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#26.月の満ち欠けと私たち(2024年2月号)


この冬はなんだか雪の少ない秋田。

2月といえば横手のかまくら祭りに男鹿のなまはげ柴灯まつり、大館のアメッコ市…秋田は冬のお祭りが勢揃い!地元の人はあまり行かないのでしょうか…?

やはり一番の風物詩は“雪寄せ”なのかもしれません(笑)

寒さによる不調も出やすいこの季節。日々のケアを大事にしながら、元気な体で春を迎えたいものですね!


昔は月の満ち欠けがカレンダーだった!

今月は、「月の満ち欠け」と私たち人間の心や体の影響についてお話します。

みなさんは最近、満月を見上げたのはいつでしたか?先月の満月は1月26日、その前の満月は12月27日でした。

月の周期(新月から次の新月まで)はだいたい29.5日で、満月を見られるのは月に1回くらい。


実は日本では、つい150年ほど前まで、月の満ち欠けをそのまま暦として使っていました。これが、「太陰太陽暦」と呼ばれるもので、一般には“旧暦”と呼ばれています。

現在私たちが使っているカレンダーはもともとはローマで生まれた「グレゴリオ暦」と呼ばれるもので、日本では明治6年(1873年)に正式な暦として採用されました。

旧暦では、新月(地上からは月が見えない)日を毎月1日(ついたち)としていました。

なので、三日月は毎月3日、そして満月は15日に見えます。だから満月の夜は「十五夜」なんですね。

日本で昔からある季節行事も月とセットで決められているものが多く、例えばひな祭りは旧暦の三日月の夜にお祝いされるもの。お盆は旧暦では7月15日で、盆踊りは必ず満月の月明かりのもとで踊るものだったそうです。「月が出た出た月が出た、ヨイヨイ」の月は、満月のことだったんですね。

このように、長い歴史の中でも、月は日本人にとってとても身近な存在だったといえます。

現在のグレゴリオ暦にも月の満ち欠け(満月や新月、三日月、上限の月など)が書いてある手帳やカレンダーがあるので探してみてください。もちろん、晴れた日には夜空を見上げて、昔の人と同じように暦を数えるのも趣があっていいですね😌


月の満ち欠けと心身への影響

では、月の満ち欠けは私たちの暮らしにどのように影響を与えるのでしょうか?

例えば、訳もなくイライラしたり、お子さんが興奮気味だったりする日は、月が影響しているかもしれません。

月の引力が潮の満ち引きを引き起こしているのと同じように、私たちの体は約70%(赤ちゃんの場合は約90%!)が水でできているので、体内の水分も月の引力の影響を大きく受けています。

具体的には、神経が高ぶる感じ(イライラしたり、トゲトゲした気持ちになったり)、寝つきが悪くなる、むくみや暴飲暴食などの症状が出やすくなります。

ヨガでも、新月と満月の日はヨガの練習をお休みする流派がありますが、月の影響で集中力が乱れやすかったり、万が一怪我をした時、いつもより出血が多くなる懸念があるからと言われています。実際に、満月の日には交通事故が増えたり、赤ちゃんの夜泣きが激しくなることも分かっているんです。


満月の日の過ごし方

特に疲れが溜まっていたり、ストレスが続くと、自律神経が乱れ月の影響による不調も出やすくなります。「本調子でないな…」と感じる時は、下のセルフケアの中から取り組みやすいもの・好きなものを生活に取り入れてみてください。

満月の日のセルフケアリスト

・満月の前後は予定を詰めすぎず、いつもよりゆったりペースで過ごす

・ヨガは心地よいポーズの中で、呼吸をじんわり味わってみる

・今あるものに目を向け、感謝する

・大切な人に、日頃の感謝や愛を伝える

・キャンドルを灯す

・あら塩を入れたお風呂に入浴(浄化作用があり、体も温まります)

私自身、「ここ数日、なんか調子がわるいな…」と感じてカレンダーを見てみると満月が近かったりして「なるほど」と納得することが結構あります。

イライラしてしまう時も、穏やかでいられない自分を責めるよりも「満月だからか!」と割り切れると、気持ちが楽になったりします。疲れが出やすい時期だからこそ、自分を労る時間を大切にしてみてくださいね。


今月のちょこっとコラム

以前から、青空や、身近な木々、草花が好きで、誰に見せるでもないけれどスマホで写真に収めていました。

ちょうど去年の秋頃、毎日をバタバタと過ごしていた時期、ふとカメラロールを見返すと、領収書やら書類のスクリーンショットやらでいっぱいでなんとも味気なく感じたのをきっかけに、今は気持ちがせかせかしているときほど足をとめて、あえて空の写真を撮るように。

疲れているときほど頭もうつむきがちで、今日の空の美しさに気がつけなくなってしまう。

今年はカメラロールを身近な自然や友人の顔で埋められたらいいなあ。


今月も最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回のヨガ通信もお楽しみに!


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