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ガーナ女子一人旅 〜カカオ農園訪問〜

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高校生のときに、“フェアトレードチョコレート“について学んで以来、大好きなチョコレートに潜む”児童労働”や”人身売買”などの問題が気になっていたわたくし…
先日ついにバックパッカー1人旅で、西アフリカのガーナ奥地にあるカカオ農園に「ガーナチョコレート」片手に行ってきました!
今回私が訪れた村も、かつてカカオ生産の過程で「児童労働があった」村。
以下超長文ですが、見聞きしたことを書いたので、ぜひバレンタイン前にチラッと読んでもらえると嬉しいです。

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改善の鍵は、”コミュニティ作り”


児童労働や人身売買はガーナの法律でも禁じられています。
しかし、お金も労働力も不足している状態でこれらをなくすのは簡単なことではありません。
村を案内してくれた現地の支援団体の方曰く、”違法な労働がなくても経済が成り立たせるためには「コミュニティ作り」が大切”だそうです。
児童労働が法律で禁止されていることも知らないくらいの閉鎖的な家族経営の農家も多いなか、コミュニティがあれば、カカオ栽培のノウハウを共有したり、人手不足の時には助け合える。また、不作の時期でも子どもが学校に必要な教材や文房具を買えるように、少額融資制度も開始できたとのこと。
さらに、コミュニティがあることで、児童労働の再発防止にもつながります。
児童労働がなくなった結果、大人たちは効率的なカカオ生産で収入を上げ、子どもたちは知恵をつけることで高校や大学に進学できるようになりました。

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「夢は大統領!」学校に通えるようになった子どもたち


それにしても、現地の子どもたちは可愛すぎました
滅多に見ないアジア人の私に興味津々らしく、色の違う私の肌やストレートの髪の毛に一斉に触ってくる…!!!
そんな生徒たちでしたが、かつては児童労働によりみんなが学校に通えていたわけではありませんでした。
今はのびのびと遊び、真剣に学んでいる子どもたち。私が「夢はなに?」と尋ねると、「大統領になって社会を良くしたい!」と元気に答えてくれました。ドキュメンタリーのワンシーンかのような模範解答に、涙が出そうになりました…

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認証付きチョコレート


”フェアトレード認証チョコレートだと良い!”ということは何となく広まっていると思います。
実はこれ、適正な“価格”で売買されていることで知られていますが、環境問題や労働、人権問題への配慮もチェックされます。
こういった認証を受けたカカオは通常より高値で売れるので、農家が経済的に潤うのはもちろん、違法な労働、環境破壊がない生産ができるため、社会全体としても持続可能な生産、消費が可能となります。
カカオを買い付ける企業としても、人権侵害の発覚による不買運動や株価の下落などといったリスクなく長期的な経営ができます。
そう、まさに私がよく言っている”SDGsに取り組むことは企業の利益になる”という話。
ちなみに大手お菓子メーカーの場合、100%認証付きカカオにすることは供給の不安定さから難しいのが現実のようです。
ただ、パッケージにフェアトレードマークが付いていなくてもカカオの生産状況改善に取り組む日本企業もあります。
大手お菓子メーカーのCSRページなどチェックしてみると、会社ごとの意識の差が歴然なので、ぜひ見てみてください笑
今回の旅を通じて、モノを選ぶときには、価格や見た目、味だけではなく、背後にあるストーリーを語れる人になりたいと強く感じました。
大切な人に贈るチョコレートは、決して子どもたちの血と涙を経て作られたものであってはいけない。
甘いチョコレートが秘める苦い真実を、今回のバレンタインをきっかけに1人でも多くの人に知ってもらえればと思います!

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フェアトレードチョコレートを買いたい!
ACEさんのページにおすすめがまとまっています。カルディが買いやすそう!
http://acejapan.org/choco/ladybird-choco/chocolate_shoplist

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認定NPO法人ACEさん
→ガーナで子どもの権利を守るために活動する支援団体CRADAさんを紹介してくださいました!ホームページに活動状況やガーナの現状が掲載されているのでぜひご覧ください。寄付もできます!
http://acejapan.org/choco/
村に訪れる機会を作ってくださったNPO法人ACEの皆様、村を案内してくれたCRADAのメンバー、現地の学校や農園の皆様、そしてしゃちょうの突然の旅の間もがんばってくれた会社のみんなに感謝を込めて
皆様良きバレンタインを〜!

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