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年末日のデザイン

こんにちは!
一旦ストップしていたnote月記ですが、本日、一年の最後の12月31日に一年を振り返っておこうと思いたち、久しぶりに書いています!

以前の記事を読んでいただいていた方、お久しぶりです!お元気だったでしょうか?
僕はおかげさまで、毎日忙しく元気に過ごさせていただきました!


2023年記

今年一年を振り返る年記として、2023年にしたいくつかのクリエイティブ・デザインの話をしながら振り返ってみたいなと思っています。

そんなことを書きながらスマホの写真を見返しているのですが、今日のような節目の日に何かを振り返るのは必要なことなのかもなと思います。

話は少しそれますが、今年は、世の中にも僕にも大きな影響を与えてくれたアーティスト(坂本龍一さんやチバユウスケさんなど)の亡くなった年でもありました。
親戚や知り合いでもそうですが亡くなったことで、その人について思いを馳せたり、誰かと話したりすることが故人を振り返ることにもなり、自分を見つめ直すきっかけにもなったりします。

今はsnsで毎日のように、その日の写真や考えていることをupできて、見返すこともできるので、それが日記のようなものかもしれません。
でも、日々の中ではほとんど見返さないですよね。それをある程度の時間をおいて年末のような時に見返すと何百日か前の自分を今の自分から見返せて発見があったり、「そうだよなー」ってしみじみ思ったりすることがあります。

だから、故人を振り返るのもそういうことに近いかなと思ってみたりして、なんだか書いています。
生まれた日を1年に1度祝う、誕生日もそういうことなのかもしれませんね。

みなさまもぜひ、自分や誰かと、節目の日に365日を振り返ってみたらいかがでしょうか!

(1/1でも良いかもしれませんね。一年の計は元旦にありですし!)


2023年のクリエイティブ

今年もおかげさまで色々な仕事をさせていただきました。その中でいくつかのクリエイティブを紹介させていただきます。
今年を振り返って思うのが、自分一人ではなく、チームで(特に若者たちと)、作っていったなと思います。

ある程度経験のあるクリエーターなら一人でやった方が早いし、自分の考えが100%出せるから楽しかったりもする一方、自分一人じゃ限界があります。僕のやってきた20年程度のデザインの経験に、20代の感覚をミックスすると想像もしてなかったものが出てきます。


海士町大感謝祭(キンニャモニャ祭り)ポスター

海士町で毎年夏に行われる「キンニャモニャ祭り」。今年は役場が運営主体となって、「海士町大感謝祭」と名前を変えて開催。そのポスターを作りました。運営が変わったり、内容が決まらなかったりで依頼があったのは7月下旬。1ヶ月を切ったあたりから制作を特急で開始しました。

でも、せっかくなので、面白いものを作りたいので、海士町で海士物産を営むファンゴのメンバー(20代)と一緒に作ることにしました。
時間もないので、初回の打ち合わせで方向性を「浮世絵」に決めました。

これは海士町の町中に張り出されるポスターなので、これは海士町の環境の一部になります。だから、この町にしっくりくるものになるように考えています(他のクリエイティブのもちろんそうです)
古事記より前から文化と歴史のある海士町。今はそこに若い移住者も多く、多様な生態系があるので、そんなのをモダンな浮世絵として表現しようと思い、こちらが完成しました。(いかがですかね)

最終版


イラストとデザインは、ファンゴメンバーの井上ゆういちろうを中心に進めて、僕はコンセプトからディレクションをしました。
はじめに上がってきたのは↓のこれ。これはこれでいい感じなのですが、ここにもっと賑わいと祭り感と、ぶっ飛んだカオスな感じを入れたいと思って、資料やらサンプルやらを送って、最終盤のように仕上げてもらいました。

文字の入れかた一つとっても、色合い一つとっても、雰囲気が変わります。デザインって面白いですよね。
おかげさまで町の人からの評判もよく、いいポスターができたなと思っています!ありがとうございました!

一発目


後鳥羽院芸術祭ロゴ・ポスター

海士町にて、去年度まで開催されていた「後鳥羽院遷幸800年記念事業」を今後も継続させて、海士町の一つの文化の柱にするため「ごとばんさん芸術祭」を今年開催しました。そのロゴマークとポスターを作らせていただいたので紹介します。

ロゴは大人の島留学生の3人と一緒に考えました。コンセプトは「つながる800」からつながる「波」のイメージで、みんなの思うように波を考えてもらいました。
どれも面白く、僕からは発想できないアイデアばかりで面白かったです。チームでやる良さですよね。
そこで、3人の3方向の案を提案しましが、事務局内ではどれも良いと、なかなか決めきれなかったようですが、これに決定となりました。

波や渦を平面ではなく立体的に捉えた作品で、手書きの感じもなんだか今っぽくて良いですよね!

