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#21.アーユルヴェーダ流・秋の養生(2023年9月号)

9月になり、やっと涼しい秋がやってくる…!

と思いきや、今年はまだ暑い日が続いていますね。

秋田では皆さん、お盆をすぎると雪寄せの話をしている記憶があるのですが、冬の心配はもう少し先のようです。とはいえ空にはうろこ雲やひつじ雲が浮かんだり、夜には鈴虫の声が聞こえてきたり少しずつ秋の気配が。

読書の秋に、食欲の秋…皆さんはどんなふうに過ごしますか?


今月のヨガ通信では、アーユルヴェーダから学ぶ秋の養生をお伝えします。

アーユルヴェーダでは、日頃の生活習慣から不調や病気を予防することが大切にされていて、特に秋の不調は、梅雨〜夏にかけての生活習慣が影響するといわれています。

これからの季節にどんな不調が出やすいか、その対処法など一緒に見ていきましょう☺


アーユルヴェーダって何?

これまでのヨガ通信にも何度か登場している「アーユルヴェーダ」について、ちょっとおさらい。

アーユルヴェーダは、インドで約5,000年の歴史をもつといわれる伝統医学で、ヨガとも深いつながりがあります。

私たち人間の体、そして自然などの環境は〈風〉〈火〉〈水〉の主に3つのエネルギーをもっています。これら3つのエネルギーは食べ物や運動などの生活習慣、季節や時間帯などによって常に増えたり減ったりしていて、このバランスを取ることが病気の予防、そして健康・長寿につながります。

エネルギーのバランスが乱れると、そのエネルギー特有の不調が表れます。

例えば、風のエネルギーが乱れると便秘や不眠、不安や落ち着きのない状態、火のエネルギーが乱れると、じんま疹、肝臓・胃腸の不調、イライラしやすい、水のエネルギーが乱れると、アレルギー性鼻炎や鼻づまり、肥満や倦怠感など。

当てはまる不調がある方は、自分の体質と起こりやすい不調、そして自分の体質の得意分野をアーユルヴェーダの視点で理解して、自分に合った生活習慣でエネルギーのバランスを整えていくとよいかもしれません。


秋に感じやすい不調とは?

さて、秋の初めには夏の疲れが不調として表れてくることが多く、それもエネルギーのバランスの乱れによるもの。

特に秋のはじめには夏の間に体の中に蓄積された〈火〉のエネルギーが乱れ、消化不良や発熱、下痢、口内炎や胃炎などの症状が出やすくなります。

また、発疹や湿疹など肌トラブルが増えてくるのもこの頃。

さらに、秋が深まってくると〈風〉のエネルギーが高まります。

季節の変わり目で気温や気圧も変化しやすいこの時期には、自律神経が乱れ、不眠や冷え性、便秘、肌の乾燥、また気持ちがソワソワして落ち着かなくなったり不安になったりと、メンタル面の揺らぎが出てきやすいのも〈風〉のエネルギーの乱れによる不調の特徴です。


今日からできる!秋のプチ養生

美しい景色も、おいしいものも、不調を気にせず思いきり楽しみたい秋。

最後は、この時期におすすめの養生法をお伝えします。これならできそう!と思うものから、ぜひ取り入れてみてくださいね。

秋のプチ養生リスト

・甘味・苦味・渋味のある季節の食べ物をたべる(例えばぶどう・りんご・梨など)

・よく噛んで食べ、消化を助ける

・きれいな月をぼんやり眺める、月光浴

・予定を詰めすぎず、ゆとりをもって生活する

・カフェインやアルコールなど刺激物は控えめにする

・辛味・塩味・酸味の強いものは控えめにする

・アロマオイルなど好きな香りを使って入浴や瞑想を楽しむ

・睡眠時間をしっかりとる


今月のちょこっとコラム

8月の終わり、今年も『ゲストハウス男鹿』さんへサップヨガ体験に行ってきました!もちろん私は床の上のヨガ専門なので(笑)、教わる側です。

いつもマットの上で楽しんでいるポーズも、波の上ではまったく違う感覚。

今年も何度も海に落ちる時間を、思う存分楽しみました!笑

自分の意志ではコントロールできない波の上は、最初こそ怖さがありますが、波音や鳥の声、太陽の光が少しずつ緊張をほどいてくれて最後にはゆらゆらと揺れるボードに身をあずけてみるのが心地よくなってきます。

普段のヨガでは味わえない感覚。また来年もぜひ!


今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!


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