繊細なままで、生きていく。
最近話題の『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』を読んだ。
繊細さん=HSPという概念については、以前から知っていた。
ネットでできる診断テストを受けたことがあり、自分はHSPの傾向があるなと思っていた。
「繊細さん」の本を読んで、まさに目から鱗だった。
わたしがビビっときた言葉を紹介する。
気づいたことに半自動的に対応し、振り回されている
たしかに!と思った。
普通に生活しているだけで、いろんなことに気付いてしまう。
そして、そのことに振り回されてしまう。
高校受験に集中できなかったのは、このせいかもしれない。
繊細さんと非・繊細さんの違いは、繊細さんの想像をはるかに超えている
仕事で会う人に、家族に、「なんで気付かないの!?」って思うことがよくある。
しかし、気付かないことが当たり前なのかも。そういう世界も存在するのかも。考えたこともなかった。
助けているのに報われない
ここ数年のわたしの仕事上の悩みはコレ。この一言に集約される。
本の中に「誰も助けてって言ってない。繊細さんが勝手に助けているだけ」という一文があって、頭を殴られたような衝撃を受ける。
確かにそうだ。
先回りして、問題が起きないようにと思って、勝手に助けていた。
夫との関係でも、勝手に助けて、勝手に疲れていた時期がある。
産後すぐの頃、朝5時に夫のために朝食を作っていたり。
仕事が忙しいから、家ではゆっくりさせてあげなきゃと思って「飲み終わったペットボトルを片付けてほしい」と言えなかった。
そして、日中たまっていく空のペットボトルを見るたびに腹が立って、イライラして、夫の部屋に投げ入れた(が、夫の部屋は適度に散らかっているので、本人はまったく気付かない。笑)。
「繊細さん」の本の中でも、特にびっくりしたのはこの考え方だ。
「気づく」と「対応する」を分ける
わたしは気付いたら、すぐ対応していた。
仕事であれば、次のようなことだ。
・教室の収納がないので作る
・教室の棚がごちゃごちゃしているので整理する
・教室が汚いので掃除をする
担任に、頼まれてもいないのにやっていた。
【教室がきれいな方が、子どもも担任も自分も気持ちが良いだろう。教室が散らかっていたら、学級崩壊につながってしまう。その学級のサポートに入るのはしんどいな…】
そんな風に考えて、動いていた。
しかし、動きながらも実はモヤモヤしていた。
【なんでわたしがやらなきゃいけないの?あなたが先に気が付くべきでしょう】って(なんてイヤな奴!)。
先々のことまで想像しすぎるのは、繊細さんの特徴らしい。
しかし、他人の問題に入り込みすぎるのは間違っている。
他人の問題と自分の問題の切り分けて考えられる人になりたい。
大人になってもわたしは【変わらなきゃ。強くならなきゃ。思考回路を変えなきゃ】と思っていた。
仕事がツラかったときは、「鈍感になりたい」と思っていた。
自分が何も感じなくなれば、こんなに辛い思いをしないんだろうなぁ。
何も感じなくなって、ロボットになって、人に言われたことをそのままやれたらいいのに。
そう思い込もうとしていた。でも、無理だった。
で、心を病んだ。
「繊細さん」の本の中に、勇気をもらえる一文があった。
繊細さんは、自分のままで元気に生きていける
繊細がゆえの良さを活かして、暮らしたり、働いていける。
無理に変わらなくても、目の前の出来事の受け取り方を変えればいい。
「繊細さん」の本のおかげで、明日からの自分が楽しみになった。
そう、「何度でも、何度でも、僕は生まれ変わって行ける」んだよね。
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