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子ども嫌いだった私に母性が芽生えた話

2024年2月14日
男の子を出産した
もうすぐ5ヶ月が経とうとしていて
よく飲み、よく寝て
すくすく健康に育っている

私はなぜか子ども、あと犬にもよく好かれる
害がなさそうな人間と思われているからか
なぜか懐いてくれる子が多い

だけど、
私は子どもが好きではなかった

友達や親戚の子どもと
数時間遊んだりすることはできても
これを24時間、休みなくするなんて
絶対無理だ、、と思っていた

そもそも
言葉でのコミュニケーションが取れない
自分の時間が取られる
思い通りに動いてくれない
アンコントロールな存在、とまで思っていた
あまり考えたくはなかったけど
虐待とかしちゃったらどうしようと
本気で考えたこともあったくらい

そんな私でも将来は
「子どもがいる家庭」を夢見ていた
旦那も子どもは絶対に欲しいと
結婚する前から言っていたから
どこかで子どもが家族の中に
加わる日が来るんだろうとは思っていた

結婚して5年後
ついにその時がやってきた
妊活を始めて半年くらいだった

妊娠中はありがたいことに
つわりもなく、体調が崩れることもなく
在宅での仕事を出産2週間前まで
続けることができた

破水から始まって
4時間陣痛の痛みに耐えたけど
潔く無痛分娩に切り替え
14時間後、ようやく我が子と対面
「無事に産まれてきてくれてありがとう」
それ以上の言葉は出なかった

産後、子育てにも慣れてきて
旦那と他愛もない話をしていた時
自分からこんな言葉が出てきた

もしも私か息子か
どちらか1人しか救えない状況になったら
迷わず息子を選んでね

旦那はなんとも言えない顔をしてたけど
私は心からのお願いだった

子ども嫌いだった妊娠前の私は
いったいどこに行ってしまったんだろうか
きっと出産時に羊水と一緒に
流れ出て行ってしまったんだろう

その代わりに私にも「母性」というものが
ちゃんと育まれていた
私が息子を育ててるのと同時に
息子が私を育ててくれてるみたいな感覚

妊娠、出産、子育てが
こんなに尊いものだと知れただけでも
私の人生は豊かなものになった

私たちのもとに産まれてきてくれて
本当にありがとう
これからもよろしくね

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