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そうだ病院へ行こう パニック障害日記②

※パニック障害の症状の表現があります。苦手な方は注意してください。


身体が!心が!急におかしくなって大発狂!
救いを求めて病院を探し回るお話。
↓この記事の続きになります。


次の日、朝一で病院へ行くことに。
まず、家の外へ出るということへの恐怖と不安でトイレへ何度も何度も行く。
お腹が痛くなったり、おしっこが近くなったり、これは今でも困っている症状だ。

どこの病院がいいかなんて調べられなかった。
とりあえず以前内科でかかった病院に心療内科があったためそこへ向かうことにした。

病院へ着き、診察券を出すがなんと新患は受け入れていないとのこと。

絶望。

車に戻り、近くにあるクリニックに手当たり次第夫が電話をするがどこも受け入れていないとの返答だった。

絶望。

今のご時世、心療内科はいっぱいいっぱいのようだ。勉強になった。


私は泣き始めるし、夫もどうしたらいいか戸惑っていた。本当にごめんよ...
そこで、大きめの病院なら受け入れてくれるのではないかと地域の有名な精神科の病院へ連絡した。

正直、その精神科の病院へはいい印象はなかった。
時折近くを通るくらいだったが、古くて近寄り難い雰囲気を醸し出す、the精神病院。

しかしそんなこと考えていられない。
藁にもすがる思いで電話をかけた。 



結果、とても丁寧な電話対応をしてもらえた。
今の症状を尋ねられ、泣きながら昨日あった出来事を伝える。
ゆっくりとした口調で穏やかに聞きたいことを引き出していく。
少しずつ心に余裕が出てきて、ああ、さすがプロだなぁ...とぼんやり考えた。
しかし予約は2週間後になってしまうとのこと。
本当は、今すぐにでもどうにかしてほしいとは思ったが(実際に「本当は今日がいいですけどダメなんですよね...」とか言った)仕方がない。
こうして無事、予約を取ることができた。


診察には今かかっている主治医の紹介状が必要とのこと。
この状態で病院に行くのはしんどいなぁと思いつつ、予約が取れたことで精神が少し安定した。


かかりつけへ行き、事情を話すと叱られました。
まず、相談しなかったこと。
(全くもってその通りですごめんなさい)
そして勝手に予約したこと。
(全くもってその通りですすみません)
かかりつけ医がいる方は、まずはそちらで相談しましょうね...反省します。

そしてかかりつけ医も「なんでそこにしたの!?」と驚いていた。
(病院を批判するものではなく、心療内科というよりも精神科に重きをおいている病院である点と重症の患者さんが行くイメージの強い病院だからです。)
自分が勤めていた総合病院への紹介にしようか?と半ば決定事項のように聞かれたが、私はその時どうしても、決定したことを覆すことが出来なくてお断りした。
「ほんとにいいの!?」と何回も聞かれて、なんだかよくわからないけどパニック!とりあえず解放してくれ〜!と思って「いいです...そこに紹介状を...」と何度も言っていた。
先生も本気で心配して言ってくれていたのに頑固で申し訳なかったなと思う。
頑固というか、その時は本当に思考の柔軟さを失っていたのだ。



一悶着ありながらも紹介状もいただき、予約の日まで家で過ごすことになった。
私はこの時、他の病気ですでに休職していたので職場関係の手続きはなかったが、もし病院へ行って診断が降りるまで2週間仕事に行けなかったらどうなるんだろうとゾッとする。


病院に行くまでの記憶は曖昧だ。
インターネットには、「パニック障害、これをやれば治る!」というような動画や「この〇〇でパニック障害は良くなります!」などの商品がたくさんあった。
その他には実際の体験談などなど、ありがたいことに情報は溢れていた。


そこで私はとりあえず、厚生労働省の情報だけを取り入れた。
そこには「こうすれば治ります!」や「私はこんなことをしました!」という魅力的な文言はなかったけれど、病気の仕組みや治療について時間はかかったが少しずつ理解することが出来た。



2週間、夫や子どもも行動が制限されて申し訳なかった。
家族のサポートのおかげで何とか無事に、待ちに待った診察日を迎えることが出来た。


次回、暗い!寒い!叫び声の聞こえる待合室で待機5時間!精神科初診物語へ続きます。

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