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いま仕事を辞めたい新卒の人たちへ

2017年4月 〇〇株式会社 入社
2017年11月 一身上の都合により退職

これは私が履歴書の初めに毎回書いている職歴です。

こちらを見たとき、どのように思いましたか?
「退職まで短すぎる」「自分もそうなりそうで辛い」「新卒だったら3年は頑張ったほうがいいのでは」人によって思うこと、感じることは色々あると思います。

今回はその中でも、その時の私と同じように入社して半年で仕事を辞めたいと考えている人に向けて、その時の思いと経験を書いていきたいと思っています。
(勿論他の人も読んでくれると嬉しいです)

かっこいい経歴もないし、今の年収だって300万ちょっと。
大層な人間には残念ながら今もなれていない、ちっぽけな会社員ですが
この経験がほんの少しだけでもあなたの進む道を決める手助けになれば嬉しいです。

※急に転職エージェントや退職代行を勧めはじめたりはしないのでご安心ください

入社した会社と辞めた理由

まず会社の名誉のためにお伝えしておきますが、全然ブラック企業ではありませんでした

正直、あれ?と思う部分は少しありましたが、
(少しの時間ですがサビ残してる先輩がいたり)

少なくとも私自身は長時間労働や無茶なノルマ設定、給与未払い等の仕打ちは受けていません。
また働いていた人もいい人ばかりでパワハラ、セクハラのようなものもありませんでした。

では何故退職したのか。

私がこの会社を退職した理由はたったひとつ
仕事内容が事前の説明と大きく異なっていたからです。

似てるようで全然違うお仕事

私は元々提案営業をやりたいと思ってこの会社を選びました。

大学時代、本屋でバイトをしていたのですが結構人入りが少なかった店舗ということもあって「〇〇を知りたいんだけど、わかりやすい本ない?」「孫に絵本をプレゼントしたいんだけど何がいいかな?」とお客様に話しかけられることが多い環境でした。

その希望に対して色々本を紹介して、いいものが見つかったとお客様が喜んでくれたときの満足感と喜びが忘れられず、これを仕事にできたら楽しそうと思ったことが提案営業を志したきっかけです。

今考えるとかなり子供っぽい動機ですが、せっかく働くんだったら人の役に立ちたいという思いは今も変わっていないです。

ですが、会社で待っていたのはバリバリの飛び込み営業でした。

曰く、基本的には提案営業主体だが、私の配属された地域はまだ開拓が進んでいないから飛び込み営業よろしくとのこと。
正直説明会で言って欲しかったですし、面接であんなに提案営業について熱弁したやつ(私)をそこに配属する?と思いました(笑)

やってみたら意外と自分にあってるかも…とポジティブに考え、4ヶ月くらいは自分の中でこれ以上ないくらい、必死に取り組んでみました。
法人営業だったのですが、色んな会社に行ってみて手応えがありそうなところには何回も訪問。
社員の方に会えなくても裁量がありそうなパートのおばさんと仲良くなったり。
どこかのビジネス本で勧められてたように、たまには手土産まで自腹で買って。


でもダメでした。
私を見る迷惑そうな目や表情、態度に耐えられなかったんです。

会社の意向で、大口の売上が見込める場合
断られても「そこをなんとか…」と粘ってアポだけでも取ってほしい、何度も電話をかけ直してほしいと指示され、その通りにしていたんですが案の定嫌がられるんですよ。

やっぱり仕事中って沢山やることありますし
急に来て話を聞いてください、物買ってください、って粘られたらそんな反応になっちゃうのは正直わかるんですよね。
わかるからこそ申し訳ない気持ちというか罪悪感が凄くて。

このままこの仕事を続けていたら
仕事中の負の感情に引っ張られて人生を楽しむことができないと強く思うようになりました。

なので私は新卒で入った会社をたった半年で辞めました。

ゼロどころかマイナスから始める転職活動

辞めると決めてからは、すぐに転職活動を始めました。

ですが、断られてばかりで自己PRに書けるほどの受注件数も、他の実績も何も無い。
正直、人生積んだのでは…と思いました

就活のときはみんな似たりよったりの志望動機、自己PRで、面接時のアピールが物をいう、みたいな雰囲気を感じていました(違う会社も沢山あると思いますが)

ですが社会人として扱われている今は違う。
今まで何をやったか、どんなところが優れているかめちゃくちゃ見られます。
そして半年で仕事を辞めたやつという
マイナスの印象もついてきます。

その結果、書類審査でめちゃくちゃお祈りされました

今の会社との出会いと必要な妥協

そろそろエントリーできる会社もなくなりそうで焦っていたとき
大量募集をかけている今の会社の求人を見つけ応募しました。

その結果、なんとか内定をいただき入社を決めましたが、その時自分の中で妥協した部分があります。

それは給与です。

正直、転職後は前よりもかなり給料は減りました。
ボーナスは基本出ませんし、昇給だって僅かな金額です。
でも私は転職したことを後悔していません


勿論、自分の望みが全部叶う会社に転職できれば素晴らしいと思います。
ですが、やはり短期転職というマイナスな部分がある以上自分の中で譲れない点と妥協できる点を見定めて妥協できる点は捨てて、沢山の会社に応募したほうがいいと、このときの経験から思うようになりました。

いま仕事を辞めたい人たちへ

やっとタイトル回収です。

今年だと新卒の方は21卒の人たちでしょうか。
もう仕事辞めたい人結構いるかと思います。

私は私生活やメンタルに悪影響が出るんだったらその会社は辞めたほうがいいと思っています。

正直、入社半年で仕事を辞めるのは後を引きます。私は今改めて転職活動をしていますが、なんで半年で辞めたのかは、今でも色々な会社に聞かれます。

ですが、そこまで深くは聞かれませんし
反対に言うと半年で切り替えられるからこそ別の場所でキャリアやスキルを積める可能性がまだ残っている状態です。
それに心や身体を壊してしまったほうが転職は難しくなってくると思います。
知り合いにもブラック企業で心がやられて、どこに転職しても途中で会社にいけなくなってしまい悩んでる人がいます。

人生はまだ長いので
半年で辞めて、入りやすい会社に入って、そこそこの期間働いて、次は本当に入りたい会社にエントリーしてみる、とか今の時代はいろんな働き方ができると思います。
私ももう社会人経験5年位ですが、知り合いが割と転職しまくっているので、多分転職はそこまで恐れなくてもいいものになってきているんじゃないかなと。

さいごに

仕事を辞めたい人はそれぞれ理由があると思います
会社がめちゃくちゃブラックとか、上司と馬が合わないとか、社風がキツいとか、本当に沢山。
恐らく私よりも辛い思いをしている中、頑張って働いている新卒の方も沢山いると思います。

とある会社員の1経験談ですが
今、昔の私と同じように仕事や転職のことで悩んでいる方に届けばいいなと思います。

色々書いといてあれですが、自分の辛さを一番わかっているのはやっぱり自分なので、周りの声よりも自分の心の声を大切にして自分の選んだ道を歩いていってください。

以上、特別じゃない社会人の、特別じゃない経験談でした。
ご清覧ありがとうございました。

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