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死はただの現象だ
寂しさはそれにただ付随するだけだ
誰かがいなくなった穴
その穴に誰も気づかなければ
寂しがる人もいない
本当に孤独な人ならば
死はただの現象に過ぎず
寂しさなどという感情は生じることはない
けれど
その人が孤独でなければ
周りの人が勝手に寂しがる
いなくなった穴に向かって
嘆き悲しみときには怒り
なんと滑稽だろう
感情をぶつけてもその人は蘇ったりしないのに
空虚な穴に向かって投げ込まれる感情
受け止める相手のいない感情
もし幽霊がいたならばまだ
救われるのだろうか
何も返ってこない虚しさ
何も返ってこない寂しさ
感情をぶつけたところで何も返ってこないのに

この涙は一体どこに落とせばいいんだろう

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