ロゴ

ポスターもロゴに関わってくれた3人(キャプションは右下にあります)に、イベントのイメージのイラストを描いてもらいました。デザインは僕がして、波や渦から飛び出す感じにしました。
かわいいイラストのおかげで、子供から大人まで楽しめるようなポスターになったかなと思います。ありがとうございました!

ちなみに背景の写真は、かんこ船とフェリーが写っていて、なんかそういう時代の対比やミックスみたいなのも見る人に向けてのメッセージとして表現してみました。

ポスター



くにびき学園ポスター

島根県社協が運営する「くにびき学園」。以前もポスターを作らせていただきましたが、今年もまた違った切り口で制作させていただきました。

提案時には写真案とイラスト案を持って行ったのですが、前回が写真だったので、イラストにしようとなり、知り合いの娘さんがイラストレーターとのことで、お願いしました。
やさしいタッチで、多様さをカラフルに、老若男女が輪になって、「今のシニアと未来のシニアをつなぐ、新しいシニア」を、良い感じに表現してもらいました。ありがとうございます!

ちなみにコピーは僕が考えました。二度見したり、?ってなるような、気になる感じにデザインしました。(どうですかね?)
デザインて、決して絵だけじゃなくて、行動も、環境も、なんでも。
だから文章を組み立てるのもデザインとも言えますよね。




蘇婆訶梅リーフレット

海士町崎地区の農家の丹後くんの梅のリーフレットを作りました。
島の果物ってだけで良さそうな感じがするので、それを視覚的にも良い感じに伝えたいなと思って、みかんのリーフレット同様、島の果物の魅力を少しメルヘン感のある表現で作りました。
(蘇婆訶の意味は本文をお読みください)

イラストは、高校生でデザインに興味あって、もし機会があったら何か一緒にやりたいですという子にあいまして、その子に梅のイラストを描いてもらいました。(美大進学おめでとうございます!)
ニュアンスがなかなか伝わらず、ほんとにいっぱい描いてもらいましたが、いいのができました!ありがとうございます!

写真は、海士町2拠点のカメラマンの新さんにお願いしました。普段から美容アートな人物撮影をしてる方。メルヘンぽく作りたいというニュアンスをしっかり汲んでもらって、集合写真は島の雰囲気の滲み出た良い感じに撮っていただいてありがとうございました!(妖精のような感じで撮影していただきました)
来年はポスターにする予定もありますので、またよろしくおねがいします!

H1-H4
P2-P3
中面



YADDO知夫里島プロモーション

海士町のお隣にある、知夫村の協同組合YADDOの人材募集のためのプロモーションを行いました。
人口600人の知夫村。募集WEBサイトには知夫らしさを他にはないユニークさ(面白さ)で伝える必要があります。
そこで、エッジを効かせた飛び道具的な動画と、王道感でしっかり知夫の個性を伝える記事のあるWEBサイトの構成にしています。

コンセプトは「RED IMPACT」。知夫を代表する赤壁や大地の赤は守りの色で、島も人も守ってくれるそうです。(鳥居が赤いのもそうなんですって)
どちらも、それぞれの視点で「らしさ」を引き出して素敵に表現してもらいました。

記事は島体験ツアーで縁のあった新卒のライターの若者にお願いしました。島を知って間もないからこその視点で素直に書いてもらえたなと思っています。内容の編集や修正も夜中までやったり、思い出深い仕事になりました。ありがとうございます!

映像はいつもお世話になっている中村組に。素敵な景色とかはどこでもある。島の景色や環境が良いのはそうだけど、そこだけにに縛られない面白い切り口での映像をおねがいしました。ドラマ仕立ての内容で、かなりユニークに。こちらも皆さんに好評いただいておりました!

この仕事きっかけで、知夫の人たちとも仲良くなってもらえてよかったです。ありがとうございました!
引き続き、よろしくおねがいいたします!

ぜひ、こちらからご覧ください!



島前獣医募集プロモーション

島前に住んで8年になり、当たり前のようにそこらにいる牛に慣れてきてしまっていたのですが、牛がいるには牛飼さんがいて、支える獣医さんがいるわけです。

雑誌広告は東京時代の元同僚に島外視点でのデザインをお願いして、映像はまたまた島の映像クリエーター中村組さんにドキュメンタリーとして作っていただきました。

多くは語りません!
動画「島と獣医と私と明日」をぜひご覧ください!
(世の中まだまだ知らないことだらけだなっておもいました)


絵本「リブと海」 書籍化!!

クラファンで出来上がった絵本がついに、ついに、書籍化!クラファン版と少しだけ内容を変えて出版しています。
海士町社協でご縁のあったエイデル研究所さんから話をいただき、2023年11月13日(クラファンを開始した日)に初版を発行しました!

初版のみ、見返しがトレペ仕様になっています。表紙を開いた後の半透明の紙で、すっと絵本の世界の海に飛び込んでもらうイメージで入れてもらいました。本当にありがとうございます!

