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【読書日記】祝祭と予感

「祝祭と予感」恩田陸

本屋大賞、直木賞をW受賞した「蜜蜂と遠雷」の
番外編、短編集。

「蜜蜂と遠雷」のその後、もしくは始まり。

コンクール課題曲であった「春と修羅」がどのようにできたか。

風間塵とホフマン先生はどのように知り合ったか。

マサルはどのようにしてナサニエルの弟子になったか。

ナサニエルとミエコの出会い。

「蜜蜂と遠雷」を読んでいないと楽しめない作品ではあるが、
読んでいたら、「ほう」が止まらない。

恩田陸さんも全部読みたい!と思いながら、
あっちに手を出し、こっちに手を出ししていて、
なかなか読破できていない。

「蜜蜂と遠雷」の音楽の神様に愛された人と音楽を愛してやまない人たちの
話もワクワクして楽しかったけれど、
「木漏れ日に泳ぐ魚」を読んだ時の衝撃も忘れられない。

なんて幅の広い作家さんだろう、と。

「蜜蜂と遠雷」は出てくる人みんながすごく魅力的で、
誰の番外編となっても興味をを持って読めた。

個人的に、この番外編を読んでマサルをさらに好きになった。

正統派男前で才能溢れるなんて素敵だ、と思っていたが、
番外編でさらに内面的に計算高いところも見せてくれた。
策略家タイプの男性、知能レベルの高い男性はすごく好き。

とまあ、音楽的なことじゃなく、
キャラごとにこのタイプは好き、なんて言えるほどに
どのキャラクターも作り込まれていて魅力的なのだ。

天然タイプの風間塵。
正統派かつ策略もできるマサル。
真面目で穏やかな高石さん(番外編には出てこない)
純粋、繊細なナサニエル。

どのキャラクターも好きだったので、
こうして番外編でまた会えて嬉しかった。




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