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オーストラリア出産体験談 母乳

前回は妊娠から出産と
入院生活についてをまとめました
後にも先にもあの3日間の入院生活が
一番きつかった時期です
最後は母乳についての体験をお話しします!

母乳生活の始まり

妊娠中は日々の食べ物に気をつけたり
つわりってどのくらい痛いのかな
なんてことは考えていたけど
産まれてきた後のことなんて
想像もしていなかった

特に母乳に関しては
赤ちゃんが吸えば勝手に出るもの
くらいに思っていた

母子共に母乳の経験値ゼロのため
上手に授乳できないのは当然だとわかる
それにしても、
こんなに乳首が痛いものなのか?

吸ってるのか吸ってないのか
わからないくらい弱い力なのに
乳首をくわえられると死ぬほど痛い
痛すぎて3時間毎にくる
授乳の時間が怖くなるほどだった

今でも忘れられないのは
入院して2日目の夜
授乳が嫌すぎて放棄したこと

飲んでるのか飲んでないのかわからないけど
授乳するのが痛すぎて
生まれたての息子に対して
「もうおっぱいいらないよね
きっとお腹いっぱいなんだよね」
と授乳をサボってしまった

それでも、ただ泣き続ける息子に対して
「今私ができることは授乳しかないんだ」
ということに気づいて
歯を食いしばりながら
授乳をしたことはきっと忘れない

完全母乳を推奨する母

退院日に合わせて両親が
日本から手伝いに来てくれた
母は3人の子どもを完全母乳で育てていて
そのことをとても誇りに思っていたし
産まれたら母乳で育てるよう
妊娠中から母乳をすすめてきた

退院して数日後
息子も私も母乳生活に難航していた
母乳はミルクと違って
実際にどのくらいの量が出ているのか
赤ちゃんが十分な量を飲めているのか
厳密にはわからない

入院中にアドバイス受けたように
左右15分ずつ30分授乳するけれど
息子が必要な量を飲めているのか
授乳のたびに不安だった
搾乳器で搾乳してみれば
少なくともどのくらいの母乳が出るのか
確認できると思って

初めて搾乳器の箱を開けた
30分も飲んでるんだから
それなりに出てくるものどと思っていた
私は青ざめた

10分搾乳してようやく出てきたのは
たった数滴の母乳だった

いくら胃袋が小さい赤ちゃんだからって
こんな数滴の母乳で足りるわけがない
私の母乳でしかエネルギーを取れないのに
こんなちょっとの母乳だけでは
と一気に不安になった

搾乳した母乳は一滴も残さずに
哺乳瓶で飲ませた

そんな母親が私の異変に気づいて
母乳マッサージしようか?と
声をかけてくれた

母乳推奨派の母親のことだから
事前にマッサージをしてあげたいと
youtubeでも見てきたんだろう
「そんな娘思いの母の願いを叶えてあげたい」
なんて心の余裕はなかった

授乳のたびに乳首は痛いし
たった数滴しか母乳が出てない
この状況が良くなるのなら
なんでもよかった

そうして母にお願いした母乳マッサージは
涙が出るほど痛かった
こんなに痛いけど本当にこれで合ってる??
と疑うほどの痛みだった
自分でマッサージすることもできたけど
痛みへの恐怖で力が入らないから
誰かにやってもらった方がよかった

泣きながら受けたマッサージの甲斐あって
だんだんと痛みから解放されて
母乳も出てくるようになった

母乳が教えてくれたこと

だんだんと母乳も軌道に乗り
痛みよりも愛おしさを感じられるほど
心にも余裕が出てきた

最初はちゃんと成長すれば
母乳だろうとミルクだろうと
どっちでもいいと思っていた

母親しか授乳できなくなるけど
母乳はタダだし、必要な免疫つくっていうし
なにより病院でも母乳を推奨されてたから
まずは試してみて
もし出なかったらミルクにすればいいや
くらいに考えていた

母がなぜ母乳をあれほど推奨するのか
今ではわかる

自分の心臓に一番近いところで
ごくごくと喉を鳴らしながら
一生懸命母乳を飲む子どもをみたら
「お腹いっぱいになるまで飲ませてあげたい」
と自然と思ってしまう

お腹から出た後も
体と体で繋がっていられる感覚や
直接的に身体の成長に関われる喜び
他の誰でもない母親の私だけが
子どもにしてあげられることがある
そんなことがただ嬉しいと感じる

これを母性というのか
ただのホルモンバランスの変化なのかは
わからないけれど
この感情を知ることができてよかったと
心から思えるほど
母乳生活は私にとって大切なものとなった

===

私のオーストラリア出産体験談を
最後まで読んでいただき
本当にありがとうございます!

今でこそ子どもに対しての愛おしさや愛情が
溢れるほど出てきていますが
妊娠する前の私は全くの別人でした
詳しくはこちらの記事で!

毎日息子の成長を応援できることが
自分自身の幸せに繋がっていると実感しています
子どもを産んでいなかったら
決して味わうことができなかった
感情や経験がたくさんあって
それを与えてくれている息子に
心からありがとう!

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