社会不適合者がベルリンでワーホリビザ取れたって話

割引あり




1、ビザ取れました

この度無事ワーキングホリデービザをベルリンで取得できました。
んで、ビザ取得にあたりそれなりに自分で情報収集はしていたんですけど、どうしてもわからないこととかや不安だったことも多々ありました。
そういった情報を後に続くのワーホリ現地申請取得者のためにここに残しておこうかと思います。

著者は27歳、1年無職、英語ほぼしゃべれない、ドイツ語皆無、ドイツでの住処はシェアハウスでルームメイトは現地の日本人。
(渡航にあたりMixBというサイトで応募)
ルームメイトは相談には乗っていただきましたが、基本的にはなんとか自分でクリアしました。

皆、俺の屍を超えて行け。

大体はネットに乗ってるって話

先に紹介しておきたいのはこちらのnote記事

現地申請にあたり、この記事が一番参考になりました。
ぶっちゃけ、大概のことはこれを読めばわかります。

そしてここから先はこれを読んでもわからなかったりする社会不適合者向けの内容です。
安心してください皆さま。私のような社会不適合現地言語不話者でもワーホリビザはとれました。

2,あえて俺はベルリン現地での申請を勧める


そして、前情報としては「現地申請はやめておいたほうがいい」という意見を多数見ましたが、
あえて私は自身の経験を通じて反対意見を言います。

「資金があって運が良ければ現地申請のほうが良い」

と。

その理由は予約、必要書類、ドイツに滞在可能な期間の3つです。

まずは予約

ドイツで現地申請するなら先に住民登録が必要で、その後ワーホリビザの申請になりますが、上記記事の通りベルリンでは両方予約が全然取れないため、これが最大の鬼門です。

ですが、現状(2024年5月現在)日本の東京でのドイツ大使館でのワーホリビザ予約は全然取れません。
(大阪大使館は知らないけど、噂ではこっちのほうが取りやすいらしい)

毎週金曜日の朝型に更新される、肛門並みの狭き門をくぐるよう、他ライバルと競い合う。
しかも予約取れたとして約2カ月先だそうで。

なので、ベルリンも日本(東京)もどちらも取りづらい状態なのです。

と、なると次はビザを取るまでに生活ができるかできないかが問題になってくるのですが、日本国民であれば日本で働けば生活ができます。
しかし、ドイツに行くとビザを取得していない場合働くことができません。

つまり、ビザを入手して働き始めるまでに生きていけるか、というのがこの予約問題で一番の焦点なのです。

私の場合はビザより先に住む家が決まっていたため、渡航予定日がほぼ先に決まっている反面、それを元に生活費を算出できたのもあり、予算的に三カ月は生活できるだろうということで現地での申請になりました。

また、渡航前にビザの取得に必要な現地での住民登録の予約はできていたたのもスムーズに事が進んだ要因です。
(ビザ申請予約フォームは国籍とか選択しなければいけないのでめんどくさいんですけど、住民登録は1,2クリックで予約競争にたどり着けるからこまめに見てました)

予約申請はインターネットで行うので、日本からでもいつでも登録レースに参加できるのは大きいですね。

余談ですが、いろんな人に聞いた感じビザなしでいられる期間(日本パスポート持ちが申請なしで滞在できる3カ月)を滞在してもワーホリビザが取得できていなかった場合、
「ちゃんと申請しようと努力はしているけど役所側の問題(予約が取れない)で取得できてない」
のであれば強制退会される心配はあまりないそうです。
もちろん、疑われた時のために、努力していることを証明するために移民局へ申請した証拠スクショやPDFは残しておいた方がいいです。

次に必要書類

他の人の現地申請のnote記事をみたところ、必要書類は州ごとに違うみたいですね。
ただ、私の場合ベルリンは日本での申請よりも圧倒的に必要書類は少なかったです。

これは日本大使館での必要書類

必要書類に履歴書と志望動機(英語orドイツ語)はまだしも、(生活費の貯蓄によって)帰りのチケットが必要って何??????
こっちで仕事みつけるかもしれないのに何で最初に帰りのチケット用意してねーといけねーの????
しかも行きのチケットもビザの予約申請手続き完了前に手に入れてないといけないから日程もタイトだし。

