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葛井寺(藤井寺) ~自治体の名前の元になった寺院~

 南河内の北部に藤井寺市があります。実はこの自治体の名前の元になった寺院が、葛井寺(藤井寺)。少し前ですがこちらに行く機会がありましたので紹介します。

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 葛井寺は、藤井寺駅から歩いて5分もかかりません。駅からは昔ながらのアーケードの商店街を抜けたところにあります。

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 こちらは重要文化財の西門。葛井寺は現在は真言宗御室派の寺院です。歴史は古く、伝承によると奈良時代の神亀2年(725年)に聖武天皇が勅願(ちょくがん:天皇の祈願)を受けて行基が創建したとされます。

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 葛井氏(葛井連)の氏寺ということですが、この葛井連は、この葛井連を調べると、渡来人だったらしく、元々は白猪氏と名乗っていたようです。
その祖先は百済・辰孫王の後裔である辰爾の甥である白猪胆津(しらい の いつ)とされています。

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 画像は葛井寺の参道の様子。
 胆津は飛鳥時代の欽明天皇の時代に功績(白猪田部の検定)があり、白猪氏を名乗りました。また兄の辰爾は船氏(ふねうじ)を名乗ります。

 ちなみにこの兄弟の本拠地はいずれも現在の藤井寺市周辺。

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 奈良時代の養老4年(720年)になり白猪道麻呂の子広成の時代から葛井の姓を使うようになります。

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 そんな葛井寺の境内は想像以上に広くて見ごたえばっちり。

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 これは藤棚のようです。藤の季節に再訪しないといけませんね。

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 線香が置いていました。線香に白い文字で願い事? が書かれています。

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 線香は立てずに寝かせてくださいとのこと。気になったので調べると線香を立てない宗派があるようです。でもそれは浄土真宗で、葛井寺は真言宗なので、そのあたりはよくわかりません。

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 葛井寺の本堂の前に来ました。

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 葛井寺の本尊は千手観音で国宝です。725年に聖武天皇が42歳の誕生日のときに厄除け祈願のために奉安したもの。日本最初の千種観音です。
 毎月18日が御開帳日(9:00~17:00)とのことで、この本尊が拝めます。ただ葛井寺に来る目的で来たわけではなかったので、この日は18日ではなく拝めませんでした。また落ち着いたら18日に訪問したいところです。

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 龍の口から水が滴っていました。
 
 長くなりましたので、明日続編の記事を紹介します。

#南河内
#葛井寺
#藤井寺市

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