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【読書#3】「目的志向」で学びが変わる
千代田区立麴町中学校元校長の工藤先生のお話が書かれている本!話題になっていたので軽い気持ちで読んでみましたが、学びが多く、ぐちゃぐちゃになっていた私の頭の中がスッキリしました!読書が苦手な私でも数時間で読めたので、読みやすくてオススメです。
優先事項を決める
学校の改善を提案していく中で、やはり避けられない先生間の対立(例:校則は何が何でも守らなければいけないと考える先生、そんなことはどうでもいいと考える先生)。そこで10個程度の項目を並べて、何をしたら生徒に厳しく指導するかの優先事項を決めていったそう。結果的に、①命に関わること(例:ベランダに跨って、落ちる落ちないの遊びをしている)、②犯罪や人権に関わること(例:恐喝をする、障害者の悪口を言う)、③その他にまとまった。
子育てをしていると、優先事項の大切さなど忘れ、ついわが子をたくさん怒ってしまう。早く準備しなさい、歩道はまっすぐ歩きなさい、お友達を叩くんじゃない、お尻とか大声で言うんじゃない、飲み物をこぼさないで、と言った具合である。私は「なんでこんなに怒られるようなことばかりするのか」と思い、常にイライラしている状態だったが、自分なりの優先事項を決めるとあまりイライラしなくなった。自分が怒っていることの一部が些細なことのように感じたからだ。この視点はこれからも忘れずにしていきたいと思う。
嫌いな人がいたっていい
「嫌いな人がいたっていい。ただし、内心の自由と行動は別。自分の感情をコントロールできる力が必要だ。」と書かれていて、大人でも学びのある深い言葉だと思った。
大人はつい子供に「仲良くしなさい」と言いがちだが、子供にだって好き嫌いはある。一方で大人になると、嫌いな人とも付き合っていかなきゃいけない場面に遭遇する。私自身、嫌いという感情を表現しなかったことで上手く事を進めた経験がある。自分の経験を伝えながら、子供にも人付き合いを教えていければいいなと思う。
意見の相違≠感情の対立
これは海外経験を経て、身に染みる言葉である。日本の教育を受けていると、議論を避ける傾向にあるし、自分と違う意見を言われると自分を否定されたような気持ちでいっぱいになる。しかし、海外生活でディベートが大好きな友人が人の意見に興味があるから自分の意見を伝えていると言っていたし、そういう風に考える人もいるよねと同調してくれて安心したものだ。
本の中で、意見は違って当たり前で対立は怒る。でもそれは感情の対立ではなくて、背景にある仕組みが問題であるから、皆で対話して変えていこうと書かれていた。
私にとっては海外生活を経て感じた経験なので、なかなか子供に重要さを伝えるのは難しいと感じるが、忘れてはいけない視点であると感じた。
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