#22.アーユルヴェーダ流セルフケア〈風〉タイプ編(2023年10月号)
10月〜12月のヨガ通信では、自分でできるセルフケアについて「アーユルヴェーダの体質別」に〈風〉〈火〉〈水〉の3本立てでお届けします。
ご自身の体質とそれに合わせた生活習慣やセルフケアを知ることで起こりやすい不調を予防したり、ちょっとした不調が出てきた時にご自身で対処できるようになります。
これから来る本格的な秋・冬の過ごし方の参考にしてみて下さい☺
あなたはどのタイプ?アーユルヴェーダ流・体質診断
アーユルヴェーダは、インドで約5,000年の歴史をもつといわれる伝統医学で、ヨガとも深いつながりがあります。
私たち人間の体や自然界は〈風〉〈火〉〈水〉の主に3つのエネルギーで成り立っていると言われ、エネルギーのバランスが乱れるとそのエネルギー特有の不調が表れます。食べ物や季節、時間帯にもそれぞれ風・火・水タイプがあり、私たち人間も同じように生まれもったタイプがあります。これがアーユルヴェーダで言う「体質」です。
下の表は、古来からある専門医による体質診断とは異なりますが、簡易的にだいたいの体質の目安をつけることができ、ご自身の身体への理解を深め自分に合った生活習慣やセルフケアを見つけることに役立ちます。
実は体質は、もって生まれた本来の体質と、季節や環境によって変化する体質の2種類があるので、下の表ではできるだけ“幼少期からの傾向はどうか”を見てみて下さい。
さて、体質診断はいかがでしたか?あくまでとても簡易的なものなので、断定はせず目安にしてみてください。
またこの体質診断は、どのエネルギーの傾向が強いのか、エネルギーのバランスを見ていくものですが、実は私たちの体はもともと3つのエネルギーすべてを持っています。
現在の環境や季節によって火や水タイプの人が風タイプの不調を引き起こすことも多くあり、特に現代社会は風タイプの不調が起こりやすい環境・ライフスタイルなので、オモテ面の体質診断で〈風〉タイプでなかった方も、ぜひ続きを読んでみて下さいね。
〈風〉タイプの不調とその原因
〈風〉のエネルギーはアーユルヴェーダの言葉で“ヴァータ(vata)”と呼ばれます。ヴァータはびゅうびゅうと吹く風のように「冷たさ」や「速さ」「軽さ」「乾燥性」などの特徴をもっていて、体内では老廃物の排泄などの循環・運搬や神経伝達の働きをします。
ヴァータを乱す要因としては、夜更かしや不規則な生活、コンビニ食などの冷性・乾燥性をもった消化に負荷のかかる食事、頭や目の使いすぎ、気の遣いすぎなどで、現代の忙しく効率重視の生活では当てはまる人も少なくないと言えます。
緊張性の頭痛、腰痛、便秘、睡眠不足、手足の冷えなどの不調が起こりやすく、気持ちの面では何事にも心配性になったり不安感が増し、落ち着きの無さや空虚感を感じやすくなります。
〈風〉タイプさんのセルフケア
ァータの不調には、ヴァータの性質の反対である「温かさ」や「しっとり潤いのある」「どっしり安定感のある」もの・ことを生活に取り入れてみるとよいです。
リストの中から自分に合ったものを見つけて、1つからでいいので取り組んでみて下さい。ヴァータタイプさんは「詰めすぎない・やりすぎない」がキーワード😉
〈風〉タイプさんのセルフケアリスト
・まずは心身の休息をしっかり取る。
・好きな香りや音楽でリラックス
・毎日できるだけ同じ時間に起き、同じ時間に寝る規則正しい生活
・食事は野菜のスープやポタージュなど温かくて消化によいものがおすすめ。
・入浴で体を温める。湯船に浸かってただぼーっとする。
・オイルなどを使ったセルフマッサージ
・キャンドルを灯すなど、炎のゆらぎを眺めるのも気持ちが落ち着きます。
今月のちょこっとコラム
10月になり、一気に涼しくなってきました。
この夏は随分と長く感じられましたが、ようやく待ちに待った秋到来。
と同時に、今年も残り3ヶ月という事実に、なんとなく気持ちがせかせか。
この時期になると「今年こそ、台所を隅から隅まで大掃除するぞ!」と思うのですが毎年あれやこれやを言い訳に、気づくと年末は掃除よりもいかに美味しい年越しそばを食べるかに注力してしまいます。
皆さん大掃除っていつくらいから始めているんでしょうか………。
今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!
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