アンリミテッドラブ
コールドウィンターなら、みんな耐えよう、次の実りの季節を待とう、って気になる。
ブラックサマーは、こんなはずじゃなかった、こんな辛いことがあるなんて聞いてなかった、と静かに涙を垂らしながら過ぎ去ってくれるのを待つしかない、予期してなかった悲しさの響きがある。
自分だけに来てしまった病や親しい友との別れ、そういうイメージが浮かんだ。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。レッチリというのはよくわからないバンドだ。
歌詞もどこまで考えて、どこまでが響きだけで作ってるのか分からないし、どうやってこんな曲の展開になるのか、即興か計算かも分からない。切ないメロディーだと思ったら裸でノリノリで演奏してたり、全てがわからないのに、たまにすごく気持ちいい瞬間がある。
新作のアンリミテッドラブは特に音がよくって、技術的なことやメンバー変更については分からないけど、自分の耳でもベースの弦やドラムの振動が感じ取れる。楽器と声とが一体になって、気持ちよくなるところがアルバムの容量いっぱいに刻まれてる、そんな感じ。
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。