見出し画像

#23.アーユルヴェーダ流セルフケア〈火〉タイプ編(2023年11月号)




11月8日〜21日頃は二十四節気の立冬(りっとう)にあたります。

茹だるような夏の暑さから解放され、待ちに待った秋!と思いきや、やはり秋田の秋は短いですね😢 徐々に陽も短くなり、気持ちも塞ぎ込んでしまいがちな季節です。体を大きく動かしてメンタルダウンを吹き飛ばすもよし、キャンドルの温かい光に癒されるもよし。

ご自身に合ったセルフケアを思う存分楽しむ季節にしましょう😊♪


「病気でない=健康」ではない?!未病をケアするアーユルヴェーダ

先月の体質別セルフケア〈風〉タイプ編に続き、今月は〈火〉タイプ編。

現代の私達にとってより身近な西洋医学では、病気や不調が起こった時に薬の処方や治療を行うのに対して、アーユルヴェーダでは「健康な状態」から「病気が発症・慢性化」するまでを7つの段階に分けて考え、病気が発症する手前の段階で手を打つことを勧めています。

“病気が発症していない=健康”なのではなく、日頃の体調の変化をきちんと受け取り、未病の段階でケアしていくことが大切にされているんです。

そんな“日常生活の中で自分でできるケア”が、体質に寄り添った食事や運動などの生活習慣。先月号に続き、簡易的な体質チェック表を載せていますので、自分はどれに当てはまりそうかチェックしてみてくださいね。

さて、体質診断はいかがでしたか?あくまでとても簡易的なものなので、断定はせず目安にしてみてください。

また私たちの体はもともと3つのエネルギーすべてを持っており、体質も複合型の人が8割を占めます。現在の環境や季節によっても〈火〉が増えたり〈水〉が増えたりするので、10〜12月号で各エネルギーの特徴を知っておくと、日々の体調管理やセルフケアに役立つかも知れません☺


〈火〉タイプの不調とその要因

〈火〉のエネルギーはアーユルヴェーダの言葉で“ピッタ(pitta)”と呼ばれます。

ピッタは焚き火の炎のように「熱」「軽さ」「動き」「鋭さ」などの特徴をもっていて、体内では代謝や消化の働きを担います。胃の中に入ってきた食べ物を血や肉に変換するのがピッタの働きです。

ピッタ体質の人は体に熱を溜めやすく、また強い消化力を持つので1回の食事の量が多く、消化器系の不調を起こしやすいといわれています。下痢や胸やけ、胃潰瘍などがその例です。異常発汗や皮膚発疹、目の充血などもピッタの乱れによる不調にあたります。

ピッタが乱れる要因は、直射日光や暑い環境、酸味・塩味・油っこいものの摂りすぎ、白黒はっきり・結果重視のピリピリとした生活などが考えられます。〈風・火・水〉のエネルギーはそれぞれ増えすぎることで不調につながるため、ピッタ体質の人は上記のようなピッタを増やす環境や習慣から距離を置いてみるとよいでしょう。


〈火〉タイプさんのセルフケア

ピッタの乱れを防ぐには、特に食習慣に気をつけることと、心も体もゆったりクールダウンすることが必要です。

〈火〉タイプの項目が多く当てはまった方はもちろん、最近ピリピリ・イライラすることが多いな…という方はピッタが乱れ気味かも知れません。下のリストから自分に合ったものを取り入れてみてください😌

〈火〉タイプさんのセルフケアリスト

・食事は量を控えめに、ゆっくり味わって食べる。

・酸っぱい、塩っぱい、油っこいものを控える。

・緑黄色野菜を中心に、自然な甘みと苦味を取り入れる。

・食後のデザートにはよく熟した果物やドライフルーツがおすすめ。

・コーヒーはピッタを乱すので控える。飲み物は温かい紅茶やチャイ、豆乳を選んでみて。

・海や空をイメージする瞑想、波の音を聴くのもおすすめ。

・ブルーのアイテムを身につける、目に入るところに置く。


今月のちょこっとコラム

今年は相次ぐクマ騒動で、散歩にもいけずに冬を迎えてしまいそうです。

散歩で色づいた葉っぱを見上げたり、落ち葉をガサゴソと踏むのが秋の楽しみなのになんとも残念。その代わり例年よりもたくさん本を読んでいる気がします。

ときどき文字いっぱいの本を読むのが億劫なときがあるのですが、そんな時におすすめなのが、益田ミリさんの漫画シリーズ。素朴な絵と台詞に癒やされながら「そうそう!」「分かる〜!」など共感、ぐっとくるシーンも。

最近購入したのは「結婚しなくていいですか。ーすーちゃんの明日ー」。

秋の夜長のお供にぜひ😌


今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?