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LINEでどんな新しい生活様式ができるか考えてみた

例のウイルスの影響を受け、急速に色んなものがデジタルシフトしている。
「新しい生活様式」とか「New Normal」という言葉は、今年の流行語になるのではないか。

私はLINE Fukuoka株式会社 Smart City戦略室で福岡市の暮らしをどれだけLINEで便利にできるかというチャレンジをしている。
その視点から、LINEによってどのような新しい生活様式が実現できるのかを考えてみたい。
それは“絵に描いた餅”ではなく“今すぐにできること”という観点で書きまとめたい。

①リモートで働いたり学習することを当たり前に

この数ヶ月で急拡大した、リモートワークやオンライン授業。あっという間にZoomがデファクトスタンダードとなった。
でも実はLINEも、Zoomと同様のことができるし、むしろプラスαの要素もある。

・音声でもビデオでも通話ができる
・背景の設定ができる
・画面共有ができる
・トーク上でファイルの送付ができる

また、同じく急増しているオンライン飲み会では、LINEならではの面白いエフェクトで楽しく盛り上がれる。


②あらゆるものをオンラインで手続き・支払いする

給付金の申請、税金や家賃の振込などをするために、区役所・銀行・コンビニなど人との接触が多いところに行かなければならない。
もちろん行政系の申請はマイナンバーカードなどが必要になるケースがあるが、LINEで完結できるケースがあるのでご紹介したい。

― 粗大ごみ申請と支払い ―
福岡市ではLINEで粗大ごみの申請およびLINE Payによる支払いまでスマホ上で完結する。24時間いつでも、コンビニにも行く必要なく手続きが完了する。
ちなみに福岡市民は粗大ごみを出す人の4人に1人がすでにLINEで手続きしている。

― 税金、公共料金、家賃の支払い ―
自宅に送付されてくるバーコード付きの請求書。これは、わざわざコンビニに支払いにいく必要なく、LINE Payでバーコードを読み取り、支払うことができる。
また、家賃などを毎月ATMから振り込んでいる人も、LINE Payから直接銀行口座に送金することができる。


③安全性を保ちながら、適切に消費活動や観光をする

現在多くの人が、感染リスクと自由に外出したり飲食したい欲求とのジレンマに悩まされている。
解決方法はシンプルで、「きちんと安全性を確認しながら適切に行動する」ことである。
そのための施策をいくつか紹介したい。

― 電車やバスの混雑状況を確認して出かける ―
西日本鉄道様との共働で実現した。ICカードの利用データをもとに、電車とバスの混雑状況を見える化してLINEで簡単に確認できるようになっている。
そんなに難しい仕組みではないので、全国の交通機関は是非すぐにでも真似していただきたい。

― 飲食店での注文・支払いや、行列等での接触をなくす ―
福岡地所様との共働で実現した。ショッピングセンターのフードコートは休日などに混雑しがち。
LINEで注文・決済することで、並ばずに、店員とほぼ接触なくフードコートを楽しむことができる。また、テイクアウトにも対応している。

― 市と共働でキャンペーンを行い、デリバリーを推進 ―
LINEグループには、LINEデリマ・出前館(資本業務提携)というデリバリーサービスもある。
飲食店の救済を目的に福岡市がキャンペーン予算を用意し、1000円以上の利用に対し500円相当の還元を実施。デリバリーによって安全性を確保しながら飲食を楽しむ習慣が当たり前になりつつある。


④今後の感染症や災害発生時でも速やかに一次対応する

これまで紹介した取り組みからわかるように、LINEの利活用によって
・極力、人を介さない
・自分でできることは自分でやる
という考え方が浸透しつつある。
それは有事の際の対応でも、重要といえる。

― 感染症関連の情報を取得する ―
今回のコロナウイルス発生の際に、即座に感染症に関する正しい情報を市民が取得しやすいように、チャットボット形式で確認できる機能を開発した。
わざわざ役所に出向いたり電話で問い合わせることなく、セルフで疑問を解決する習慣は、今後も大事である。

― 自然災害発生時の避難行動も、セルフで確認 ―
ここ数年、7月~9月頃にかけて日本中が大雨の被害にあっている。
自宅や職場、移動中などどこに居ても適切な避難行動ができるような機能もすでに開発している。
位置情報をLINEで送ることで、最寄りの避難所をすぐに調べることができる。また、指定した地域ごとの警報等の情報も受け取ることができる。


以上、これから世の中のスタンダードになっていく新しい働き方や買い物、お出掛け、飲食などのシーンをLINEでどれだけ便利にデザインにできるか、というテーマで、あくまでも“絵に描いた餅”ではなく“今すぐにできること”という視点で書いた。


これからもどんどんこのような取り組みをリリースしていくので、ご期待&応援よろしくお願いします。


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