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バリバラ|2.4時間テレビ 愛の不自由、①

2019/8/25

めちゃくちゃバリバラと関係ないことを書いてしまったので、最初に謝っておきます。ごめんなさい。

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わたしと障害との出会いは、大学3年生のときだった。

それまでのわたしは、身近にあまり障害をもった人の存在がなく、叔父が聴覚障害者であったが、沖縄で写真家をしているのであまり会うこともなく、自分と障害者は別の存在として捉えていた。

そして障害以外の福祉に対しても全く興味がなかった。

そんなわたしに、はじめての福祉にかんする体験を与えてくれたのが、大学3年生のときに入った、望月ゼミだった。

わたしは、インタラクティブアートで自由に面白いことを表現したいと思ってそのゼミに入ったのだが、ゼミの望月先生が、福祉とインタラクティブアートを専門にやっている先生であったため、自然と関わるようになった。

はじめて福祉に関する企画を行ったのが、高槻こども広場『ててはぐランド-もっとカラダでおはなししよう-』(2017)。

ただ単に、面白かった。

それは、それまでわたしは福祉とはなんとなく、健常者?大人?が、子供や老人、障害者を助けるものというものであって、できる人ができない人を助けるというイメージをもっていた。

しかし、実際にこどもと企画をやってみると、子供たちの言動が面白くって新鮮で、わたしは子供に楽しんでもらおうと、学んでもらおうと企画をしていたのに、子供たちから与えられることのほうが多く、子供って面白い!と感じた。

そこで次に、『大阪府障がい者舞台芸術オープンカレッジ2017 with SLOW MOVEMENT in OSAKA 』に関わらせてもらえることになった。

舞台には望月先生の車椅子DJという作品が使用されていて、その関係で舞台前日と当日に美術などのお手伝いをさせてもらった。

わたしは正直その現場にいくまでは、わたし自身が障害者を苦手に思ったり、差別的に感じてしまうのではないかと不安であった。

しかし、子供たちとの時のように、障害者との関わりはとても面白かったのである。

それは私の常識や想像をこえたことを、障害者の方達がやってくるので、ただただその感覚があたらしくって面白くって仕方なかった。

舞台前日。みんなが集まって責任者の人が明日に向けて大事な連絡をしていた。

そんなとき、健常者だけの集まりだとみんな黙って話を聞いてるだろう。

でもそこでは、目立ちたがり屋の一人が急に前に出てきて明日の目標をいい出したり、それをみんなで笑いあったり、想像をしないことがどんどん起こっていき、わけのわからない空間であった。

舞台当日。

障害って、マイナスなんじゃなくって、プラスなんだ、と感じた。

それは健常者と比べた時にプラスという意味ではなくて、健常者の人が個性をもってそれを自分のプラスとして生かすように、障害を個性としてプラスに生かすことができるのだと、実感した瞬間であった。

特に、森田かずよさんのダンスは圧巻であった。

健常者に比べて、体も手足の可動域も狭いはずなのに、なぜか迫力がすごいのである。

なんで、なんでこんなにこのダンスに迫力があるんだろう。

わたしにはわからなかった。

でも、その瞬間。障害って面白い。もっと自分の周りにいないひとたちと関わりたい。と思った。

大学4年生。

「社会問題から見る芸術」という授業をうけ、そのときにまた新しい衝撃を受けた。

「障害者とアート」の授業回のときである。

障害者は昔、見世物小屋などでその物珍しさを売りにして、見世物にさせられることが多くあった。

そこから法律によって、障害者を舞台に出し見世物にする行為は禁止されるようになりなくなっていった。

そして現代。

障害者をわたしたちが目にすることはとても少ない。

なんとなく私たちは、障害に対して触れてはいけないような気がしてしまっていて、メディアで見かけることもほとんどない。

しかし、その授業においてあつかったものが「障害者が性行為をしている現場をひたすら写したドキュメンタリー映像」なのである。

「障害」と「性」という、タブーとタブーをぶつけた作品は、新鮮で仕方なかった。

障害者にも性欲があるのは当たり前のことなのに、なぜかわたしはそのことを知らなかったのである。

そして、その授業では障害とメディアの関係についても考える機会を与えられた。

「24時間テレビ」は正なのか悪なのか。

「感動ポルノ」という言葉をそこで初めて知った。

そんな大学時代の経験をおもいだしまくった、バリバラ「2.4時間テレビ 愛の不自由、」。

このはなしがしたかったのに、すべて思い出話になってしまったので、今回はここまでにして、また続きを書こうと思う。

ってことで、今回はおわり。

自分、ちゃんとつづきを書いてね。

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