キャリア授業1

高校生に見る、シゴトのちから

「 どうして勉強するの 」

多くの人が一度はこの問いを持ったことがあるのではないだろうか。例にもれず私も、中学生になり試験の点数に順位がつくようになった頃、母に聞いた言葉。

そんな問いに対して、私の母はこんな風に答えてくれた。

「 今やっている勉強そのものは、大人になってからひとつも使うことはないかもしれないね。ただ、問題を解く過程の考える力、勉強に挑む努力、答えを導く楽しさ、それはこれからの長い美菜子の人生で何か悩みにぶつかったとき、きっと味方になってくれると思うよ。」

未熟な当時の私は、意味を完全に理解することはできなかったけど、でも何かとても大切なことを言われた気がして、ずっと心に残っていた。そしてとても素直だった(!?)私は片田舎の中学校で勉学に励み、成績だけは上位をキープしていた(笑)( 運動神経はZERO!)

それからの私は、目の前に起きる物事に対して「どうして」と思うことは少なくなったように記憶している。それは大人になった今も続いていて、あの頃母が教えてくれたことが社会人になった私は少しずつ理解できるようになった。あの頃、どうなるかわからないにしろ、諦めずにやっておいてよかったと思えることが、実はたくさんある。

***

そんなことを今回の高校生への授業を通して伝えることができれば、と思っていた。人生に何も無駄なことなんてなく、必ずこれからの糧になるということ。そしてそんないろんな経験が、いつしか仕事になっていくということを。

私の授業のメッセージは「夢や目標を持とう」...ということではなく、もしなければ持つ必要も、探す必要もないから「毎日に夢中になってみよう」ということ。夢中になった先に、きっと何かが待っているという「 私の 」これまでの気づき。

キャリア授業2

新卒で入った会社、その後の海外経験、そして今の生命保険の仕事で私が夢中になっていること、そしてそれはどういう経験から派生したのかを伝えさせてもらった。ダイヤモンドの原石のような高校生のみんなが、耳を傾けてくれ、一緒にワークをし、最後にサプライズで手紙をくれた。

『 ダンスに挑戦するか迷っていたけど、やってみようと思う 』と伝えてくれた、笑顔がとびっきりキュートな女の子。

『 中澤さんオススメのミャンマーに行くためにお金を貯めます 』と手紙を渡してくれた、お調子者の男の子。

『 生命保険業界に本当に入ってみたいと思いました 』と最後に話してくれた、シャイな男の子。

みんなの笑顔と言葉に、私は非日常のような時間をプレゼントしてもらいました。

手紙

日本にいると「将来どうしたいのか、何になりたいのか、何をしたいのか」そんなことを常時問われ続けているような気さえしてくる。でも、もし目標や夢がなかったとしても、今に夢中になることの方が実は人生を好転させる鍵で、難しいことなのかもしれない。

…という私も毎日に追われて、楽しむことより、こなすことにいっぱいいっぱいになってしまうこと多々ですが(笑)。

私も今回出逢えた高校生のみんなと同じように、日々に迷い、悩みながらも目の前のことに夢中になる毎日をまた新たに過ごしていきたいなと、帰りの電車で思った。

高校生と向き合ったことで、私の方がシゴトへのチカラをもらえた気がした一日でした。

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