パリに行った話。
2018/10/14 04:31
ボンジュール。先週末、パリ旅行に行ってきました。パリに留学中のさとのちゃんを訪ねて。人生で二回目のパリ。
さとのちゃんは同じ国際経営学科にいながら実は二人で会うのはこれが二回目。そして、それがパリだなんて。なんて素敵なのだろうか。前から、周りから"さとのちゃんと、みなあのは絶対趣味あうよ"って言われてて、やっと二人で会えたのが留学出発1週間前。二人で中目黒の雑貨屋さんとインテリアショップの中にあるカフェでご飯を食べた一回きり。マニアックでオタクぽい個人的な誰とも共有できない趣味だと思っていたものをさとのちゃんはほとんど知っていてすぐに意気投合した。もう何回もあっている気分!
出発の日の朝。
最寄り駅から、ケルン中央駅への電車に乗りこまなければならない。
余裕をこいでいたら一本電車を逃した。
早朝のため30分後にしか電車がなくて
かなり焦ったが、ドイツ人男性が早朝からレディーファーストな振る舞いをしてくれたので気分的には優雅な旅の幕開けとなった。でも無事に"タリス"という高速国際鉄道に乗ることができた。
電車に乗り込んだ時は、まだ外は暗かったけれど時間が経つにつれて空が明るくなっていって、青とピンクとオレンジの力強いコントラストをなしていく空に見とれていた。
一人でバス、電車、飛行機に乗ることは結構好き。頭の中にあることを整理したり、自分の日記帳を読み返したりと自分に集中できる気がするので。
無事に到着。
がしかし、ゲートからでられない!泣
なぜかメトロのゲートに迷い込んだ私は、
タリスのチケットではゲート通過出来ず。
誰かに聞こうとキョロキョロしたけれど、足早に歩く観光客らしき人しかいない。やっと現地の人っぽい人を見つけて、ゲートの通過方法を尋ねると丁寧に教えてくれた。英語ができる人で本当に助かった。わざわざ一緒にチケット売り場に並んでくれた。結構混んでいたので20分くらい私に付き合ってくれた親切な彼に感謝!
無事にゲートを通過し、さとのちゃんにも無事会えてパリの旅のスタート!
パリの街並みはドイツに比べると、色調が柔らかく女性的だと感じた。ドイツ(というかケルン)が工業的でモダンで男性的。
まずはおきまりの凱旋門。内側に掘られている彫刻の優美さに
うっとりして、パリに来たことを実感。高校性の時に来た時の記憶が少々蘇る。
エッフェル塔とセーヌ川に向かって歩いていたら
たまたまYSL美術館を発見し、入った。(本当にたまたま見つけた)
イヴサンローランの"アジアン・インスピレーション"がテーマの展示だった。何かの本で、"芸術は現実の模写ではなく、作者なりの現実解釈である"って読んだことがあるのを思い出して"あーイヴサンローランのアジアの解釈はこうなのか〜"と、彼のフィルターを通したアジアンテイストを楽しんだ。
日本コーナーもあった。
"ジャパニーズ・スタイル"ってこんな感じなのかと少々不思議な気分になった。日本、東京ってかなりオリエンタルな国、都市だと思っているから何が日本スタイルなのか自分でもわかっていないんだと思った。
というよりか、日本人は多様化しすぎていて、伝統的な日本スタイルはあるけれど現代の日本スタイルを一言で形容することは相当難しいのかも。
そしてこの美術館にきていた人々のファッションが、ハイセンス。
展示を撮るふりして写真撮ってしまった。ごめんなさい。
この旅を通して改めて感じることになるけれど
パリの人たちは魅力的な人が多かった。それぞれのスタイルをまとっているからだと思う。自分を魅力的に見せる方法ってこんなにあるのかと感心した。それも、他者がそう簡単に真似できないハイレベルのセンスで。
よく"パリジェンヌはおしゃれ!"っていうけれど、生でみるとそのインパクトは強烈で脳内のシャッターを何回きればいいのですか?と聞きたいくらいだった。小物使いと、色わせと、サイズ感...なにもかも絶妙で"PEOPLEWATCHING HEAVEN"とはまさにこのことだと思った。かわいい子を見つけるたびに、二人で大興奮していた。ヴィンテージ、古着のお店をたくさん回ったけれど若い人だけではなくてマダムもたくさんいた。マダム達のオーラや着こなしをみて年をとればとるほど人って魅力を増すんだなとおもった。
