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従業員20名の企業のWeb担当者になったらまずやること7選

みなと(@minato_web_fp)です。岐阜のWebマーケティング支援会社で、累計100社以上の企業の支援を行ってきました。

突然社長から「ホームページで問い合わせを取れるようにして」と言われて困っている、という方は多いと思います。従業員20名となると、経験上、Web担当者の方は兼任という形がほとんどだと思います。ただでさえ本業が忙しいのに、そんな時間はない…

今回はそんな方向けに、Web担当者になったらまずやること7選を紹介します。

①ホームページの更新は誰ができるか確認する

自社のホームページは誰が(あるいはどの制作会社が)制作し、現在誰が管理をしているのか(サイトマスターと言います)を確認しましょう。よっぽど社長が把握されていると思います。

ホームページを改善するため、というのもあるのですが、後述する「②Google Analyticsを導入する」では、計測用のコードをホームページに埋め込む必要があり、それはサイトマスターに頼む必要があるためです。

②Google Analyticsを導入する

Google AnalyticsはGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。目的はただ一つ、「ホームページにどれくらいアクセスが来ているのかを把握すること」です。ググっていただければ、Google Analyticsの導入方法はいくらでも記事が出てきますので、本noteでは解説しません。

Webでのお問い合わせは、
集客数(アクセス数)× 転換率(コンバージョン率)
に因数分解することができます。

集客数はそのまま、どれくらいサイトに訪問があるか?の指標です。転換率は、集客数のうち、どのくらいの割合の人がお問い合わせしてくれるか?の割合です。100人訪問があり問い合わせ数が1件だとすれば、転換率は1.00%となります。

Google Analyticsはどちらも計測ができるものですが、まずは前者の集客数がどれくらいなのか、というのを確認しましょう。極端な話、集客数がゼロに近いのであれば、お問い合わせはあるはずがありません。

ちなみに、Google Analyticsは設定したその日から計測が開始されるものですので、早めに導入だけしておくのが吉です。

③お問い合わせフォームや電話タップが機能するか確認する

試しに、自分でホームページからテストでお問い合わせしてみましょう。確認することは、
・そのメールは誰が受信するか?
・自動返信メールは来るか?
・その後の営業フローは決まっているか?
です。

スマートフォンでアクセスしてみて、大体上部かメニューの中にある電話番号をタップしてみましょう。コールができるか、というのも確認してください。

これらが機能していないと、どれだけ集客してもお問い合わせが受信できません。

④目標を決める

まずWebでの月間お問い合わせ獲得目標を決めましょう。ECの場合は売上です。これは今の実績に基づいて、エイヤで決めてしまって良いと思います。目標は修正してナンボだからです。

もちろんKGIから逆算して目標に落とす、というのが筋ですが、兼任で時間も無い中で行っている以上、そこまでは良いかと思っています。

さあ目標が決まれば、具体的にどのくらい集客数が必要なのか、という具体的な指標に入っていきましょう。

Webでのお問い合わせは、
集客数(アクセス数)× 転換率(コンバージョン率)
に因数分解することができると先述しました。ECサイトの場合はKGIが売上ですので、これに客単価が入ってきます。

②で自社のホームページにどれくらいのアクセスが来ているか分かるようになったかと思いますし、現状のお問い合わせ数から、ざっくりコンバージョン率が推定できたかと思います。

コンバージョン率の基準は、ざっくり1.00%。仮にお問い合わせ目標が月10件であれば、1,000アクセスが必要となります。

⑤Google広告を出稿する

目標のアクセスを獲得するにはWeb広告が手っ取り早いです。もちろんWeb広告といっても多種多様にあるのですが、一周回ってGoogle広告からで良いと思います。

運用は、代理店にお任せしましょう。下手に内製化を進めると、人件費がかさむ上に結果が出ず、かえって利益が出ない可能性があります。内製化したい場合はその後、徐々に移行する形で進めていけば良いと思います。

Google広告には最低出稿額はありませんが、代理店がその設定をしている可能性があります。費用はざっくり、広告費実費の20%が運用代行手数料となるのが一般ですが、都心では価格が下がってきている傾向です。

⑥自社の強みがきちんと訴求できるようにページを改善する

Google広告を出稿すると、アクセス数が急激に伸びることがGoogle Analyticsから見て取れると思いますが、まったく問い合わせが増えない、という事実に直面することが多いはずです。

所詮といってはあれですが、Web広告は人を連れてくるだけで、その後にきちんとお問い合わせをしてくれるかはサイト側の問題です。

お問い合わせが少ない要因は、競合分析にヒントがある場合が多いです。競合他社のホームページと自社を比較してみてみましょう。自分がお客様だったら、どちらに問い合わせしようと思うでしょうか?

自社の強みが分かりやすく書いてあるか?を意識して改善できるといいと思います。

⑦社長に直訴して予算取りする

ここまで進んでくると、
「リソースが足りない」「費用が足りない」
という事が実感できると思います。

Webで成果を出すにはとても片手間では出来ませんし、コストもかかります。

「今の数値をこれだけ改善する」と数値的に説得すれば、納得してくれるはずです。

まとめ

以上、従業員20名の企業のWeb担当者になったらまずやること7選でした。必ずしも上記が当てはまるとは限りませんが、限られたリソースの中で最大限、という話であれば、ぜひ実践してみてください。

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