした。
この経験を通じて小さな創作活動が、思いもよらない形で社会に貢献できる可能性があることを知りました。これは、創作活動を続ける上で大きな励みとなっています。

Xでの多様なアカウントとの交流から得られたこと

Xでのアカウント運営を通じて、様々な方々と交流する機会に恵まれました。その経験から得られた個人的な洞察や学びについて、以下に共有させていただきます。

1. 日常の些細な喜びの共有

日常生活における小さな喜びや気づきを共有できることが、大きな楽しみの一つとなっています。

何気ない話題:「今日も暑いです」といった何気ない会話が、思わぬ温かさを感じさせてくれます。

日常生活の共有:「今日の夕食はこれでした」といった投稿に触れ、自身の食生活を振り返ったり、日常生活の嬉しかったことなどの共感を得たりすることがあります。

誰かの息遣いの実感:実際にお会いしてお茶したりする中で、SNSの画面の向こうにいる方々の体温に触れることができ、1人ではないという気持ちになれました。

これらの日常的な共有が、オンライン上でのつながりを実感させてくれ、小説についてだけでない励ましをいただいています。

2. 創作意欲の刺激

フォロワーの方々から、創作活動に対する刺激を多分に受けています。

新たな着想:魅力的な視覚コンテンツから、小説の新しいシーンやキャラクター設定のアイデアが浮かぶことがあります。

表現の多様性:様々な性的表現に触れることで、自身の作品における表現の幅を広げるきっかけを得ています。

モチベーションの向上:他の創作者の熱心な活動を目にすることで、自身の創作意欲が刺激されます。

3. 温かな人間関係の構築

特に完全趣味志向(健全・成人向けコンテンツ)や、ビジネスと趣味の融合型アカウントとの交流では、温かな関係に癒されています。

相互支援:仕事や生活で困難に直面したときに、励ましの言葉を受け取ることがあります。

共感の喜び:同様の経験や悩みを持つ人との出会いで、「自分だけではない」という安堵感を得られる瞬間があります。

視野の拡大:異なる背景を持つ人々との交流で、新たな視点や価値観に触れる機会を得ています。
改めて感謝を申し上げます

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。


僕の作品を手に取ってくださった方、SNSでフォローしてくださっている方、そして今この記事を読んでくださっている方。皆さまの一人一人が、創作活動を支えてくださっています。

これからも、皆さまに楽しんでいただける作品を作り続けていきたいと思います。

最後に:文学フリマ大阪12のお知らせ

2024年9月8日(日)、
OMMビルで開催される「文学フリマ大阪12」に出店させていただきます。

この機会に、直接皆さまとお会いできることを心から楽しみにしています。新作の販売はもちろん、皆さまとの交流を大切にしたいと思っています。

会場でお会いできることを、心よりお待ちしております。

おわりに

Kindleでの出版から9ヶ月、予想もしなかった道のりでした。

しかし、この経験を通じて学んだことは計り知れません。小説を書くことの楽しさはもちろん、読者の方々との繋がりの大切さ、そして自分の作品に温かいご感想をいただけることが嬉しいです。
これからも、作品を作り続けていきたいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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