空想の感想

やっと会えた。

世界で1番大好きな人。

ずっとずっと会いたかった。


7/2(日) 米津玄師 空想

前回のHYPEから3年半。
この3年半が私にとってどれだけ地獄だったか。

実家の犬が亡くなって、
人生で初めて「死」というものを知ってから
悲しみや後悔からずっと抜け出せなかった。

上手くいかなかった就活も、
恋愛も、バイトも、仕事も、生活も、
全て報われたいのに報われなくて
それでもずっと足掻くしかなくて、
でもその先には希望が何もなくて。

その中で希望を持てた「変身」でさえも
全くもって当たらなかったことも。

とにかく足掻くしかない状況が私にとって
どれだけの地獄だっただろう。

それでも足掻いて足掻いて足掻いた先に
この日を迎えられたことが、
私にとってどれほど嬉しかったか。

全部を終えての感想は
「あぁ、きっともう、大丈夫」
って言葉だけ。

もう、きっと大丈夫。
特別な理由なんてないけど、
とにかくもう、大丈夫。
それだけで十分だったんだと思う。

3年半の地獄も、楽しかったことも、
池の水を両手で掬うように
あなたは全部全部救い上げてくれたんだよ。
もう大丈夫、きっとそう思えるほどに。

生きたくなかった世界を
ほんの少しだけ柔らかくしてくれて、
あなたがちゃんと見てくれるのを知ってるから
家に着いてもまだ思い出しては泣いてしまう。
安心からの涙なのか、嬉しいが故の涙なのか
感動なのか分からないけれど
でもそれらはちょっと違っていて、
今の私にはまだ言葉にできない。

米津さんに会う度に感じるのは、
自分のその時々に対する適切な感情を表現する
「言葉」が私にはまだ足りないということ。
そしてそれを表現するために、
もっと言葉を学びたいということ。

あの人が見る世界に、
できるだけ自分もついていけるように、
その上で自分が何かを伝えられるように、
もっともっと知りたいことがある。

「君は1つずつ治しながら生きているよ」って
世界で1番大好きなあなたが言ってくれたから、
私はもう少しだけ生きてみたいと思ったよ。

ねぇ、私はちゃんと治せているかな。
この3年半の地獄も無駄じゃなかったかな。
私、もう少しだけ生きてみてもいいかな。
大丈夫かな。大丈夫だよね、きっと。

ずっとその言葉を聞きたかった気がするの。
「愛してる」よりもずっとずっと大切な言葉。
「生きてていい」よりもずっと重みのある言葉。

ありがとう。私の、世界で1番大好きな人。

私、これを書きながら泣いてるんだ。
でも「きっと大丈夫」の証明に、
この文章を自分のために残しておきたい。

オルゴールのような音が響いてた。
眠りにつく瞬間の音。
スノードームの静けさのよう。

あの線路はどこまで続いているんだろう。
どうかずっとずっと、音楽をやっていてよ。

ありがとう。大好きな人。
完走おめでとう。

空想の感想。
また会いに行きます。

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