アルバイトは労基法を犯す。

1度だけアルバイトをしていたことがあります。高一の二月から高二の六月までしか続きませんでしたが。

近所の小規模チェーンのパスタ屋でした。時給は田舎の割には非常によく、950円程度でした。土日には+時給の発生するようなお店でした。

しかし、とんでもないブラックバイトでした。退職の理由は体調不良でした。僕らは自分から連絡することもできない状態だったため、親に電話をかけてもらい、即日退職しました。


今思えばおかしな点はいくつもありました。

最初はオーナーが遅刻してきたこと。しかもかなりの遅刻で、中休みだったため一人取り残されていました。あの時お客様がきていたら死んでました。

仕事を始めてみるとびっくり。出勤初日にオーナーがいなかったんです。そのため研修もパートから受けていました。

シフトが出るのは施行日の深夜だし、ひどいときは早朝なんてこともザラでした。さらに怖いのはここから。

ツーオペ10hの勤務を二日連続行ったこと。この時は頭おかしくなるかと思いました。というかおかしかったと思います。勤務開始二ヶ月のツーオペは地獄でした。あなたが帰ったら、どうすればいいんだ。そんな言葉に脅され、労基法を犯していました。

高校生が私だけだったため、先輩の大学生の方や主婦さんからはよくされていたため人間関係は良かったように思います。副店長もいい方で、よくお菓子やジュースを買ってくれたり、賄いをグレードアップしてくれたこともありました。

お客様もいい方で、お疲れ様。頑張ってるね。そんな言葉をかけてもらっていました。アンケート欄にもよく自分の名前を書いていただいてました。中学校時代の先生が当時の彼氏と来店した際は、不思議な気分になりました。

だけれど、限界が訪れます。体調不良が続くようになるんです。仕事の日だけ。しかし休めない状況だったため、出勤していました。意識を保つのに精一杯の日もありました。それでも働いていました。

そしてついに、精神科通院日に話をして退職をしろとの指示が出て、即日退職しました。

その後も変わらず店は営業しています。今でも沢山の方がいらっしゃっている日もあります。僕らはそれを眺めながら、療養しています。