これは隠岐の実話の物語です。海や地球、自分たちの未来を考えるきっかけにもなればと思っています。ぜひご覧ください!

絵本の制作ストーリにご興味ある方は、バックナンバーもご覧ください。
https://note.com/minamidesign/n/n7ebdfc1ad7c2




今回ここに紹介しきれなかったものもたくさんありすみません。
どのクリエイティブもそうですが、それらによってたくさんの人が興味を持って、地域や団体が盛り上がってくれたら良いなと思って作っています。
これからも、そんな人たちと一緒に面白い仕事ができたら良いなとおもいます。
たくさんのご依頼ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします!


2023年って

ファッションでもダブルネームとかが好きな僕は、やっぱりコラボが好きなんだなと、振り返って思う1年でした。
海士町は人口2300人。人口が少ないからこそ、同じジャンルだけじゃなくて、多様な人と共同するのが当たり前に。すると、思いもよらなかったアイデアが出てきたりするんですよね。
これも、「ないものはない」ですね。

今回紹介したクリエイティブでいろんな方にお願いしたイラストは、AIではまだまだニュアンスに時間がかかる。上がったものに時間をかけて手直しするなら、人に書いてもらうのが早くて正確で、コラボすることで自分のアイデアを超えたものも出てきますよね。
記事も映像もそうですよね。その場にいってその場の空気ごと表現するのが、やっぱり伝わるし、人に届くんじゃないかなと。

ますますアナログの価値が高まってきたなとも感じました。
アナログレコードも、耳では聞こえないスタジオの中のすべての音を収録してるからなんか良いなって思うのと一緒ですよね。(量子力学的にかもしれません)


2024年に向けて

多世代の感性から学ぶこと、デザイン、ディレクションから学ぶことも多かった2023年です。
多様な掛け算がこれからの時代に必要になるなと思いながら、これからはより、さまざまな感性とテクノロジーを組み合わせていかないとな、と思っています。

今後も人はデザインに加えてもちろんディレクションもしますが、今後はディレクションの対象としてAIも加わってくる。これからの時代の感性はデジタルネイティブではなく、AIネイティブになるでしょうから。
これがこれからのクリエイティブだと思います。Society5.0〜に向けて、いろんなミックスでコラボしていきたいなと、ここまで書きながら年末に感じたことです。
(来年になったら変わってるかもしれませんが。。笑)


ちなみに、、
今年やったことで、デザイン研修で国内外たくさんの人に話す機会をいただいて、色々学びも多かったのでそんな話も書こうと思っていたのですが、クリエイティブのことを書きだしたら、あれもこれもと、かなり分量が多くなってしまったので、それは次号にさせていただきたいと思います。
(Societyの話もそこで。。)


ちなみに、、
「外国人にデザイン研修」をnoteのAIに書かせるとこんなふうに出てきて、すごいですよねー。(僕もこんな視点で資料作ってました)
内容はあってるから、ここに血(感情)をどのように入れるのかがキモですよね。

- 外国人向けにデザイン研修をする際に、地域ごとに異なる文化やデザインの特徴を取り入れるアイデア。例えば、日本の伝統的なデザイン要素や派手な色使いを取り入れた研修プログラムを作成することで、外国人の参加者に日本独特のデザインに触れる機会を提供する。
- 外国人向けにデザイン研修をする際に、参加者が異なるバックグラウンドや経験を持つことを考慮し、共通のテーマを設定するアイデア。例えば、参加者が持ち寄った異なる文化やデザインの要素を組み合わせることで、新たなデザインスタイルを生み出すことができる。
- 外国人向けにデザイン研修をする際に、参加者が異なる言語を話すことを考慮して、ビジュアルコミュニケーションに重点を置いたアイデア。例えば、参加者がデザインアイデアを共有する際に言葉ではなく、イラストや図表を使ってコミュニケーションを行うことで、言語の壁を乗り越えることができる。
- 外国人向けにデザイン研修をする際に、参加者のバラエティに富んだスキルや専門知識を活かすアイデア。例えば、デザイナーだけでなく、プログラマーやエンジニアなどの異なるバックグラウンドを持つ参加者が一緒になって、新しいデザインテクニックやツールを開発することで、より革新的なデザインアイデアを生み出すことができる。
- 外国人向けにデザイン研修をする際に、参加者が実際のプロジェクトに取り組むことで実践的な経験を積むアイデア。例えば、外国人の参加者に実際の企業やクライアントからの依頼を受け、デザインプロジェクトに取り組んでもらうことで、実際の業務に即したスキルを身につけることができる。



来年に向けて進めてる仕事ももうあったりして、いろんなデザインを来年もしていきたいと思っています。

(デザインは実は何にでもあって、人間の作り出したものごとで、デザインの関わってない事はないですからね。)

ということで、
「年末日のデザイン」は「自分の振り返り」でした。

今年もありがとうございました!良いお年をお迎えください!




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