東西ミステリーベスト100を消化していく

日中が暑いからといって薄着で仕事に行くと、日が暮れたころにはかなり肌寒い。おまけに花粉の猛攻撃で鼻が壊滅していて、穏やかな気候とは裏腹に、難しい季節だなと感じる今日のこの頃。

モービウス、コナン、ファンタビが始まり、5月にはドクターストレンジが控えている。そろそろ観に行かなきゃな~と思いつつもまだバットマンを観に行けてないというありさま。そろそろ本当に公開が終わってしまいそうなので早めに時間を作らなければ。

先日ミステリーを100冊読もうと目標を立てたのだけれど、どうやって100冊を選定しようか迷っていた矢先、東西ミステリーベスト100という企画があったことを思い出した。週刊文春で実施されたアンケート結果らしい。
幸いなことに積読がかなり書棚に入っており、しばらくは購入しなくとも困らなさそうだというのもこのリストの採用に一役買った。
いくつか読んでいるものもあったのだけれど、読んでいないもののほうが多くて、やってやろうじゃないかと袖をまくった次第である。

リストのなかにはいわゆるシリーズものもいくつかある。京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズなどがいい例だ。
そうしたなかで、さてどれを読もうかと本棚に視線を巡らせると、ふと目に留まったのが綾辻行人氏の「時計館の殺人」だった。
面白いとの噂は散々聞き及んでいたので、これを読もうとしたのだけれど、シリーズで一つ前にあたる「人形館の殺人」を読んでいないことに思い至り(十角館~迷路館は高校時代に読んでいた)、まずは人形館から手に取った。

異色作と言われるだけあって身構えていた向きもあったのだけれど、存外すんなりと読み終えた。ただ確かにこれまでの館シリーズからはかなり逸脱した作りになっていて、そういう意味では確かに異色作だった。解説などを読んでいると、のちのAnotherや殺人鬼を作るきっかけとも取れて、ミステリー小説というよりは、綾辻行人という作家を語るうえで欠かせない存在かもしれないなとは思った。ネタバレはしない主義なので、多くは語らない。

さていよいよリストの消化に向けて本格的に動き出すわけだけど、時計館は上下巻だ。僕は小説、とくに推理小説はその日のうちに読み切ってしまいたいタイプなので、仕事終わりに上下巻を読み切る自信はない。そうなるとリストのなかでも比較的読み切れそうなものに手を伸ばすことになろう。

候補筆頭は連城三紀彦氏の「戻り川心中」である。時計館は次の休みに読むとしよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?