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あの頃を思い出させてくれる香り

誰にも、ふと感じた香りが何かを思い出させてくれたという経験があるのではないか。


私はよく、夏の少し蒸していて、青々とした葉の香りが混ざったような夏の香りを感じると、幼少期に過ごした実家の網戸から見える外の風景や、虫の音の聞こえる夜を思い出す。


他にも、春先の暖かな香りを感じると、入学式や入社した時の初々しい風景を思い出す。秋の初めのひんやりとした、秋の紅葉を感じる香りからは、中学生の頃、秋の時期に訪れたカナダの景色を思い出す。


不思議だが、人は何年も前の香りも覚えており、ふとした時に思い出すようだ。


そして、その思い出は、自分の心を癒したら、勇気づけてくれたりすることもある。


最近、春?もう初夏?の香りを感じることが多く、いつかこの香りをまた感じることがあったら、育児に奮闘する毎日を思い出し、懐かしく感じるのだろうと考える。


きっと、その思い出がまたこれからの自分を癒し、安心させてくれることがあるに違いない。
だから、この忙しくも尊い日々を大切に、そして、日々漂う様々な香りも大切に記憶に残していきたいと感じている。


ここまでの内容だけみると、私のただの日記になるが、この思いを強くさせてくれたのは、子供のエピソードがあるからだ。


先日、まもなく5歳の長女と外を歩いていると、春のにおいがするね!と言っていた。


この子にも、もうこの香りは春なんだとい記憶があるのかと驚いた。


何気なく過ごしている日々の中でも、子供たちは、しっかりと様々なことを感じ取り、記憶として体の中に刻み込んでいるのだろう。


そして、将来、ふと思い出したその記憶や思い出が、子供達自身を勇気づけたり、癒したりすることもあるはず。


だから、子供と過ごす日々の一瞬一瞬を大切にしていきたいと強く感じたのである。


これからいくつの香りを思い出として残していけるか楽しみに過ごしていこう。


Mina🌱


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