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コロナ禍だったからこそ挑戦できた、morioさんの新たな進む道とは

新しいことに挑戦したい!と思ってもなかなか前に踏み出せないことってありませんか?

今回お話しを伺ったのはVlogでのYouTube活動、動画編集やハンドメイドの作品販売など幅広く活動するmorioさん。

自分の興味のあることに前向きに挑戦し、自分の目指す道を見つけることができたとのこと。これまでの貴重な経験や思いをお聞きしました!

▶︎プロフィール
morioさん
1992年生まれ 東京在住。
2020年3月末に結婚を機に会社を退職し、現在は動画制作や動画編集、ハンドメイド作品の販売など幅広い分野で活躍中。2021年3月より本格的にフリーランスとして活動開始。


▶︎YouTube


興味がある分野への新しい挑戦!


ーー morioさんはハンドメイド制作やYouTube、動画編集と幅広い分野に挑戦されていますが、それぞれをはじめたきっかけを教えてください。

まず一番最初に始めたのはハンドメイドで販売しているソイキャンドル*1制作です。2018年に新卒で入った1社目の会社を辞めたときに、何か新しいことをしてみたいなと思い始めました。

だからといってソイキャンドルについて何か知識があったわけではありません。たまたまネットでかわいいキャンドルを作っている人を見て、「キャンドルって簡単に作ることができるんだな。私も作ってみたい!」と思い趣味で始めました。

その後はポップアップストア*2やデザフェス*3などで商品を販売したり、制作依頼があれば取り組んだりしています。店頭での販売やネット販売は行っておりませんが、今年の3月にフリーランスの開業届けを出したのでいつか出店販売などもやってみたいなと思っています。

*1ソイキャンドル
ソイ(大豆)からできた植物性油(ワックス)が原料のキャンドル

*2ポップアップストア
期間限定で百貨店や商業施設のなどのスペースを借りて運営される店舗や展示会

*3デザフェス(正式名称:デザインフェスタ)
東京国際展示場で年に2回開催されるアジア最大級のアートイベント
オリジナル作品・表現であれば審査なしで、誰でも出展することができる

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その次に始めたのがYouTubeで更新しているVlog*4です。仕事を退職してすぐの2020年の4月頃に始めました。昔からYouTubeが好きで、Vlogで結婚後の夫婦2人の思い出が残せたらなと思ったのがきっかけです。

動画制作のお仕事は知り合いの方が撮影のできる人を募集していて、そこでご縁があり2021年の1月頃に本格的に始めました。

自分以外のYouTubeチャンネルの動画は作ったことがなかったのですが、面白そうだなと思っていました。その人は自宅でお菓子を作っている方なのですが、作るスイーツがすごく魅力的で。自分も経験として挑戦してみたいなと思ったのがきっかけです。

動画を制作するにあたって、撮影や編集だけでなく当日のスケジュールの管理なども行っていて今も継続してお仕事をいただいています。

ーーありがとうございます。今のお仕事としてはメインは動画編集なのでしょうか?

そうですね。Vlog(YouTube)ではまだ広告*5をつけることができないので、企業案件がもらえた際はやっていますがやはり動画編集・制作がメインです。

*4 Vlog
Video Blog(ビデオブログ)の略。ブログの動画版のこと。

*5 YouTubeの広告
YouTubeでは一定の条件を満たすと動画内に広告をつけることができ、収益化ができる。


ーーVlog(YouTube)をする上で目標にしていることはありますか?

