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オーストラリア出産体験談 出産〜退院

前回は妊娠から妊婦健診
産休に入るところまでをまとめました
ここからは、いよいよ出産時の話です
時間の経過と合わせて書きました!

いよいよ破水

2024年2月14日夜中の12:30ごろ
ベットに入って寝ようとしたら
お腹の奥の方で聞いたこともないような
パチン!という弾ける音がした
これが世に聞く破水か?と思って
トイレに行くと力んでもないのに
液体が流れてくる
ベットで寝ていた旦那を起こして
Materに電話してもらうと
とりあえず病院に来るようにとのこと
夜中だったこともあり
旦那が家にいたから車で病院に移動
入院バッグを事前に準備しておいたから
スムーズに出発ができた

病院到着から誕生まで

01:30
病院到着
深夜外来の受付に行き自分で問診書を書く
生理みたいな感じで液体がちょろちょろ出てる
受付の人と馴れ初めを話せるほど余裕あり
家族にメッセージをしたり
その日に入っていた予定のキャンセルもできる
陣痛もなくいつもと変わらない

1:45
簡易ベットに移動
生理痛くらいの痛みが始まりだした

2:00
生理痛のちょっと痛いレベル
腰にも痛みが入ってきた
お腹が減る

2:15
陣痛が本格的に始まる
痛みが30〜60秒くらい続き
ベットの手すりを握りしめて耐える
旦那の冗談が笑えなくなってくる

2:30
子宮口3センチ
引き続き定期的に痛みが来る
お腹も腰も痛い
横になると痛みが少し治った

2:45
そのまま出産に移ることが確定して着替える
結構痛くなってきて、深呼吸が必要
「痛い」しか言葉が出ない

3:00
ひたすら痛い
食中毒でお腹壊してる時みたいな痛み
1分くらい耐えれば痛みは収まるけど
次の痛みが来るのが恐怖になってくる

3:30
痛みが落ち着いている間をぬってトイレへ
ようやく簡易ベットから分娩室に移動
ベットに横になって
股を押さえながら痛みに耐える

4:30
横になっても痛いから
立って歩き回って気を紛らわす
旦那ににもたれかかったりしながら
頭を下にして腰を左右に揺らす
とにかく痛い

5:10
ジブリの曲で心を癒す
ここで無痛分娩のガスを試すことに
陣痛の痛みに合わせてホースの空気を吸い込む
ホースを加えると歯を食いしばれないし
ガスが合わなかったのか
逆に気持ち悪くなったため
2回ほどでストップ

5:30
本格的に陣痛が始まってから3時間強
あと何時間この痛みに耐えればいいのか
残っているスタミナを
どんな配分で使っていけばいいのかわからず
ついに無痛分娩に切り替える決意
助産師にエピジュールを打つお願いをする

2段階目のモルフィネを入れることもできたけど
中途半端にしか効かないのは
耐えられないと思ったからエピジュールを選択

10分もしないうちに点滴の準備が始まった
そのあと麻酔士が来て
背中にちくっとした痛みがあったけど
だんだんと陣痛の痛みが和らいでいった

6:00
麻酔が効いて痛みが和らいでるのがわかる
エピジュール作った人に心から感謝した
このタイミングで打って本当に良かった
まだ子宮口は3センチ


6:30
完全に麻酔が効いてる
陣痛のたびにお腹が張ってるのは
わかるけど痛みは全然ない
エピジュール最高

7:15
お腹が空いたため朝食をオーダー
2時間前の痛みが嘘のよう
母親からの電話でも普通に話せる

8:15
朝食にトーストを食べて満足
夜通し起きてたため今後に備えて仮眠
次のチェックは9:30と言われた

10:00
部屋の乾燥で口が乾いて起きる
9:30のチェックがなかったことに
気づいてナースコールする
子宮口が9センチまで開いた
通常ならもっと時間がかかるらしく
助産師もその早さにびっくりしていた
下腹部から足の先の感覚は一切ない
血が出てるかどうかもわからない


10:30
胎児の顔の向きの確認
若干斜めっているみたいだから
母体の体勢を変えながら
胎児の顔の位置を動かす

11:15
顔の位置が正常になる
臍帯血ドネーションの案内の人がくる
家族4人が病院に到着し
順番に分娩室に来てくれた

12:30
子宮口10cmになり本格的に力み始める
モニターで陣痛のタイミングに合わせて踏ん張る
最初の1時間はまだエピジュールが効いてて
踏ん張りも痛くなかったけど
だんだん効果がキレてきてから
陣痛を感じるようになる

13:30
分娩室にドクターが来て
帝王切開の必要はなく
このまま自然分娩続行の判断
ひたすら力み続ける
だんだんスタミナがなくなってきて
おしりの辺りに痛みも出てきて
力むのがキツくなってくる
最後の20分くらいのところで
ようやく頭が出てきて
触ったら髪の毛があるのを感じた

