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へなちょこバンド愛【2】

毎日暑くて嫌になっちゃうね。
こういう暑〜い日は、The・夏‼️って感じの曲を聴きたくなるけど、BUMPのサマーソングといえば何だろう。

春(pinkie等)とか冬(スノースマイル等)はすぐ思い浮かぶけど、夏と秋は人によって思い浮かぶ曲が違いそうだから面白い。
そもそもBUMPは季節に寄せた楽曲が比較的少ない気がしている。
私がBUMPのサマーソングと聞いて思い浮かぶ曲は、『宝石になった日』。
歌詞に「夕立」も出てくるし、何より「カ○ピス」のCMのイメージが影響してるかも。

さて、前回はBUMP OF CHICKENの楽曲においても歌詞に着目して散々愛を語ったわけですが、まだまだ語り足りずにシリーズ化することになりました。(是非前回のも読んで欲しい📗)

BUMPの世界(?)においては、藤くんが言うように“楽曲が主役”だと思うけど、それだけでBUMPを語り切れるかというと、決してそんなことはないと思うのです。

幼馴染4人組

前回冒頭で説明した通り、BUMP OF CHICKENはメンバー全員が1979年生まれ、千葉県佐倉市育ち、同じ幼稚園、中学校に通っていた幼馴染4人組バンドなのである。
だからなんだ、幼馴染バンドとかありがちだろ、と言われればそこまでだが、BUMPの魅力はなんといってもメンバーの仲の良さにあると思う。

4人でコンサートに行き、その後ディズニーに行ったり、家でクリスマスパーティーをしたり、一緒に桃鉄をしたり、オーロラ見に行ったり……。
全て挙げようとするとキリがないが、とにかく4人とも付き合いが長く仲良しで、お互いを知り尽くしているように見える。

小学校、中学校、高校、大学と、出会いと別れを繰り返すほど実感するが、10年以上の付き合いというのは、意外と難しいと思う。
生きている環境が変われば、人も変わらざるを得なくなる。それは本来いいことなのだろうけど、人というのはどうしても変化を避けたがる。
「あの子は変わってしまった」とか「昔の方が良かった」とか、私も時々思ってしまうけど、変わったのは相手ではなく、自分かもしれない。
変化を悪として捉えるのはやっぱりもったいないと思う。

BUMPの4人は今年で45歳。幼稚園からの顔なじみと考えれば、もう40年近い付き合いだ(ドラムの秀ちゃんがバンドやろうぜ❗️と誘ったのは中学の時だが)。
まだ20年ちょっとしか生きていない自分にとっては、40年の付き合いなんて全く想像できない。

そういう関係が少しだけ羨ましいし、眩しいし、でも私には向いてないだろうな、と思う。
合わないと思うとすぐに関係を断ちたくなってしまうし、一度でも喧嘩したらもうおしまい。そういう人間だから。
自分が絶対にできないことをやっているから、憧れてるのかもしれない。
いつかそういう関係の人ができたらいいな、と思っている。

ラジオ「PONTSUKA!!」

そんな4人の仲の良さを嫌というほど感じられるラジオ、それが「PONTSUKA!!」。
BAYFMで毎週金曜深夜3時から放送している。
放送時間はおそらく何度か変わっているが、実は初回放送日は1999年10月3日。今年で24周年。これまたびっくり、長寿番組です。

※ちなみに番組名の「PONTSUKA!!」はメンバー共通の友人のあだ名である「ツカポン」から来ている。なぜ友人のあだ名を番組名にするのか……?そういう4人にしかわからないこだわりが魅力だったりする。

この番組の良さは、とにかく4人のお喋りの面白さにある。
4人とも喋りのプロではないし、テレビなどのメディアに出慣れているわけでもない。
この「面白さ」は意図的に生み出すことができない、4人がこれまで築き上げてきた空気感から生まれるものなのだと思う。

