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詩「詩情最高の」

ひとりきりでいるのが嫌なわけじゃないと思っていたが ひとりきりでいるのが嫌なようだ そう思って 夕暮れが引くのを辿って スーパーへ行く 行路であたる 湯気の数だけ 見たことのない人を感じて ポケットのチョコボールを食べた ひとりきりだったチョコボールをなめた 耳元がくすぐったく感じた
ひとりきりでいるのが嫌なわけじゃない 値引きの鍋セットを買った ネギを煮ながら自慰をする 
気持ちの上でじゅっと泣いた
ネギが煮えた頃 メールを打ち終わって 
テレビをつけて また思うのだ
湯気の数だけわたしがいる
湯気の数だけ わたしが いた
 


夕暮れはいつもこの色。


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