14:20
その後5〜6回陣痛に合わせて力んで
頭が出てきた頃から呼吸を
ふっふっふっと細かいテンポの
呼吸に合わせて押し出していく

14:31
無事出産
3306g 52.5cmの男の子
産まれてきたあとは
すぐに胸のところに赤ちゃんがきて
ふっくらあったかの我が子をを抱いたら
自然と涙が溢れ出てきた
旦那が臍の緒を切って
2人で我が子の誕生に感謝する

子どもを抱えたまま
安心、脱力、喜び
そんな時間を噛み締めてる間にも
助産師たちは胎盤を出したり
片付けをしたり忙しそうにしていた
あの時間だけは体に力が入らず
周りにも気がいかず
ただ産まれてきた子どもと
頑張った自分を愛でた
そのあと家族も順番に病室に来てくれた

16:30
ベットに寝たまま
分娩室を出て入院する病室に移動

破水から約14時間
かなりの安産だったと思う

地獄の入院生活

無事出産を終え入院する病室に移動
日本では出産後の入院生活が天国
なんて言われることもあるが
私は地獄のように感じた

体はボロボロで、シャワーも浴びれずドロドロ
3時間おきに左右30分ずつ授乳しましょう
おむつ替えも自分でしましょう
至る所の病室から赤ちゃんの鳴き声が聞こえる
ナースの人が頻繁に出入りするため全然寝れない

ずっと付き添ってくれていた旦那が帰宅し
初めての息子との夜が始まる

授乳してみても、乳首をくわえるだけで
果たしてちゃんと飲んでるのかわからない
左右15分ずつって言われても
飲みながら寝ちゃう息子に不安しかなかった

助産師は何かあればいつでも
ナースコールしてねと言ってくれるけど
何がわからないのかがわからないし
頭も正常に動いていない中
英語でやりとりするにも気力が必要だった

とりあえず初日の夜は
体の痛みと疲れに耐えながら
3時間おきの授乳だけを頑張った

翌朝、旦那が昼ごろ
ご飯と味噌汁を持ってきてくれた
出汁の旨さを知ってる日本人に
産まれて良かったと心から感じるほど
味噌汁が体に沁みた

家族もお見舞いに来てくれた
みんな息子の誕生を喜んでくれたし
私もそれが嬉しくて笑顔で振る舞えた

20時の面会時間が終わって旦那が帰宅
2日目の夜が始まった
相変わらず母乳を飲んでるのか
不安に思いながら3時間おきに授乳をする

ついに切れた緊張の糸


入院3日目の朝
心の中でなにかがプチンと切れた

朝8時ごろ旦那に電話したら
その電話で起きたような声だった
まだ眠いから9時半まで寝かせてとのこと
「今日退院できるから、昼までには来てね」
と伝えて電話を切った

面会時間は朝6時からスタートする
早いパパさんたちは6時の面会スタートと共に
病室に入って行ってオムツを変えたり
抱っこしたり協力的な方もいた
相部屋のパパさんも6時半には
病室に来て面会終了の20時まで付き添っていた

そんな様子を見て少し孤独を感じていた
旦那も夜通し出産に立ち会ってくれて
疲れてるのは分かってるけど
産後3日目にして、授乳して、オムツ変えて
泣いたら抱っこしてを1人でこなすのは
私にはキツすぎた
気づいたら涙が出ていた

そんな時に巡回の助産師がきてくれた
私の様子が変だったのか

「困ってることがあるならちゃんと言ってね
あなたが言ってくれないと
私たちも助けられないんだから」

助産師にしてはちょっと強めの口調だと感じたけど
それが良かったのか、目が覚めた

「授乳が上手にできてるか不安です」

そう助けを求めた

その助産師は
授乳の時の抱き方や姿勢など
丁寧に教えてくれた

たったそれだけのことだけど
助けて!と言えたことで気持ちが楽になった

そのあと旦那にもう一度電話して
なるべく早く来て欲しいと伝えたら
様子が変だと気づいてくれたのか
大急ぎで病院まで来てくれた

入院中、不安だったこと
夜1人で孤独だったこと
とにかく体がきついことを
泣きながら話した

そのあと巡回してきたさっきの助産師が
産後のメンタル不調ついて話をしてくれて
旦那と一緒に
「今の私これじゃーん」と
笑いながら話せるくらいにまで回復した

全ての検査と手続きを終えてついに退院
出産後の入院生活は
地獄のような3日間だったけど
子育てという初めてのことに
挑んでいることを実感

困った時に助けを求めることを学んだ

===
出産とその後の入院生活について
読んでいただきありがとうございました!

お産の様子を記録しておきたくて
陣痛の痛みに耐えながら
スマホにメモしていたのが懐かしい!
こんな形で文章になるなんて
その時には思ってもいなかったなー

最後の第三弾では、退院してから待っていた
「母乳生活」についてをお話しします!

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