まあ、あちらとしては不法滞在者がいられると困るから気持ちはわかるんすけどね。

一方ベルリンでの申請


グーグル翻訳使用

この通り、個人的には日本での申請よりは簡単かなと思います。

居住許可証発行申請書が申請書類なのでこればっかりは英語やドイツ語での記載が必要ですが、グーグル翻訳使えば意外と何とかなります。
次のベルリンの主な住居証明書は住民登録のことですね。
あと気を付けることは日本と証明写真が違う(顔と背景の比率など)ので、それは注意が必要ですが、ベルリンの街中でも日本と同様に証明写真boxがあるので、そこで撮ればそのままなんとかなります。

ただ、ドイツは紙媒体主義なので申請の際はちゃんと必要書類らは印刷が必須です。


最後に、滞在日数です

日本でワーキングホリデーを申請した場合、申請してから1年間の滞在が許されてます。
なので、仮にドイツへの入国までに3カ月かかった場合は残りたった9カ月しかドイツでの滞在が許されないわけです。

一方でドイツで申請した場合、最初の観光ビザでのドイツでの滞在時間(私の場合2か月)+現地での申請後、正式な届くが届くまでの期間(私の場合は2か月)+ワーキングホリデービザ12カ月。
最終的に合計で約16カ月の滞在が許されることになりました。

日本人がドイツに対してワーホリビザを取得できるのは人生の中で1度だけです。
そこでの滞在期間がこれだけ伸びるのは個人的には大きな差ではないでしょうか。

3、現地ビザ予約方法

再三いうようにビザの予約フォームでは全然予約が取れません。

予約に関して参考になったのはこの記事

このnoteの内容は徹底的に繰り返して申請フォームを開いたら行けた。という内容です。実際住民登録に関しては自分も同じでした。

ただ、ビザの申請に関しては移民局のアジア人用フォーム

上記URLからE4の窓口が日本人をはじめとしたアジア人メッセージフォームになってるので、これにメッセージを送りました。

簡単に言うと「全然予約とれないんだけどどうしたらいい?不法滞在はしたくないから早く手続してほしいんだけど」っていうのをグーグル翻訳を使ってドイツ語、英語両方で送りました。

しかしながら、10日ほどたっても返信が帰ってきませんでした。

それなら私も考えがある。
私の対応はメールの追撃です。

一週間前に送ったメールのスクショを添付して「一週間くらい前にこういうメールを送ったんだけどまだ返信こないよ、このまま来なかったらまた来週もメッセージ送るよ」ってのを再度ドイツ語と英語で送信。

すると4営業日ほどで返信が帰ってきました。

返信内容を要約すると「住民登録終わったらその書類とパスポートをPDFで送ってくれたら予約するから連絡して」
とのことでした。

ごり押し、大事です。

余談ですが、人伝えで聞いた話だと、予約をお金で買うこともできるらしく(多分botかなんかを使って予約してて、それのせいでむしろ予約がとれなくなってるっぽい)そういう業者にツテがあればそれ経由してもいいかもしれませんね。
他にもビザの申請代行(一緒に行ってサポートしてくれる)人なんかもいるらしく、移民局行ったらいつでもそいつが誰かの付き添いで来てるなんて話も聞きました。
困難があればそれを解決するための商売が生まれるってわけですね。

無事返信が来たので、ひとまずは住民登録です。これさえ済めばそのままビザ予約がとれるわけですから。

で、この住民登録。私は10分遅刻しました。
私が手続した場所は現地に行ったら役所ってより商業設備になっており、「地上階」と書いてたのに蓋を開けてみれば事務所は四階でした。
受付もおらず電光掲示板に番号が表示されて入出するタイプなんですけど、手続きが終わったタイミングを見計らって泣きそうな顔をしながら職員さんに話しかけたら手続きしてくれました。
ドイツ人、結構優しいです。