時々ファンでも置いていかれるくらい4人の世界になっているのだが、もうそれが面白い。
意味がわからなくても、なんかみんなキャッキャしてて楽しそうで一緒に笑ってしまう。
リスナーとのやりとりも、緩くて面白い。
もちろんリスナーの悩みや相談に真面目に答えていて、BUMPの歌を聴いているかのような気分になるときもある。それもPONTSUKAの醍醐味。

とにかく「PONTSUKA!!」は、リスナーにとって“今”のBUMP OF CHICKENと繋いでくれる大きな架け橋である。

隠しトラック

いきなりだが、原ゆたか氏作の児童書、『かいけつゾロリ』はご存知だろうか。
2005年にはこれを原作としたアニメが放送されていたが、BUMP OF CHICKENの隠しトラックを聴く度、このアニメタイトルを思い出す。

まじめに ふまじめ かいけつゾロリ』

隠しトラックとは、CDの曲名一覧には明記されていないが、一番最後の最後に突然再生される、隠し曲のことである。
BUMPの作品にはほぼ全て隠しトラックが存在していて、そのどれもが大いにふざけている。
まさに、「まじめに ふまじめ」。

聴いてみればわかるが、隠しトラックだからといって絶対に手は抜かない。普通の収録曲と同等の扱いなのではないかと思わせるほどだ。

隠しトラックの作詞・作曲は全てBUMP OF CHICKEN名義であり、全員がボーカルをつとめているところもポイントである。
初期は、藤原以外コーラス含めあまり歌が上手ではなかったため、なんとも言えない歌声の緩さが際立っていた。直井、増川、升の3人と緩〜い歌声と、藤原の圧倒的歌唱力との対比が本当に面白かった(まさに「藤原の無駄遣い」)。
最近はみんな歌が上手くなっているが、理解し難い歌詞やシナリオ、世界観、隠しトラックに対する4人の本気の姿勢は変わらないので笑ってしまう。

いかについて歌ってみたり、メンバーの悲しいクリスマス失恋話を歌にしてみたり、架空のバンドになりきってライブしてみたり、架空の音楽番組出てみたり、お野菜王国(?)について歌ってみたり……。
文字起こしすると意味がわからないが、どれも名曲だ。

どれだけサブスクやストリーミング配信が一般的になっても、BUMPだけはCDを買い続けるだろう。
なぜなら、CDをゲットしないと、隠しトラックが聴けないからである。

まとめ

中学生の頃、「あの月(太陽?)があの電線の下まで言ったら解散な!」って言って、ずっと石ころ蹴飛ばして遊んでた。自分の家を通り過ぎても、暗くなっても遊んでた。
今のバンド活動は、それの延長。

かなりニュアンスというか、一言一句同じことを言っていたかというとそうではないが、藤くんがこのようなことを某音楽番組で話していた。

結成してからこの二十うん年の間、きっと色々なことがあったはずだ。ぶつかり合うことも、挫折することだって、ないはずがない。
それでも続けてきてくれた。

自分たちは「へなちょこバンド」だの、「陰キャバンド」だのややネガティブなことを言いつつも、それと同時にリスナーが聴いてくれるからここまで来れた、といつも話してくれる。
私はこの地球上に何万といるリスナーの1人でしかない。
だけど、間違いなくBUMP OF CHICKENが4人で音楽を続ける理由の一部になれている。
そのことを誇りに思う。

色々な観点でBUMP OF CHICKENを語ってきたが、私はこれから、BUMPを超える好きな音楽には出会えないだろうと確信している。
どんな音楽にハマろうと、根底にはBUMPがいて、いつだって戻ってこれる。
まるで実家みたいな。

BUMPを聴くために生きるし、
生きるためにBUMPを聴く。

誰にも理解されなくても、周囲にBUMPが好きな人がいなくても、私の気持ちは変わらない。

BUMP OF CHICKEN最高!
いつまでも4人で音楽を続けてくれることを祈ってます。

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