赤峰市民広場の日時計 ~宇宙や太陽を意識することを意図して河内長野で作られた?~
河内長野の北側にある千代田あいあい通りの道は、寺ヶ池公園の東を通り、小山田丘陵と呼ばれる高台を南西方向に通じています。途中赤峰という交差点があるのですが、この辺りは粘土質を多く含む赤土で構成されていることが、先日書いた記事のために調べていくうちにわかりました。
そのためにつけられた赤峰という地名。さらに南に下り、小山田の住吉神社の近くに赤峰市民広場があります。そこに入ると不思議な場所を発見しました。
何やら古代の神殿をイメージした雰囲気。中心石の塔があり、その周囲を複数の石塔が囲っているのがわかります。
石塔を拡大しました。羊の頭で隣が馬の頭。少し不気味ですが、どうやら干支の動物の首から上を彫っている石像であることがわかります。
そしてさらに分かったのはこの12干支をつかって、時計をイメージしているという点。実はこれは巨大な日時計だったのです。
赤峰市民広場の地図があります。全体から見てこの日時計の広場は赤い丸で囲んだところ。
拡大するとこうなっていました。正式にはコミュニケーション広場とあります。本当の円形ではありませんが、確かに12の点があり中心と結ばれていました。
そっしてこれが真ん中の塔。角度を変えるとひときわ大きくて立派です。
さてここに説明がありました。
宇宙(COSMOS)天と地と太陽(太陽広場、季時計広場)というものです。
この中の「制作意図」の部分を引用してみましょう。
古代より人々は太陽の恩恵を受けてきたので、太陽にまつわる信仰、祭りや遺跡が数多く残っています。
科学の発達の著しい今日、宇宙空間はますます広がりつつあります。かつての地球を中心とした宇宙、そして太陽を中心とした宇宙は、今日の広大な宇宙の中では、単なる小さな一点でしかないことも解ってきました。
しかし宇宙空間が物理的にどれほど拡大され、改名されたとしても地球に住む我々人間をはじめ動植物に至るあらゆる生命あるものにとっては、太陽が物理的にも精神的にもかけがえのない存在であることには変りないのです。
そこで古代より人々(ものづくりたち)がそうであったように、私は太陽の地球への語らいを光と陰としてとらえ、現代の造形空間として、いかに構築し表現するかをテーマと致しました。この造形が太陽と地球、地球と人々、そして大自然の摂理、神秘的で広大な宇宙へと見えるものの心を開かせるキッカケになればと願っております。
市民向けの憩いの場所としてのモニュメントですが、相当崇高な意図があって制作されたのがわかりました。
中心部を拡大します。個々も小さな日時計に。北極星の方向などが指し示られていました。
丑の方角にだけ光が見えています。これが時を表しているのならこの時間は丑の刻となりますね。
そして実はもうひとつ面白いものを発見しました。
それはこれです。実は広場に河内長野市の形を象っていました。確かに河内長野市の三角形の形になっていました。
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