見出し画像

「アットホームな職場」という言葉の醸し出す怪しさ

みなみです。

「アットホームな職場で、とても働きやすいです。」

転職活動における求人票で、こうした文言に惹かれて応募する方もいらっしゃると思います。

今回は、上記のような「求人票に書かれている文言」について、少し深掘りしたいと思います。

1.アットホームな職場は、本当に”アットホーム“なのか?

さて、皆さんは冒頭の
「アットホームな職場で、とても働きやすいです。」

をご覧になり、どのような感想をお持ちですか?

「今の職場がよそよそすぎるので、アットホームな職場は、まさに求めていた。是非応募したい」
「本当にアットホームなの?怪しいから、ちょっと応募葉見送ろうかな」

など様々な感想をお持ちになるかと思います。

さて、これを見た際の私の見解は次の通りです。

①何をもって”アットホーム“とするか、の定義がないため、どんな職場かよく分からない。
②仮に”アットホーム“であったとして、非常に主観的であり、自分がその職場に入ってアットホームと感じられるか分からない。


まとめると、
「客観性の欠けた文言であり、信頼に足るか判別不能」ということですね。
基本的には、“信用ならない”ということになるかと思います。

2.求人票に書いてあることは鵜呑みにしてはいけない。

先ほどの「アットホームな職場」のような文言ですが、転職活動中、求人票には非常によく見かける文言となりますので注意が必要です。

特に注意した方が良いのは、形容詞です。

例えば、、、
・明るい
・働きやすい
・アットホームな
・フレンドリーな
といった内容は、全て「求人票作成者の主観」になります。転職希望者にとって”明るい“のか、”働きやすい“のかは全くの別問題です。

もし、あなたが転職する際、職場のアットホーム感を大事にするのであれば、“自分にとってアットホームなのか”を面接の逆質問や社員との面談などを通じて、よく確かめる方がよいです。
(あなたが転職する際に、“職場のアットホーム感”はあってもなくても構わない、という場合は、確かめる必要もありません。)

また、注意した方がいい、という意味では数字も同じです。

数字が出てくると安心感が出る方も多いように思います。おっしゃる通り、数字は策定根拠がありますので、“形容詞よりはよっぽど信頼できる情報“になります。

しかし、数字に関しては、”その数字が示す別の意味がないか”を必ず検討した方がいいです。

例えば、
「未経験者にも安心。社員の平均経験年数は3年。」
というような文言があったとします。

おそらく、この数字に偽りはないはずです。
(もし数字の妥当性が気になるなら、策定根拠となる数式を提示してほしい、と会社に質問してもいいと思います。)

ただ、この数字は「ベテラン・中堅の離職率が異常に高いため、若手しか残らない」という事象から生じている可能性があります。

数字から読み取れるあらゆる可能性を検証する、という批判的な姿勢は非常に重要です。数字を盲目的に信用するのは非常に危険なことです。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。
何気なく見ている求人票に関して、いろいろ考える必要があることがご理解いただけたかと思います。

本日の内容をまとめると以下の通りです。

①「アットホームな職場」に代表される、求人票の形容詞に関しては、“求人票作成者の主観”が入っているため、客観性を欠いている。
②求人票に表現されている数字は、形容詞と比較すると信憑性は高いが、その数字から読み取れるあらゆる可能性は検討した方がいい。

以上になります。

感想などをいただけると、大変喜びますので、是非ご連絡ください。

また、twitterもやっております。
毎日、転職に関する情報を発信しておりますので、こちらも見ていただけると嬉しいです。

それではまた!

ここから先は

0字
こちら、有料noteを単品で購入いただくよりも、15000円ほどお得です! 皆さまの転職活動が確実に有利なものになりますので、ご検討ください💡

有料note50記事(約35,000円分)を1つのマガジンにまとめました!(現時点で15,000円ほどお得です) 有料noteを追加する度…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?