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玉手橋 ~南河内を流れる石川最下流近くに架かる伝統的な橋~

 今日は河内長野にも流れている石川の再下流域の話。南河内エリアを縦断するように北に流れる石川は、最終的に東西に流れている大和川と合流します。その再下流域にある藤井寺に架かる橋の中に、伝統的な玉手橋というのがありました。

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 道明寺駅前にあった藤井寺の観光案内図。以前紹介した道明寺八幡宮や葛井寺、いろんな古墳類があるなかで、しっかり玉手橋も紹介されていました。

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 道明寺駅から道明寺八幡宮とは反対方向に向かうとすぐに河川敷。それを上がればこのように玉手橋が見えてきます。

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 玉手橋は1928(昭和3)年に当時存在した道明寺村(藤井寺市)から玉手村(柏原市)の間に架けました。理由として道明寺駅から当時玉手村に存在した玉手山遊園地への通行路として架けたものです。また架けたのは大阪鉄道(現在の近鉄)でした。

ちなみにこれは吊橋です。

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 吊橋と言うと、山の中の深い谷にかかっているワイヤーとか蔓状の植物で吊るされているもの。または明石海峡大橋とか瀬戸大橋のような、巨大建造物の印象が強いので、逆に新鮮です。

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 河川敷を下に降りてみました。橋の真下からの様子。橋の長さは151メートルで幅員が3.2メートルだそうです。
 そして玉手山遊園は1998年に閉園となりましたが、玉手山公園としてリニューアル。吊り橋はそのまま残っていて、中河内にあたる柏原市からの通勤・通学客が利用しているそうです。

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 さて橋のたもとを見ると白い鳥が1羽、こっちに飛んできました。

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 拡大しました。それで見てわかるようにこの石川は、相当浅いようで、歩いているのがわかります。

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 河川敷から上がって橋のたもとに来ました。歩行者、自転車専用の橋。車はさらに下流にある石川橋で渡れます。吊橋のため渡れば多少揺れるとのことでした。今回は時間の関係で渡りませんでしたが、また機会があれば渡ってみましょう。

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 ちなみに玉手橋は2001年に国の登録有形文化財に指定されました。これは吊橋としては日本で初めてだそうです。

無題

玉手橋
藤井寺市道明寺3丁目から柏原市石川町・玉手町の間
近鉄道明寺駅から徒歩5分

玉手橋は道明寺天満宮の近くにあります。

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