まずは1年以上取り組んでいる自分のYouTubeチャンネルの収益化です。ただ最近は正直チャンネルの登録者数よりも動画の撮影や編集スキルを磨くことで、新たなお仕事の獲得機会に繋がるので、そちらをメインに注力しています。

今は暮らしについて自分のチャンネルで発信していますが、私の撮影した映像や動画編集を見て「動画制作を依頼したい」と言っていただける機会が増えたら嬉しいなと思います。

「一緒に仕事がしたい!」と声をかけてもらえるよう、今はまだまだ知識と経験を重ねている最中です。


ーー仕事を辞めたタイミングでVlogを始めたとのことでしたが、フリーランスとして活動しようと思って会社員をやめたというわけではないのでしょうか。

結婚というタイミングもあり、元々退職することは決まっていたので、フリーランスになるために退職したのではありません。

しかし退職した2020年4月頃は新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言がちょうど出た頃で。新しい仕事を見つけて始めるのは難しい状況だったこともあり、それなら自分がやってみたかった動画を作りたいと思いVlogを始めました。

まずは今後動画を仕事として取り組んでいけるのか、それとも趣味の範囲で終わってしまうのかを見定めるには、継続が苦手な私にとって自分のキャリアのためにも真剣に向き合う必要があるなと感じていました。

「動画を作れるようになりたいから1年間時間が欲しい」という無理なお願い受け入れてくれた夫には本当に感謝しています。

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コロナ禍だったからこそできなかったこと、できたこと


ーーフリーランスとして活動し始めて、コロナ禍で不便だなと感じたことはありますか?

私が動画を始めた時はすでにコロナ禍だったので、比べることはできないのですが......。コロナ禍でなければもっといろんなところへ撮影に行きたかったです。

フリーランスで活動されている方の中には、旅をしながら旅先の魅力を伝えたり地方の観光地を紹介したりする仕事をされている方もいて、本当に大変な1年だったと思います。

私自身も動画を通して、何かを発信する1人として何を正とするのか判断しながら投稿することがすごく難しいと感じています。

魅力を伝えたくて作った動画も「こんな時期に投稿する動画ではないのかな」と迷うこともたくさんありました。単に自由に動けないから困るというのではなく、発信できるコンテンツにも配慮が必要なのはコロナ禍だからこそかなと感じています。

ーー逆にコロナ禍でよかったなということはありますか?

よかったことは...... YouTubeを始めれたことです!予定していた結婚式が延期になってしまい、自分たちのライフスタイルが大きく変わりました。家にいることが多くなって、家でできることで何かやろう!と思った中の1つがYouTubeでした。

もしコロナ禍でなく、昨年予定通りに結婚式を挙げていたら今のような行き方を選んでいなかったかもしれません。いろんなライフイベントが前後したからこそ今の生活があるので、それをプラスに捉えていかなくちゃという気持ちになったから取り組めたのかなと思います。

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雑貨屋さんになりたかった昔の夢と今、動画クリエイターとして目指す道


ーー動画クリエイターとしてどういった分野で活動したいなど具体的な理想はありますか?

携わってみたい分野でいうと「暮らし関連」です。学生の頃に雑貨屋さんになりたいという夢があったということもあり、YouTubeを利用して、全国の素敵なお店を紹介するチャンネルをやってみたいです。

まずは雑貨に対する想いの軸ができたら、自分がいいなと思ったお店にオファーをして、そのお店やお店のある街並みを含めた動画を作って紹介したいなと思っています。

いずれか自分が総合的なスキルを身につけられたら、「その人がなぜその雑貨や食器を集めようと思ったのか?」をインタビューし、一本のドキュメンタリーのような動画を作っていきたいです。


ーー学生の頃からの夢と繋がっていますね!

そうですね!今までは雑貨屋さんでお店に立って、好きな商品を売るというのが雑貨屋さんとして自分がやりたいことなのかなと思っていました。しかし動画を始めて、実際に自分がいいと思った商品を紹介することも、自分が雑貨屋さんとしてやりたかったことに繋がっているのかなと思うようになりました。

人におすすめすることは動画でもできるし、さらに動画であれば1つの雑貨屋さんだけでなく、すでにあるたくさんの素敵なお店の魅力を伝えてあげることができるなと思っています。やはり誰かがおすすめしたものってなんとなく気になったりしませんか?

ーー気になります!誰かがおすすめしているとそのお店に行ってみたくなりますね!

