見出し画像

【本】選ぶことの大事さは、本人が手放していることのほうが多い「 エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン (著), 高橋璃子 (翻訳) 」

年末年始のお休み。2020年-2021年なんてほとんど家にいることが多かったので普段は読まないビジネス書を何冊か読んでみた。人々をひきつける本には何かがあると思っている。エッセンシャル思考は22万部以上を売り出すベストセラー本で国内外で馬鹿売れしていたのを覚えている。

この本は「より少なく、でもより良く」が大前提にあり、取捨選択の中でもとりわけ「捨てる」「断る」ことの大切さを丁寧に書いています。

「YES」ということが決めることではなく「NO」ということが物事を決める大事なポイントで、無駄なものをそぎ落とし残っている「本質」に自分の労力をかけることがエッセンシャル思考の肝となります。

アマゾンの購買画面に書いている説明を読んで「まあそうだろうな」と思う人は全く読む必要のない本です。そういう方はお金と時間がもったいないので西原さんの「女の子が~」と本質的にはほぼ同じこと書いてあるのでエンタメ的にはこちらをオススメします。

いろいろなことを引き受けてしまい時間がなくなってしまう人、どういう考え方で世の人々が断っているのかわからない人(自己中のわがままなのか、どういう考え方で断っているのかそういうことも見えてきます。)、そういった悩みがある人は、自分の中でどういったことが不必要で「NO」といっていいのかを丁寧に書いてくれているので一読の価値はあると思います。

「やらなくては」ではなく「やると決める」
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
「全部できる」ではなく「何でもできるが全部はやらない」 

エッセンシャル思考ではない人を「多くの人は選ぶことを手放している状況」というのは翻訳がいいのか​原文がいいのかわかり易い表現に感じました。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?