必要書類はすべて記入していたため、ものの10分ほどで住民登録手続きは完了。渡航して1カ月ほどで住民登録を終えました。
もらった書類をパスポート共にスマホで撮影して再度E4フォームに送ると、今度はものの3日ほどで
「一か月後のこの日この時間に予約とったから、記載済みの添付書類と他必要書類をもってきてね」
って感じで帰ってきました。

4、実際の申請手続き

健常者向けの内容は上記のnoteで記載されてたのですが、私のような社会不適合向けに、個人的にわからなくて困った不明点をまとめておきます。

まず外国人向けの健康保険証明って具体的にどの書類出せばいいの?
私の場合わからないなりにそれっぽいのを印刷して持って行ったんですけど、違う書類だといわれました。
どの書類かわからなかったので、ケアコンセプトのページそのままに見せて担当者に聞いたところ。


PC版、グーグル翻訳使用、個人情報は黒塗り

ケアコンセプトのマイページで、赤丸をつけてるとこをクリックし


PC版、グーグル翻訳使用、個人情報は黒塗り

次のページでこの赤丸のところをクリックしたら出てくるPDFを持っていけばいいです。


契約書、流石に個人情報の塊なんで黒塗りまみれ

こんな感じの書式の書類持っていけばいいんだなって思ってください。

私の場合は対応してくれた職員さんにメールを送ってその場で印刷してもらえました。
あと、保険の適応が来年の4月までの契約になっており、申請日から1年を満たないので不安だったのですが、別に何か言われることなく普通に通されました。

次は残高証明です。私の場合三菱UFJを普段使いしているのですが、英語版の残高証明書とかどうやればいいのかわからないので、
三菱UFJインターネットバンクのオンライン通帳をスクショして、原本とグーグル翻訳版と円ユーロの為替スクショしたのを印刷して提出しました。
雑だから不安だったのですが、なんとかなりました。

そして申請書類のApplication for Issuance of a Residence Permitです。
ちゃんと記載しようものにも、結構「これなんのことだろ」とかあります。そういうのは必要のない項目のことも多いため、いったん空欄で大丈夫そうです。
(例えば勤務先記載欄とかありましたが、そもそもまだビザないので勤務先もなんもないっちゅーねん)
それに、記載ミスの対応は私は二重線を引いてその横に正しいものを書いたのですが、これも特に何も言われることはありませんでした。
また、必要書類一覧に証明写真とありますが、この書類にも証明写真を張る箇所がありました。
書類にさえ写真張ればいいのかなと思ったのですが、念のため予備の写真も持って行っており、結局両方使いました。

とりあえず念のために持っていった方がいいかなってものは持っていくのが吉です。

書類を一通りそろえ出陣。私の予約時間は午前8時半だったため、珍しく早起きして、前回の反省を生かし15分前には着くようにしておりました。

電車に乗って中心地まで向かい、歩いて10分ほど。
受付のおばちゃんに話しかけてビザ申請のメールを見せて伝えると。

ドイツ語でなんかここじゃないといってる。
は?どういうこと?ってなりながらグーグル翻訳を利用して聞き出すと。

えー、私受付場所間違えました。



予約申請が取れたときに来たメールの添付PDF

受付番号や窓口、必要書類が書いてたこのPDFの右下の赤丸部分。
ここに住所が書いてたのでここなのかなーって思って出向いたのですが、ここの住所はただの振込先の情報?でした。

今回私が間違えた住所がこちら↓


実際の住所はこちら↓


具体的な距離はこんな感じ

電車でこのざま

ビザ申請に30分遅刻です

住民登録で10分遅刻した記録をまさかのレコード更新です。
オリンピックも目じゃないです。

こっからはそりゃもうダッシュです。ダッシュ
ガンダ

気分はメロス。
電車使ってますけど気持ちだけは一夜分走りました。

皆さま、私の気持ちを考えてみてください。
ここで申請を逃したら次いつ申請できるかわからない。
円安で吹き飛ぶように目減りしていく貯金。
世界的には時間に厳しいといわれるドイツ。
ビザの申請は担当の人ガチャ。
言語も通じない異国の地。

