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【覚書】息子とデート

今週、一週間、息子が休みである。
聞いた時は、「は?なんでやねん。休み過ぎやろがい。」と思ったが、仕方ない、
切り替えて、息子をデパートに連れ出す。
夫の仕事関係の人に4人目のお子さんができたので
(4人目!)
出産祝いを買っておいてほしいと言われていたことと、
息子が靴が小さくなってきたと言っていたので、
それを口実に連れ出す。
息子の買い物は早い。

靴屋に到着して、スーッと一周し、
「これ」と試着して、
「うん、これ」と決定する。
試着したのは一足。
彼はキツくなければいい。
シンプルであればいい。
安い方が家計を助ける、と思っている。
(なんだか不憫)
そこから電器屋さんのゲームコーナーに寄りたいと言うので、
寄る。(わずか5分)
負けていられない、と私も謎の対抗心で
10分ほどで出産祝いを決める。
一人目さんはあれこれ足りてないだろうから、と
おもちゃもいいな、とか、2歳ぐらいの服も逆に可愛いな、とか
あれこれ悩んでしまうのだが、
3人目さん、4人目さんになると逆に清々しくなるのは
私だけだろうか。
友人3人目さんの時は、男の子3人目だったから
「ご祝儀にしよう!」と割り切り、
今回は「服!」と決めて、向かった。
そんなに悩んではいないが、
一応全店舗をぐるっと回ったので、息子には暇そうだった。
これが娘なら色々相談に乗ってくれるが、
息子は、店の真ん中でスマホをいじっているので、
こちらが逆に気を使う。
(それなら、離れたベンチで座っていてほしい)
国内ブランドの、オーガニック素材のものに決定。
女の子の方がデザイン豊富であれこれ悩んでしまうが、
今回は男の子さん。
淡い水色のロンパースにニット帽。
ああ、可愛い…

子どもたちがまだ幼稚園の頃は、
「ああ、我が子にもこんな時期あったよな〜」とか
いちいち感慨深くなっていたが、もうどう見ても入る気のしない
乳児用の服はもはや遠い過去、異次元レベルで
感慨深いものではなく、ただただ可愛い存在。

息子にも何か服を買おうか?と提案するが、
要らないとのこと。
これが娘なら、「とりあえず試着したい」とのたまふ。
男女の差か、個人の差か。
「どうせ、もうすぐ秋服いるやんか。何か買ったら?」
「うむ、一理あるな。でも要らん。」
なんか、もっとショッピングとかあるやん、と
思うのだがウザがられるだけなので、黙る私。

それから、お昼を食べて帰る?と聞いてみたら、
意外や意外、「うん」とのこと。
帰りたがるかと思ったが、レストランが並ぶところを通り、
メニューの写真を見ているうちに食べたくなったようだ。
牛タンランチか、カルボナーラかを
迷いに迷い、(靴よりも迷う)
カルボナーラに決定。
カルボナーラ男子。

席に向かいあったところで、
「は!これは夢に見ていた『息子とデート』やん!」と
気がつき、
写真を撮ろうとすると、
全力で拒否される。
会話は主に、というか、終始ワンピースの話なのだが、
頑張って興味のあるふりをする。
しかし、相槌のバリエーションも尽きてくるので、
後半は「ふーん」「へー」になってしまう。
すかさず、
「興味ないならいいよ」と言われる。
「え、わかった?」
「わかるよ」
息子よ、どうしてわかるのに、いつもワンピースの話ばかりするんだ。

思い描いていた「息子とのデート」とは程遠い感じだったが、
母はそれなりに楽しかった。
帰って速攻、自分の部屋に閉じこもる息子。
ま、そんなもんだろうな。





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