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【レシピつき】韓国ドラマの定番カップラーメンいろいろ。映画『パラサイト』で話題のチャパグリもカップラーメンに !

 韓国ドラマを見ていると、どのドラマにも必ずとも言えるぐらいラーメンを食べるシーンはよく出てきます。インスタントラーメンの種類が豊富ですが、ひとりで手軽に食べられるカップラーメンも種類が多いです。今回は人気のカップラーメンを紹介します。

ユッケジャン サバル麺(육개장 사발면)

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 ドラマのシーンでは、コンビニの窓側で立ち食いしていたり、コンビニ前に設置されているテーブルで食べていることが多いと思います。そこでよく出てくるのが「ユッケジャン サバル麺(육개장사발면)」です。少し辛口のこのカップラーメンは、1982年の発売以来、カップラーメン販売数1位の座を守りつづけている代表商品です。韓国軍隊でもよく出てくるので、兵役を終えた韓国男子には思い出深いカップラーメンでもあります。

ブルダック炒め麺(불닭볶음면)

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 2012年に発売され、辛い炒め麺として大人気の「ブルダック炒め麺(불닭볶음면)」のカップラーメンバージョン。ドラマ『椿の花咲く頃』警察署のシーンで警察官がよく食べていたカップラーメンです。こちらはインスタントラーメンよりもカップラーメンのほうが美味しいという評判です。日本でも販売されています。

「チャパグリ」カップラーメンと映画で評判になったインスタント麺から作るレシピ

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日本のコンビニで販売中の「チャパグリ」カップラーメン

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韓国で販売中の辛いバージョン「アングリーチャパグリ」(写真は www.nongshim.com より)

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韓国のスーパーで発見した「チャパグリ」のポスター

 映画『パラサイト 半地下の家族』で話題になった「チャパグリ」がついにカップラーメンとして商品化されました。インスタントラーメン「ノグリ」と「チャパゲティ」をミックスしたものですが、映画ではそれに韓牛(韓国の高級牛肉)を入れて作るシーンが登場します。映画で初めてチャパグリを見た人はあの黒い麺がとても気になったと思います。実際に映画とともにチャパグリは話題になり、作り方がネットでも広まりました。チャパグリは映画の大きなメッセージにもつながっていて、演出に感動します。

 また英語字幕を担当したDarcy Paquetはチャパグリの翻訳をとても悩んだ結果、ほかの国では「ノグリ」と「チャパゲティ」を知らないので「ラーメン」と「うどん」のミックスとして「Ram-Don」にしたそうです。絶妙な表現としてそれも韓国では話題になりました。そのチャパグリがカップラーメンになったので、映画のファンはとても嬉しいと思います。ちなみに韓国では日本で販売しているチャパグリは発売されず、「アングリーチャパグリ」という辛いバージョンが販売されています。

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ノグリ 너구리

 ノグリの韓国語の意味はたぬき。名前の由来は「たぬきうどん」から来ていると思われます。味はうどん本来の味とは違いますが、うどんラーメンという感じで、麺が太くコシがあります。味は辛くないバージョンもありますが、辛口のほうが韓国では人気が高く、今は辛いバージョンのほうが普遍的になっています。最近は名前に「アングリー」がついた激辛バージョンも発売されています。

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作り方はお湯を沸かし麺と具材のスープと粉スープを入れて沸かせば完成です。

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チャパゲティ 짜파게티

 ジャージャーラーメンとして発売されていますが、本来のジャージャー麺とは違い、チャパゲティ特有の味です。チャパゲティの名前は「ジャージャー麺」と「スパゲティ」を合わせたもの。麺は太く、作り方はやきそばのように麺と具材スープをゆでたらゆで汁を少し残し、粉スープとオーリブオイルを入れ、麺に合わせれば完成です。

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 私は家でチャパゲティをよく食べますが、この黒い麺を初めて見る人は美味しそうと思うのかどうか、とても気になります。ちなみに個人的にはチャパグリよりチャパゲティが好きです。

チャパグリの作り方
材料:ノグリ麺1/2個、チャパゲティ麺1個、ノグリ粉スープ1/2個、ノグリ具材スープ1個、チャパゲティ粉スープ1個、チャパゲティ具材スープ1個、チャパゲティオリーブオイル1個

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1.ノグリとチャパゲティを準備します。

2.お湯を沸かして沸騰したら麺とノグリとチャパゲティ具材スープを入れ、3分半ゆでます。

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3.ゆで汁を80〜100mlほど残してノグリの粉スープ1/2個とチャパゲティの粉スープ1個を入れ、弱火で1分間よく混ぜます。

4.最後にチャパゲティのオリーブオイルを入れ、混ぜたら完成です。

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 2019年に公開されたポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』は、ブラックコメディー、スリラーなどあらゆるジャンルを完璧に融合し「ポン・ジュノジャンル」と絶賛されています。

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写真は Parasite-mv.jp より
アカデミー賞4部門受賞「作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞」、カンヌ映画祭パルムドール受賞など

「ポン・ジュノ」+「ディテール」で「ポンテール」と呼ばれるほどディテールの演出が優れ、緻密に計算されたシーンのひとつひとつが、映画が発信しようとする大事なメッセージにつながる、世界が認めた素晴らしい作品です。

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