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アンチ?ファンの対義語は“無関心”だよ。
【創作連載コラム アトリエ裏マガジン10月号】
やぁみんなゴキゲンかい?ゴキゲンな貴方もフキゲンな貴方も、ようこそお越しくださいました。どうも水上いろはですこんにちは。
さてさて、何からお話ししましょうか。いろいろ話したいことがあるので、まず手始めに“最近目尻のシワが気になり始めてきた話”についてでも語ろうと思ったわけですが、アレですね。違いますね。そんなん聞きに来たわけじゃないですね。
【水色日記】目覚まし時計は玉子焼き
ジリリリリッではない。ジューッである。僕の目覚ましの音だ。
香ばしい匂いが六畳一間の部屋にたちこめる。この香り。彼女が朝食を作ってくれてるこの音が、僕の“目覚まし時計”になって、もうすぐ一年になる。
目が覚めても、まだ起き上がらない。布団に包まりながら、少し香りを堪能して、予想する。
この香ばしい匂いは魚だろうか。そういえば昨日買い物行った時に鮭買ってたな。じゃあきっと今朝は和食だ。てことは
“ファンレター”を貰うという事。繋がれるという事。それはとっても幸せな事。
ニヤニヤが止まらない。敢えてもう一度言おう。ニヤニヤ止まらない。カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中でスマホを覗き込み、バックライトでニヤニヤ顔が照らされてるその絵面は、まぁなんとも気色悪い光景な事でしょう。
はい、どうも、水上いろはです。みんな今日もゴキゲンかい?
コラムやコピーライティングなどの文字書きの世界に足を踏み入れてそこそこの月日が流れたわけで、その延長で詩を書いたりもしてみてい
不治の病こと“アイデア枯渇症候群”に抗う唯一の方法
カーテンの隙間から朝日が覗き込む。少しずつ葉も芽吹き始めてきた桜が、今日の始まりを伝えてきた。例年より少し暖かい四月の朝が僕に朝を告げてk....
──いや、どうでもいい。こんな詩的な導入なんてどうでもいい。
全然いつもの朝。なーんにも変わらないいつもの朝。いつも通り小汚い部屋で枕をヨダレで濡らし足元には丸まった靴下が毛布に絡まってる普っっっ通の朝。
だがこの日の僕は、前日から病に伏して
【水色日記】あの街の桜とメンチカツ
───んぁ。
カーテンの隙間から差し込む光で目覚めた朝。あぁ、もう感覚的にわかる。昨晩眺めながら寝落ちして枕元に転がったiPhoneを拾い上げて覗き込むと、映し出された時刻は十時少し前。やっぱりだ。そう、寝坊した。アラームの音が全く聞こえなかった自分の爆睡っぷりにやり場のないやるせなさを抱えて急いで支度する。とりあえず8枚切りの食パンをトースターにねじ込み、おとといから部屋に干しっぱなしのTシャ