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[教員/指導者向け事故防止] 授業や行事・部活の失敗で炎上しないために #7 部活動のバス引率事故発生

高校生乗せたマイクロバス、ガードレール突き破り転落…遠征中の野球部員ら13人搬送(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

読売新聞

2024年5月26日、茨城県笠間市で、高校のマイクロバスがガードレールを突き破り、はずみで河川敷に転落したそうだ。バスには運転手の28歳の男性と生徒20人が乗っており、多数が病院に搬送される事故となったそうだ。

「#5 今月の小学生死亡事故多発に思う」
の記事に書いたが、あぶない状況が頭に浮かぶ。
①まず保険は十分なものであったか?
 学校のバスであったようなので、保険は学校側が加入しているはずだが、保険については運転者がしっかりと確認していることが大事だ。
バスには多くの人を乗せる可能性がある。保険が乏しいと運転者の賠償がとてつもないものになってしまう。
②学校側が認めた引率運転であったのか?
 学校側が認めた出張でなければ学校側は責任を運転者に丸投げする可能性がある。あくまでも学校側の出張命令申請をとっていることが重要だ。
③シートベルトの指導はしたのか?
 指導義務は生まれるので、乗せるのであれば必ずシートベルトを締めさせる。それでも指導に従わず締めないのは乗客の責任だが、教育上からも「なぜ占める必要があるか?」を強く教育する必要があるし、問われることになる。
④運転手は教員であったのか?運転を業務とした運転手であったのか?
雇用形態が問われる。賃金が発生するためどうしても教員に丸投げしている学校があると思うが、あくまでも運転手を雇っていることが大事だ。

このように問題提起するが、部活動に積極的な教員や指導者は一生懸命なあまり、このような面倒くさい事柄はスルーして、サービス精神で行っていることが多いはずだ。私の周りでもそうだし、私自身もその部分はかなり緩く考えていた経緯がある。

しかし、一度事故が起きれば責任は大きくのしかかり、教育から離れさせられるとともに、訴訟問題に発展し、人生の運営に大きな問題となって帰ってくることになる。

やりにくく、面倒くさい事柄であるが、学校側や保護者としっかりと契約して引率業務にあたるべきだ。

今回事故にあわれた生徒さんたちにお見舞い申し上げるとともに、運転していた方、顧問の先生方、学校に対して事後運営がうまくいくことを祈っております。


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