そんな場所でのビザ申請で30分遅刻。


だが私のいいところはとりあえず最後まであがくところ。
息を切らせて汗だくになりながら移民局に殴り込み。
表のセキュリティの人に「30分遅れましたがどうすればいいですか」というグーグル翻訳を見せながら泣きそうな顔して聞く。
セキュリティさんの「大丈夫だから落ち着いて、それの窓口は2階」(要約)
という言葉を信じて階段を上がる。
いくら探しても窓口がないので道行く人に聞いてみると、ドイツでの建物の数え方は地上階、1階、2階。つまり日本人的には3階だということを思い出す。
こちらも住民登録の時と同様窓口などはなく、電光掲示板に表示される形だったため、そこらへんの職員さんを捕まえて再度グーグル翻訳を見せつける。
再度電光掲示板に出すから待合室で待ってるように指示されたので、そわそわしながら15分ほど待ってると、
電光掲示板に明らかに他の人の数字より一桁大きくずれてる私の数字が表示され、指定の担当者さんの部屋に案内されました。

見たか!!!これが時間に正確と言われる日本人の意地じゃァ!!!
まあ、日本人のほとんどは役所手続きに30分も遅刻しないんですが。

部屋に入ると男の担当者さんに「おそいよ!」といわれるものの、言い方的に不機嫌というわけでもなく冗談半分という感じ。
書類を一通り渡して、間違っているものは教えてもらいながらメールを送り、彼はカタカタと手続きを済ませる。
途中、身長を聞かれ、そのあと目の色も確認された。
洋ゲーのキャラメイクで目の色を入力する欄があるのはこういう文化なんだなと実感しながら指定された書類を確認してサインをし、せいぜいたった15分ほどで手続きは終わり。

書類には2か月後のこの日に正式な書類を渡すから取りに来てね、もう今日から働いても大丈夫だよ。とのこと。
担当者さんには何度もつたない英語で感謝を述べ、私は部屋を去っていきました。

5、ベルリン現地でのワーホリビザとは

以上が私のビザ取得までの流れでした。

ドイツの手続きは本当に担当職員さんの人によるという意見をよく見るので心配していましたが、私のことを対応してくれた人は皆親切な人ばかりでした。
もちろん、偶然私が運がよかっただけかもしれませんが、時間や規則に厳しいといわれるドイツの人たちですが、言ってみれば意外と通してくれることは多い気がします。
「つたない英語でもとりあえず一旦交渉してみる」
っていう姿勢が結構大事なのかもしれないです。

正直、あまりにも私の場合賭けで動いて何とかなっているだけの部分が多いため、あまり参考にならないかもしれませんが、
申請前の不安だった時にいろんな人に話を聞いたところ、ほとんどの人が
「本当に人によるけどワーホリビザなら大丈夫だと思うよ」
と言ってました。
実際、体感としても私の場合は書類さえそろえていればそのまま通してくれそうな感じでした。

こんな感じでもなんとかなるので、予約とビザ取得までの生活費の問題が解決できるのであれば、ベルリンでの現地申請は意外と何とかなるということを皆様に共有します。
本当に、ただただ運が良かっただけの事例の可能性もあるので
自身がまともであるという自覚がある皆さまはちゃんと私の記事だけではなく、ほかの記事などからも情報を集め、慎重に計画を練って行動してください。

余談ですが、アルバイトに関してはビザ取得前でも私の場合面接してもらえたので、生活費ギリギリの人はビザの予約が取れたら早めに面接には行っといたほうがいいと思います。

これを読んだ人がベルリンワーホリへの一つの助けに少しでもなってくれればと願います。


これは移民局近くの土手のブランコにビザ取れたうれしさで乗る27歳児


※後日訂正
普通にワーホリビザ25年5月が締め切りでした。

以下乞食用スペース

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