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共通点は物語を考え届けること

私は今やりたいことが沢山あるのだけど、自分の興味のあることや好きなことの共通点って一体なんだろう?って考えてみたら、そこには物語を伝えることというものがある気がした。
最近のものから遡って、自分が興味を惹かれてやっている事を辿りながら、その原点はなんなのだろうかと考えてみることにした。

インタビューライターとしてインタビュイーの物語を構成するのが好き

今日は、先月インタビューさせてもらった記事の初稿を執筆し終わったところ。昨年、インタビューライター講座を受講して、インタビュー記事の企画立案からインタビュー後、録音もしくは録画から文字を起こして記事にするまでの流れをベテランインタビューライターさんに伴走してもらいながら1本の記事を書かせてもらった。

そして、今回は私にとって2本目のインタビュー記事の執筆。
はじめに記事のテーマや読後感など、読者にどんな気づきを与えられるかを考えて質問内容をざっくり決めるのだが、いざ、インタビューをしてみるとインタビュイーのお人柄や色々なネタが出てきて面白い。
私はまだまだ慣れていないのと、他のライターさんがどんなやり方をしているかあまり伺ったことがないけど、質問の順番通りに文字を起こした後に、もう一度読み込みながら全体の構成を考えパズルのように組み立て直す作業をしている。

どうゆう順番でどんな表現や見せ方をしたらインタビュイーの魅力がベストなカタチで読者に伝わるかを考えるところが楽しくもあり、今いまはまだ時間がかかってしまうのが課題。
まあ、人生で2本目であり、圧倒的に経験不足&技術不足なのは理解している。でもこれだけは分かった気がする、この構成を考えることは物語を作るみたいで面白い作業だなと思ったこと。

WEBデザインでユーザーのための物語を作るのが好き

私の普段のメインのお仕事はデザイン。コーポレートサイトもたまに対応するけど、キャンペーンなどのLPサイトなどのデザインを主に制作している。
そこにも実は物語が存在している。ユーザーがサイトに訪れ、閲覧する順番に合わせてそのキャンペーンだったり商品だったりをビジュアルやコピーで展開されていくようにみせて作っていく。細かいあしらいなどのデザインを作るよりも、その構成を考える過程が好きだったりする。
ユーザーにどんな体験を与えられるか、どうせ作るなら情報だけのつまらない退屈なサイトよりも、少しでも見た人に感動を与えたり、記憶に残るような何か驚きや楽しい発見があるようなサイトにできたらいいなという思いがある。

売り場にその商品の物語や世界観を作るのが好き

WEBデザインをやる前は、ゲームやコスメの店頭販促POPの設計やデザインのお仕事をやっていた。
入店したお客様が売り場で、どのように商品を手に取るかの導線(ストーリー)も考えるのが好きだった。
並行して、ゲームのお仕事だったら、なるべくそのゲームを実際にプレイするか、そのゲームの世界観にどっぷり没入してデザイン作業に入る。
ゲームを作ったメーカーさん、ゲームを宣伝する代理店さん、ゲームを販売する小売店さん、ゲームをプレイするユーザーさんの4つの視点になって、誰よりもその担当するゲームを好きになり、そしてそのゲームのキャラクターにまでなった気分でデザインに望んでいた。

入社して初めて某夢の国のリズムゲームを担当した時は、最初はそのキャラクターのどこが可愛いいんだろうという冷めた視点があったのだが、そのキャラクターの映画を観て、ゲームのストーリーや設定を読み込み、実際にやり込み、担当した後はキャラクターが可愛くて仕方がないまでになった。

そしてその推しキャラを一番良い魅せ方で店頭に送り出すこと、二次元の紙を立体にした制限のある物理的な現実世界で、どこまでその世界観を表現できるか、売り場でそのキャラクターや商品がお客さんと出会う物語を作ることに全力を注いでいた。

求人広告やお稽古・スクール情報誌のサクセスストーリーを作ったり読むのが好き

私がサクセスストーリーが好きなのは、この職場で働いた経験が大きく影響しているのかもしれない。
まだここにない出会いをたくさん提供している明るくて元気な人が多い会社。求人広告では、その会社や企業で働いている人の楽しいことや苦労している物語が限られたスペースの中で写真やコピーで表現されている。
お稽古やスクール情報誌の制作部でアシスタントをしていた私は、ディレクターさんが夢や目標に向かって楽しく学びながら頑張っている生徒さんのサクセスストーリーを取材して記事にしたものが発売前に雑誌になったものを読むのがいつも楽しみだった。ミーハーなので、有名人や芸能人のサクセスストーリーももちろん好きだけど、一般の身近な人が頑張るサクセスストーリーは、「私もこの人みたいになれるかもしれない!」と思わせてくれる良さがある。
多分、インタビューライターに興味を持ってやってみたいと思ったのは、この時の経験や記憶があったからなのかもしれない。

星読みやタロットカードで人生という物語の謎を紐解いていく感覚が好き

天体のその位置関係から紡ぎ出される言葉や文章、偶然に並んだカードの絵柄や組み合わせから、インスピレーションやイマジネーションで物語を構成するタロット占いなども、自分だけ、その人だけの未来や今の物語が作られたりするのを、読んだり聞いたり、自分でも紐解いていく作業が好きだなと思った。人生や未来という答えがない、結末がまだ分からない物語を、星の配置やカードという暗号から紐解いて想像して作り上げていく行為が面白いのかもしれない。

はてしない物語が好き

何か物語で好きな一冊を上げて欲しいと言われたら、映画ネバーエンディングストーリーの原作でもある、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」が一番好きだと思う。同作者の「モモ」も捨てがたいけど、少年バスチアンが本の中の世界を救いながら自分の人生を自ら変えていこうとする勇気を得たり、途中で調子に乗って失敗したけど、また学んで気がついてというようなざっくりした内容だけど、初めてまともに読んだのはもう大人になってからだったけど、バスチアンの冒険の物語と自分の人生と重なり、思わず涙が出るほど気づきがたくさんあった記憶がある。

様々な物語が自分の人生の物語を構成する糧になっている

きっと私には、色々な物語を体験してみたかったり、物語は自分で作りたいという欲求があるのかもしれない。
でも、人生はあまりにも短くて、全てを経験するのは難しいから、他の誰か別の人の体験や経験を語る物語や、漫画やアニメや映画に惹かれるのかもしれない。
その人にしかない感覚や視点で見たり体験したことが知りたいと思うから、きっと、他の人も同じなのかなと思って、それを届けたいとも思うのかもしれない。

物語を考えて届けるのが好きな原体験は紙芝居

そういえば、幼稚園の頃、画用紙に絵と文をつけて、紙芝居を作ってみんなの前で発表した体験があって、友達みんなが楽しそうに私が語るお話を聞いてくれていたことが原体験となっていた気がする。

自分の好きでやってきたことの中には、いつも物語を作り誰かに届けたいというものが根底にあるのではないかと気がついた真夜中でした。

BGMの気分はYOASOBIの「群青」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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