ミナ・イテル

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最近の記事

うまれたことがなんですごいの?

とても良かった。いい声優さんだなーと思って聞いていたら、満島ひかりさんらしい。 一方で下記のような 1. 色々な意味で危機的な状態の大人たちがいる 2. それを記事にするにしてもわかりづらすぎるタイトルがつけられている という底抜けの状況があるなかで、一服の清涼剤のような声と画でした。

    • 今は春。『正反対な君と僕』が好き

      初回全話無料のマンガアプリ「少年ジャンプ+」で「[第52話]正反対な君と僕」を読んでます! #ジャンププラス https://shonenjumpplus.com/app/viewer/ec1092104 連載開始当初からずっとフォローし続けているのだが、とても良い。 同じ作者の『氷の城壁』も、去年読んだ。これも良い。 複数のコメントにあがっていることだが、思春期特有の感情描写がめちゃくちゃリアル、という点が、どちらにも共通している良さだ。 そして何より本作の魅力は「

      • 「プロフェッショナル 仕事の流儀 ジブリと宮崎駿の2399日」とは何だったのか?

        公式HPの宣伝文句とは裏腹に、「君たちはどう生きるか」の制作工程の説明は冒頭の10分程度で終わり、残りの1時間超は主に高畑勲との影響関係と、宮崎駿監督の「脳みそのフタを開ける」という独特の表現に示されるような、一種の特殊状態に置かれた作家のドキュメンタリーとなっている。 そのなかでも50分程度の時間を割かれているのが前者、高畑勲との関係性についてであり、氏の逝去した年、2018年の映像が主となる。「2399日」とは密着期間に過ぎず、番組の内実とは齟齬をきたしている。 高畑-

        • 能力的に尖っていた方が良い、というのは本当か?

          タイトルにあるようなことを考えたのは、自分が社会人を8年ほど経験してきて、見聞きしたことを総合すると以下のような教えに集約される、と考えたからだ。 *** 主体性とは「他人を客体としてみる」こととセットの概念である。 売り込みとは実績に基づくものである。 実績とは活動に伴う「受賞/表彰」「順位」「XX数」などをKPI化した売り文句である。 職業とは機能=関数(Function)なので、ある入力に対してある出力を求められる。 これが「あなたは何ができるの?」の意味である

        うまれたことがなんですごいの?

          「事件の涙」をたったいま見た

          「小川さゆり」さんという仮名で活動された、宗教2世の代表的な存在としてメディアで認知されている方だった。 恥ずかしながら私が彼女を知ったのはたった今だった。(基本的にテレビを見ない。相当コントロールされたSNSの情報しか流れてこないことを痛感) 仕事の忙しさを言い訳に、世の中のことについて触れていなかったのだ。 恥ずかしついでにもう一ついうと。この番組を見たのも最後の15分程度のところだけだ。たまたま見た。 にもかかわらず刺さってしまった。 「自分のようになってほしく

          「事件の涙」をたったいま見た

          男性社会の批判の、方向性について思うこと

          フェミニズムの議論の前提?に異議あり高橋璃子訳『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』(河出書房新社, 2021 原著はスウェーデンにて2012年出版) で日本でも広く知られることとなった著者のカトリーン・マルサル。 彼女はさるインタビューにて、 「アダム・スミスは自身の母親のことを環境だと思っていたのだ」 と語ったという。 (阿古真里、藤原辰史[対談 ケアの家政学]「家政学の思想」『現代思想』p56) 『アダム・スミスの〜』はタイトルがそうであるように、経済学の前提に

          男性社会の批判の、方向性について思うこと

          「『君たちはどう生きるか』をどう見るか」を語る人たちについて

          公開日の朝イチで見に行った。数多いるジブリファンの中でも偏差値55くらいのイメージでややガチ寄りの自負のある自分であるが、いろんな人がいうように冒頭の20分くらいまでは開いた口が塞がらないくらいの衝撃を受け続ける作品、映像だった。 が、明確にその後「冷めた」瞬間があった。 この方↓の考察にあるように、最大の作画枚数がかけられたCut26が本当に衝撃的で、一気に引き込まれるすごい映像だったのだが、 https://purplepig01.blog.fc2.com/blog-e

          「『君たちはどう生きるか』をどう見るか」を語る人たちについて

          アカウント論① アイデンティティと筋肉

          リモートワーク中に作業用BGM的にYouTubeを流しているのだけど、リコメンドされるままに自動再生されている中で中山きんに君の動画が流れてきた。 「ヤーっ」のオモシロ芸人さんのイメージしかない人だったが、いくつか含蓄に富んだスピーチをされていた。 ①コツコツと基礎的なことを毎日繰り返す=人生を賭けること 私にとってこの等式の左辺と右辺は全く別物のように思っていたが、きんに君はイコールで結ぶ。 毎日時間を使っているのだからそれは人生を賭けているのだよね、と。 ②痛みによる

          アカウント論① アイデンティティと筋肉

          tweetとはため息

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