私もそういったお店を選択する1つの要素になるようなことができるのであれば、雑貨を販売するのでなく、動画を使ってお店を紹介するのも自分のやりたかったことの線の上にあるのかなと思っています。

ーーちなみに今後挑戦してみたいことはありますか?

1つ目は先ほどの活動してみたい分野でお伝えした全国の雑貨屋さんや、おいしいものを作っている生産者さんのところ行って動画を作らせてもらうことです。

2つ目は今後も引き続き夫との日常やライフイベントをVlogに残していきたいです。今はコーディネート関連や商品紹介など過去の視聴回数の多かったものを参考に動画にしているのですが、子育てや旅行Vlogなど自分たちの思い出を動画に残しつつ更新を続けていきたいなと思っています。


ーーしっかり今後のことも考えていらっしゃって、morioさんのこれからの活動が楽しみです!

ありがとうございます。でも課題を感じることもあります。特に最近課題に感じていることはコミュニケーションについてです。フリーランスって時間や知識も含めて人にgiveする精神が大事だと思っています。

ただ私はまだそこに対する自信がありません。例えば自分が誰かから「すごく素敵な動画だね!」と言われたとしても、嬉しいという気持ちはあっても、自信を持って具体的に言葉にして説明することができなくて……。

ただ言語化できる人はフリーランスの中にはたくさんいるので、まずは言語化ができるようになりたいです。言語化ができるようになれば自分も知識を誰かにgiveできるし、必要としている人が声をかけてくれることもあると思うので今後どうにかして身につけていきたいなと思っています。


ーーありがとうございます。自分の課題にも向き合いつつ、どんどん前に進んでいる姿が素晴らしいなと思いました。

やり始めたら進むしかないから!私は常にその気持ちでいます(笑)もちろん怖いこともありますが、まずはやってみようという気持ちを大事にしています。

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新しい分野に挑戦したい方へのメッセージ、今できることを探す大切さ

ーー新しい分野に挑戦したい、動画編集やYouTubeにも興味はあるけれどなかなか一歩先に踏み出せない人って多いと思うんです。そんな方にアドバイスがあればお願いします!

もし動画編集をやってみたいけれど始める勇気がないという人がいるのであればとりあえず今できることを探して挑戦してみてください。

やってみたいけど進まないというのは自分にできるのかできないのかというのと、そこまでのお金や時間をかけてやるべきことなのかを考えてしまって踏み出せないという人が多いのではないかと思います。

でも動画編集であればスマートフォンでもすぐ作成できるような無料の簡単なフリーソフトもあります。とりあえず自分がやってみたいと思うことを自分なりに形にしてみる努力が必要です。

もしそこで面白いな、極めたいなと思ったら、次のステップに進めますよね!動画編集に特化するようなスクールで極めていったり、SHElikesであれば動画編集のコースを受講してみたり。まずは前に進んでみてください。

自分がとりあえず面白そうかなと思うことにまず手を出してみることが大事です。行動してみることで判断がつくかもしれないですしね!


ーーまずやってみることって大事ですね!

なぜ動画やYouTubeをやってみたいのか研究してみるのがいいと思います。発信する目的や軸が決まったらそれを達成するために逆算してみてください。そしたらそれが「とにかくやってみよう!誰かに話を聞いてみよう!」に繋がっていくのではないのでしょうか。

編集後記

自分のやりたいことにまっすぐにバンドメイド制作、YouTube活動、動画編集と前へ進んできたmorioさん。彼女の前向きな姿勢にはとても勇気づけられます。「やり始めたら進むしかないから!」という言葉を聞いて改めて前に進むことの大切さを感じました。

自分自身の課題にもしっかりと向き合いつつ、新しい挑戦をし成長し続ける彼女が今後動画クリエイターとして生み出す作品を見ることが楽しみで仕方ありません。

写真提供/morioさん
取材・文/Minami

▶︎ morioさんのコラムはこちらから。


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