私の旅スタイルは、分刻みでスケジュールを立てるというよりかは
気ままにのんびり、"セレンディピティを大切にしたいな"というスタイル。笑さとのちゃんも同じタイプだったので心地よい旅だった。
二人でカフェでパンとコーヒーをテイクアウトし、エッフェル塔の真下の公園でピクニックした。夜はサンマルタン運河沿いにすわって、二人で夕食を食べた。川沿いには、中学生らしき、絶対スクールカースト最上級でしょ!というような
ガールズグループがのりのりで音楽にのっていた。パンチがきいていてイケていた。
とにかく、川と木が好き。このコンビネーションをみると、
パリに限らず"人生は美しい"と言いたくなる。
日本の自分のアパートの近所にも河原があって、よく近くのベンチに座って本を読んで、たそがれていたなと思い出す。(たった2ヶ月前のことだが)セーヌ川は見ているだけで心が清らかになる。
そうそう。この旅の間何回も私たちの会話に登場した私の愛してやまない映画"ビフォア・サンセット"。
イーサンホークとジュリーデルピーが、セーヌ川をクルーズするシーンが大好きで。その場所に今自分がいるかと思うと、尚更心が躍った。
この前作のビフォアサンライズでジュリーが来ていたチェックのシャツとにているシャツを来て行けた事に、勝手に満足した。
(ばあばが留学前にあった時にくれたシャツなんだけれど、もらった瞬間この映画のことを思い出した。一生大切にしたい一着。)
さとのちゃんのホームステイ先に留めていただいた。ついた瞬間、
"え?The dreamersの世界だ〜〜〜〜〜(目がハート)"って思った。
重い扉を開けて、進むとまたアパルトメンとの扉がまたあった。お家の中は、アンティークの家具が設えられていて、大きすぎない部屋がいくつかある私の、大好きで大好きで大好きな(うるさい)世界観が広がっていた。
ホストマザーは、3年前あたりにベストセラーになっていた"フランス人は10着しか持たない"にでてくるまさにマダムシックの様な人だった。
アンティークのタンスの中に収納されていてさとのちゃんの、ワードローブにきゅんとした。私も、もっと心ときめくお洋服に出会おうって思った。笑お互いの留学話に華を咲かせていたら、気がついたら1時半を過ぎていた。
私もこういうお家に住みたいな。
日本の自分のアパートが恋しくなる。
小学生1年生から使い込んだ勉強机、中学生の時のクリスマスプレゼントのオーダーメイドの棚、実家から持ってきたベッド。引越し祝いの木のテーブルに、旅先で買ったりや兄弟や友達からもらった小物たち。思い入れが強すぎるインテリアやもので作った私のアジトに早く戻りたいな〜と、よく思う。アパート・シック。
今のドイツのお家も素敵なんだけれど、自分のテイスト100パーセントではなくて少々そわそわする。
脱線したけれど、こんな貴重な体験をさせてくれたさとのちゃんには感謝しかない。
二日目はクリニャンクールと、バンブーの蚤の市にいった。お天気があまりよくなかったけれど、いろんなパリの顔を見れた。
アンティークのお皿が可愛いカフェにも連れて行ってもらった。おしゃれな女の子達が真剣に話し込む姿が可愛かった。
旅の締めくくりに、キラキラと光るエッフェル塔も観れて満足。書ききれてない事もあるけど、長くなりすぎたのでここまでっと。
帰る日に、一人でパリ北駅に向かう早朝のバスのなかが恐ろしかった。柄の悪い人が多かったから。エモーショナルになり、タリスに乗るまで時間があったので久しぶりにママに電話してほっとした。
うん。色々自分のペースで頑張ろうっと。
あー。吸収するものが多すぎる。毎日に感謝。
Minami
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